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星稜中学校 H27年度 入試問題分析ー算数編ー

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昨日星稜中学校の平成27年度入試問題分析ー国語編ーを記事にしました。今回はその続き。算数編です。

星稜中学校の平成27年度の算数の入試問題は、大問数が5つ、小問数が23問となっています。配点は非公表ですが、問題数から考えて一問あたり4点ぐらいかなと勝手に予想しています。それでは詳しく入試問題をチェックしていきたいと思います。

[1] 計算問題

簡単な計算問題です。ここは満点を確実にゲットしたいところです。どの問題も普通に計算すれば十分正解することができると思いますが、例えば(1)や(4)などは、計算を簡単にする計算法則を上手く活用して解くことができれば、スピーディーに問題に取り組めるのではないかと思います。

[2] 小問集合

様々な単元から、基本的な問題が10問セレクトして出題されています。

(1)比  (2)速さ(単位変換含む) (3)割合の基本 (4)割合(相当算)(5)数の大小 (6)数揃え (7)台形の面積 (8)複合図形の求積(半円3つ合体)(9)損益算 (10)対角線の数

どれも中学受験の問題として考えると難易度低めの基本問題ばかりです。しっかりと中学受験対策の勉強をしていた受験生であれば、満点とることは十分可能な問題です。

[3] 公約数と公倍数

(1)は最大公約数を求める問題。連除法を使えば一発。(2)は(1)で求めた最大公約数から公約数の個数を答える問題。最大公約数の約数=公約数の関係がわかっていればなんなくクリアー。(3)は公倍数で2015より小さいものがいくつあるかを求める問題。最小公倍数を求めてから、2015をその最小公倍数で割った商が答えとなる。いたって基本的な問題。

[4] 規則性の問題

規則性の問題でよく見るテープつなぎの問題。図が与えられていないので、つないでいく様子を自分でしっかりとイメージしながら問題に取り組んでもらえればと思います。問題自体はよく見る問題です。等差数列の公式なども中学受験生であれば学習済みですから(1)は難なく解けるはずです。(2)は受験生の中には難しいと感じる子もいたかもしれませんが、これもよく出る形です。

[5] 速さ

進行グラフが与えられ、それを読み取って「追いついた時間」や「歩く速さ」を求める問題です。(1)では進行グラフにおいて、グラフが平らになっている部分が何を表しているのかを説明させる問題が出題されています。(2)(3)については、よくあるパターンです。

 

以上、平成27年度の星稜中学校「算数」の入試問題を分析してきました。算数の問題はどれも基本的な問題ばかりですので、しっかりと中学受験の勉強をしておけばかなりの高得点が期待できるものばかりです。まずは教科書レベルの問題を確実に解けるような練習をしておくことが必要です。

星稜中学校 H27年度 入試問題分析ー国語編ー

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入試問題分析シリーズ。今回は「星稜中学校」を取り上げます。

県内の私立中学校といえば、北陸学院中学校か星稜中学校ということになりますが、北陸学院中学校の過去問は市販されていませんので、今回は市販されている星稜中学校の問題を取り上げていこうと思います。

なお、過去問は教英出版から出版されています。おそらく在庫は少ないと思いますので、受験予定者は早目のご購入をおススメいたします。
(この記事から購入用のページにダイレクトに飛ぶことができます)

それでは早速見ていきましょう。

平成27年度入試の国語は大問が7つ、小問数が約45問となっています。配点は公表されていません。

[1] なだいなだ「心の底をのぞいたら」からの出題

問1〜問9までありますが、漢字・語句・文法などの、いわゆる「知識問題」も多く出題されています。問1、問2は漢字、問3は部首名、問8は四字熟語(弱肉強食)の出題となっています。また読解問題についても、基本的な問題が多く、文章内容に関して深く問う問題は少ないです。適切な接続詞を選択する問題(問5)、指示語の内容を問う問題(問6・7)が中心となっています。

[2] 森下典子「いとしいたべもの」からの出題

[1]は難易度がそこまで高くない問題でしたが、もう一つの読解問題である[2]は[1]と比較すると難しい問題になっています。問4では、登場人物の気持ちについて、そのような気持ちになった出来事を25字以上30字いないで答える問題も出題されています。問1〜問7までありますが、その中で、登場人別の「気持ち」を答えさせる問題が問3、問4、問6と半分近く出題されています。最後の問7は漢字の問題で「ウタガわ」「ソソいだ」「モヨウ」「フシギ」をそれぞれ漢字に直す問題となっています。

[3] 文法

[3]以降は文法や語句に関する問題の出題となっており、知識事項を問うものとなっています。[3]は文法の問題で、与えられた文の「主語・述語」を答える問題、形容詞などがどこを「修飾」しているかを答える問題となっています。

[4] 敬語

[4]は敬語の種類を答える問題です。尊敬語と謙譲語、丁寧語の区別を問う問題となっています。

[5] 熟語

[5]は熟語の問題で、与えらえた熟語の読みについて、どのような組み合わせ(音読み+訓読み、訓読み+訓読み、音読み+音読み、訓読み+音読み)かを答える問題、熟語の組み立てについて答える問題となっています。

[6] ことわざ・慣用句

言葉の知識を問う問題です。ことわざは「石橋をたたいてわたる」「さるも木から落ちる」など基本的なものと同じような意味となるものを選択する問題、水をさす、さじを投げるなどの慣用句の意味を答えるものとなっています。

[7] 熟語

一つの漢字を入れて、4つの熟語を完成させるという漢字検定などの問題に見られる問題です。

 

ここまで、平成27年度の星稜中学校の国語の入試問題を見てきました。[3]以降は知識系の問題が中心となっています。難易度はそこまで高くありませんから、「中学受験用」の問題集ではなく「教科書準拠」の問題集で、教科書に登場するような内容に関してしっかりと学習しておくと良いと思います。

次回は算数をチェックしていきます!

 

 

あと3ヶ月の勉強法ー算数・数学編ー

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あともう少しで11月です。2015年もあっという間に終わろうとしています。そして….、皆さんそろそろ気づいているでしょうか?入試までの日数が刻一刻と減っていることを…。

附属中であれば12月がテストですから、とっくの昔にテスト3ヶ月前をむかえ、あと1ヶ月ちょっとになっています。錦丘中や私立高校入試は1月に実施されますから、残り2ヶ月ちょっと。附属高校入試であれば2月に実施されるので、残りあと3ヶ月ちょっと。そしてそして、一番受験生の多い、公立高校入試までは残り4ヶ月ちょっととなったわけです。

受験勉強をすすめていくうえで、「残り3ヶ月ちょっと」というのは一つの節目となります。残された日数でどのように受験勉強をすすめていけばいいか。本日はそのヒントになるようなことをお伝えしようと思います。

今回想定している受験生は、もっとも人数の多い平均点付近の生徒です。

まず大前提としてあと3ヶ月のタイミングともなると、算数・数学が残り3ヶ月で劇的に成績アップすることはほとんどないということを確認しておきたいと思います。理科・社会はそれこそ極端な話、入試日の前日まで成績が上がることはあるかもしれませんが、算数・数学はそうではありません(これは国語や英語にも言えることです)。

したがって、この時期の勉強というのは「理科」「社会」が中心となっていなければなりません。そういう状態の中で、算数や数学の学習を行う目的は「メンテナンス」。この言葉に尽きると思います。特に平均点付近の人は、基本・標準レベルの問題の中で、過去に間違えた問題を中心とした「解き直し」を徹底していくといいと思います。

万が一、過去に自分がどの問題を間違えたのかが記録されていない(わからない)場合は、過去問何年か分(三年ほどでいいかなと思います)に取り組んでみてください。

このとき大切なのは、「丸つけの仕方」です。

一通り問題に取り組んだあと、すぐに丸つけをしてはいけません。

一通り問題に取り組んだうえで、自分なりの手応えをもとに、すべての問題の「予想◯×」を最初に記入します。

◯:絶対正解できている。もしくは正解できているだろうと思われる問題

△:たぶん正解できているだろうと思われるが、若干の不安を感じている問題

×:おそらく正解できていないだろうと思われる問題

このチェックをつけた後に、解答を見ながら◯、×をつけていってください。

復習しなければならないのは、

◯だと予想していたのに×

△だと予想していたのに×

だった問題です。これらの問題ができるようにしていけばいいのです。そしてこれらの類似問題を問題集で探して解いてみると、さらに練習に厚みをもたせることができます。

×だと予想していて×だった問題はどうすればよいか?

個人的には「捨ててしまってもいい」と思うのですが….、もし解答解説を見てもイマイチ理解できない問題は「捨てる」で良いと思います。この時期に、予想×で実際に×のような問題を、残された日数で◯にするのはかなり大変なことです。であるなら、すでに予想◯、△といったある程度手応えのある問題で不幸にも間違えてしまった問題を、確実に仕留めることを意識した方が懸命と言えるでしょう。

受験生活がある3ヶ月を切ったら、少し勉強のやり方の修正をしてみることも大切だと思いますよ。

偏差値を1上げるための点数とは?

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これまで「偏差値」に関する記事をいくつか書いてきました。

「点じゃないんだ大切なのは」

「偏差値は『線』でとらえる」

「『標準偏差』って知ってる?実はこの数字がとっても大事なんです」

こんな感じです。

毎月のように実施される模擬試験。その偏差値という数値にたいしてもシビアになってきた人も少なくないと思います。そこで今回は「偏差値を1上げるための点数とは?」というタイトルで記事を書いてみようと思います。

偏差値についてもう一度簡単に基礎的なことを確認しましょう。

偏差値というのは、自分の点数から平均点を引いて、それを受験者の得点分布の度合いを(散らばり具合)を表す数値である「標準偏差」というもので割った数値のことです。そして以前の記事にも書きましたが、この標準偏差という数値が大きいほど、受験者の得点がより散らばっている(分散している)ことを表しています。ですから、「標準偏差」という数字が大きい科目の方が差がつく科目というわけです。

ちなみに、先日の第3回石川県総合模試であれば、各科目の標準偏差は次のようになっています(石川県総合模試のホームページでは、現時点で第3回石川県総合模試の標準偏差が正式に発表されていませんので、何名かの結果表より以下の標準偏差を算出しています。公式発表とは微妙に数値が異なる可能性がありますので、予めご了承ください。

英語 19.9

数学 17.1

国語 16.9

理科 18.9

社会 19.7

この数値だけを見ると、英語が一番差がつく科目だったと言えます。逆に国語が一番差がつきにくい科目だったとも言えます。

ちなみにこの標準偏差は自分で求めることができますよ!自分の模擬試験の結果表を持ってきてみてください!

(自分の得点ー平均点)×10÷標準偏差+50=自分の偏差値

ですから、

標準偏差=(自分の得点ー平均点)×10 ÷(自分の偏差値ー50)

で求めることができます。

さて、この標準偏差。この標準偏差は、実は偏差値を10上げるときに必要な得点を表しているのです。ですから標準偏差を10で割れば、偏差値を1あげるための得点が出てきます。

石川県総合模試であれば、各学校の合格基準偏差値というのが示されていますね。そして自分の偏差値と比べれば、あとどれぐらい「偏差値」を上げなければならないということはわかります。そして、上記のことがわかっていれば、同じテストで、「あと何点とれていたら合格基準に達していたのか」、ということがわかります。

これってテストの振り返りをするとき結構大切だと思います。自分の間違えたところはすでにわかっていると思います。そしてその間違えたところのグループ分け、例えば単純な分け方をするなら、「本来なら解けた問題」「その時は手が出なかった問題」など、間違えた問題とひとくくりいっても、その種類はいくつかあるものです。誤答箇所をじっくり見ながら、この「あと何点という数値」と照らしあわせ、「どことどこを取れば合格基準にのったのか」といったこをイメージしていく。そして次回そのような問題を確実に正解するためにどうしていくのかといった計画をたてていくことは意味あることだと思います。

ぜひ、この記事を参照され、偏差値とうまく向き合って、自分の受験勉強の計画のアップデートに役立ててもらえればと思います。

H27年度 錦丘中学校 適性検査 出題内容分析

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錦丘中学校の入試問題をご用意していただいた上で、以下の記事をご覧いただけると幸いでございます。

錦丘中学校の入試問題はこちらからご購入いただけます。

 

錦丘中学校の適性検査の問題は例年大問4つで構成されています。それぞれの大問が「国語」「算数」「社会」「理科」の内容を問うものとなっています。公立一貫校の入試というと、通常の学力試験とは異なり、その特殊な出題形式がよく取り沙汰されます。錦丘中学校の適性検査も、通常の学力試験の出題形式と確かに異なる部分はあるのですが、聞かれていること自体は実際の教科テストと大差ないものが少なくありません。

それでは平成27年度入試の適性検査問題を詳しく見ていきましょう。

[1] 国語系の問題

問題1  漢字 各2点×2=4点 (上手・知識)

問題2 指示語 4点 「それ」の指す内容の抜き出し

問題3 同内容抜き出し 5点 25字以上30字以内

問題4 会話文を読んで、自分で質問を考える問題 4点 15字以上20字以内

問題5 資料2を踏まえて資料1から適語抜き出し 5点 16字

問題6 要点まとめ 8点 100字以上120字以内

問題6の要約問題では、3つの条件が設定されていますので、その条件に沿って要約を書く必要があります。

[2]算数系の問題

問題1 割合の文章題 4点

問題2 単位量あたりの大きさ 4点

問題3 (1) 平均 2点 (2) 割合の文章題 4点

問題4 消去算 6点

問題5 面積 5点

問題6 速さ 5点

[3]社会系の問題

問題1 米作りに関する問題

(1) 4点 白地図の問題(県名を答える問題)

(2) 6点 記述問題 (きらら397が北海道だとわかっていればすぐわかる)

問題2 資料の読み取りから、学習問題を作る問題 5点

資料3 10aあたりの米を収穫するための労働時間の変化が減ってきている

資料4 10aあたりの米の収穫量は増えている

問題に対する予想 地域で共同作業を行ったり、品種改良した米を栽培したりして、限られた時間の中で収穫量が増えるような工夫をしてきているのではないか。

問題3 歴史の問題 5点

「百姓の生活の心得」というおふれ書きを出した理由を資料をもとに記述する

[4] 理科系の問題

問題1 かん電池と光電池

(1) 3点 作図 かん電池とモーターをつなぐ

(2) 3点 模型自動車の特徴から、できるだけ速く走らせる方法を考える

問題2 ものの溶け方 7点

問題3 植物 7点

種子の数・発芽する割合・種子の重さ・葉に関する資料を踏まえて、「セイヨウタンポポ」「カンサイタンポポ」のどちらが学校周辺で多く見かけるのかを考える。

 

このようになっています。

教科ごとの配点ですが、

国語 30点 算数 30点 社会 20点 理科 20点

となっています。

例えば算数系の問題を見てもらばわかりますが、すべての問題はどこかの問題集にあるような問題ですよね。未知の事柄に対して、自分の知識を組み合わせて一から考えなければならないような問題はほとんどなく、資料を読み取って考える問題が多いです。

このような出題形式についつい目がいってしまいますが、まずはしっかりとした知識事項の習得が必要です。最低限の知識事項を学習したうえで、こういった適性検査の形式対策をしていってもらえればと思います。

 

 

使用注意の問題集たち

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使用注意の問題集??そんなものあるの?そう思われた方がほとんどだと思います。大抵の問題集は出版社から販売されており、最低限の品質が担保されています。それは買い手である私たちとの間の暗黙の了解となっているのです。

しかし残念ながら時には、「????」と思わざるおえないものもあるのです。もちろんこれらの問題集を完全否定するつもりはありませんが、もしこれから紹介する問題集を使用される方がいるようでしたら、次の点にご注意ください。

市内の本屋さんの参考書売り場に足を運びますと、各中学校・高校の過去問集や、北國新聞社が販売している「石川県高校入試2016」が山積みされています。そしてそれらの間に毎年販売されているのがこちら!

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学習会という学習塾は出版している「最新 統一(総合)テスト 公立入試対策問題集」です。

この問題集のコンセプト自体は非常にわかりやすく、また問題の収録形式も過去問から形式・分野別に問題を厳選して収録されているため、対策問題集としては有効に思われる方も少なくないでしょう。

しかし、収録されている「問題」が「古い」!!

本当に「古い」!!

何年前のだ?!という問題ばかりが収録されています。近年の入試傾向の変化から、統一試験に出題される問題もまた少しずつ変化してきています。そういった変化に対応できていないという点で、この問題集の使用には注意が必要だ主張させてもらいます。

もしこれが最近の問題で編集されているとしたら、有益な問題集だと思うのですが、、、バージョンアップされないのかな??

上記の問題集は、あくまでも収録されている問題が古いという点に難ありだったわけですが、以下の問題集は収録されている問題集がトンチンカンです。なのに毎年出版され続けている謎の問題集

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カーサ・フェミニナが出版している金沢大附属中学予想問題集です。

まずね、誇大広告です。合格した生徒の9割が使用した問題集!!(笑

そんなわけありません。今年一般入試で合格した生徒数は52名、そのうち39名は能力開発センター出身者(能力開発センターの合格者に占める割合は、75%)。能力開発センターに通われていた方に聞きましたが、これらの問題集は使っていないとのこと。いったいこの「9割」という数字はどこから出てきたのでしょう。

さらに、値段が不当に高い!全部購入したら394,416円。ボッタクリもいいところです。

ZAWANABIではおそるおそるこの問題集を購入してみましたが、金沢大附属中入試の傾向に即しているとは到底思えないような内容のものでした。実際このカーサ・フェミニナのHPの来年の石川県内の入試要項という所を見ても、何もわかっていないのだなーということが一目瞭然ですよね(附属中の入試日程が全然違います)。

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ネットで検索してみると、違う中学校の予想問題を購入したら、表紙だけ違って中身は同じだったというような話もあったようです。

このカーサ・フェミニナは附属小学校受験の予想問題なども販売していますが、要注意と思われた方が懸命です。

ZAWANABIは、県内の受験情報を、塾に通っている人はもちろん通っていない人にも、できるだけ正確にお伝えすることを目標としているサイトです。このような消費者を惑わす商品に関しては、今後もしっかりと注意喚起していくつもりです。

 

なお、当該記事において紹介いたしました企業の関係者の方で、本記事に関して異論がある場合は、こちらまでメールをお願いいたします。根拠を持ってご対応させていただきます。

 

算数の応用問題を解くためには?!

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前回、算数の「計算問題の大切さ」を記事にしました。しかしいくら計算問題が大切といっても、応用問題でまったく手が出なければ(つまり、解法が思いつかなければ)、いくら計算力があっても意味がないわけです。
それではこの算数の応用問題を解くためにはどういう練習をしていけばいいのでしょうか?今回はこのテーマで、特に現在4年生・5年生の方を対象とした記事を書いてみます。

ところで、ここでいう応用問題というのはどういう問題かをまずはっきとさせておきましょう。
以前、この問題集使えますよ!とご紹介させていただいた、「算数の基本問題」という問題集がありましたが、そこに掲載されいてる問題は基本問題ならびに標準問題と言われているものです。今回対象とするのは、この問題集に載っていない、B問題より難易度が高い問題、模擬試験で言うと正答率が50%を下回る問題です。

さて、これら算数の応用問題は入試問題を参考に作成されています。それは6年生だけでなく5年生や4年生でも同じです。ただ4年生や5年生の段階では、まだ習っていない(よくあるのは比です)単元を使えばすぐに解けるけど、現時点でそれを知らないから解くのが難しいといったタイプの問題が応用問題の王道です(もちろん、単純に計算を複雑にしただけのものもあります)。

ではこのような問題を解くにはどうすればよいのか。特に4年生・5年生段階でどう対応していけばよいのでしょうか。

よく耳にするのは、例えば4年生であれば5年生や6年生の内容を先取りし、問題が出題された時に早速それを利用して解くという方法です。
これは「木を見て森を見ず」の典型で、やってはいけない事のベスト1位です。そのような方法で4年生や5年生時点で他の子よりも応用問題が解けるようになったとしても、受験学年になればそのうち追いつかれるのが目に見えています。目的は模擬試験でいい点数を取ることではなく、志望校に合格することであることを忘れてはなりません。

同様に、小学生の段階で中学生で学習する「方程式」を教わり、それを用いて解いている人もいるようです。これまた、時代錯誤の間違った方法です。
確かに、「つるかめ算」などは中2で学習する連立方程式ですから、連立方程式をマスターしておけば正解できると思われがちです。これは間違っていないのですが、だからといって小学生に連立方程式を教えてたとしても、はっきりいってあまり意味がありません。

例えば、

***************************************************************
1個150円のなしと1個40円のくりを合わせて12個買ったら、代金の合計は810円でした。くりは何個買いましたか?
**************************************************************
といった典型的な「つるかめ算」の問題であれば、

なしをx個、くりをy個とすると

x+y=12
150x+40y=810

の2式を連立させて解くことは確かにできます。

つるかめ算で解いたとしても、
全部なしを買ったとして、150×12=1800円
実際の代金との差が 1800ー810=990円
なしとくりとの1個あたりの差 150-40=110円
くりの個数 990÷110=9

で大差ありません。

しかし

******************************************************************
3種類のおもちゃA、B、Cがあり、Aが120円、Bが150円、Cが160円で、これらを合わせて20個買いました。AはBよりも2個多く買ったところ、代金が2820円となりました。それぞれ何個買いましたか?
*********************************************************************

といった問題となると、連立方程式を使っても立式すること自体大変になりますし、計算も大変になります。一方で、Bの個数を基準に、Bの個数変化による代金の合計と2820円との差に注目すれば、それぞれいくつ買ったかはすぐわかります。

このように応用問題になればなるほど、方程式で解くよりも算数の知識に基づいて解いた方が断然速いことが大半です。
ましてや近年出題が目立つ、「見たことのないような問題をその場で試行錯誤して解く問題」となると、算数的な考え方・解き方が身についているかどうかがとても大切になります。
ですから、繰り返しになりますが、中学生内容の先取りをしても何の意味もありません。

ではどうすればよいか。

4年生であれば、4年生のその時点で習ったことを組み合わせて、応用問題に取り組み、どういう視点で問題に立ち向かっていけばいいか、自分ならどう解くかといった練習を通じて経験値を上げていくことです。もちろんこれはとても大変な作業ですから、一人ですべてできることは難しいでしょう。そこで、塾・家庭教師の出番ということになります。
積極的に先生に質問をしていけばいいと思いますよ!

ちょっと長くなってしまいましたので、本日はここまで!

本日の記事のアイキャッチ画像は、内田洋行 教育総合研究所「学びの場.com」より

算数は計算に始まり計算に終わる

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本日は小学生のお勉強に関する記事です。

テーマは「算数」

算数の勉強というとどういった内容をイメージするでしょうか?苦手な子が多い文章題の問題?見るのもイヤと思う人さえいる図形の問題?いろいろだと思います。今のこの質問に対して「計算」を思い浮かべた人はどれくらいいるでしょうか?ほとんどいないと思います。

これは至極当然で、皆さんが取り組まなければならない問題の大半が、上記のような文章題、そして図形の問題だからです。実際の入試問題を見ても、計算問題はごく僅かで、残りはすべてこれらの問題で構成されています。

しかし実は大切なことがあります。これらの文章題や図形の問題も、解を得るために「計算」をしなければならないのです。仮に解き方がわかっていたとしても、正確に計算をして答えにたどり着けなければ×になってしまうのです。ですから「計算」を侮ってはいけないのです。

では、皆さんはこの「計算」にどのように取り組んでいるでしょうか?

毎日計算に取り組んでいますか?

中学受験を考えている方も、そうでない方も、「計算問題」は毎日必ず取り組む。これを決まりごとにすることをオススメいたします。そんなたくさんの問題に取り組む必要はありませんが、必ず毎日、時間を計って取り組む。計算を1日サボると3日分計算力が後退するなどと言われている通り、毎日取り組むことで計算力を強化することができます。これは中学受験生にとってマストなことなのだとご理解いただけるかと思います。非受験生にとっても、毎日必ず課題に取り組むことで、学習の習慣をしっかりと身につけることができます。この習慣ができているかできていないかは中学に入学後ものすごく大切になります。

想像してみてください。小学校時代ですら毎日勉強するという習慣がついていない子が、中学生になって毎日勉強に向かうことができるでしょうか?部活動もはじまって忙しくなるのに、ただでさえ習慣のない子が、毎日しっかりと学習に取り組めるわけがありません。だからこそ、小学校時代、それもできるだけ早い時期から、この毎日計算に取り組むという課題を与えてあげて欲しいと思います。

計算のみのテキストも市販されていますね。有名所で言うと「計算マスター」シリーズでしょうか。1日3問のみの構成で、1年間分がテキストになっているものです。こういった教材を用いて、毎日の計算トレーニングに取り組んでみるといいと思います。

 

なお、この計算マスターシリーズはちょっと難しいです。特に5年生以降は受験生でもキツイですし、分数のかけ算・わり算まで学習しておかないと解けません。1学年落として購入されるとよろしいかと思います。5年生ならば計算マスターシリーズの4年生といった具合です。中学受験をされる方でも、県内の中学校の入試問題の難易度を考慮すると、1学年落としでも大丈夫かなと思います。首都圏や関西圏の中学受験をされる方は、そのような事は言ってられません….。

 

 

金沢大附属中学校受験についてちょっと考える ②

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前回「金沢大附属中学校受験についてちょっと考える①」と題した記事を書きました。

ここでは、金沢大附属中学校の魅力とは何かに対する一つの考え方を示したうえで、本当に中学受験をする必要があるかどうか考えてくださいねというメッセージを送りました。

今回はそういうそもそも論の次。実際に中学受験をする!と決めた方向けの記事です。

第2回目の今回は「中学受験とひとくくりにすると危険」というテーマで記事を書いてみましょう。

金沢に住んでいても、「開成中学校」「麻布中学校」「桜蔭中学校」「灘中学校」という中学校の名前を聞いたことがあると思います。そして地元の「金沢大附属中学校」も同じ中学校です。さらには金沢大附属中学校も上記のそれらの中学校同様、地域を代表する有名校であることに間違いはありません。

ここが落とし穴です。

書店にいくと中学受験対策用の問題集が多数出版されています。ハイレベルと銘打った問題集もあるでしょう。金沢大附属中学校を受験する方の中には、より高度な対策を求めて、これらの問題集に手を出す方が少なくないようです。

はっきり申し上げましょう。

これらの問題集に手を出してはいけません。無駄です。

その理由は明白です。金沢大附属中学校の難易度を、開成中学校や麻布中学校と同列に扱うことはできないからです。

首都圏の難関中学校の入試問題を見たことがあれば一目瞭然ですが、金沢大附属中学校の入試問題の難易度とはまったく違います。猛烈に難しいのです。金沢大附属中学校は記述が多くて….などとの声も聞きますが、首都圏のそれと比較したら、????というレベルです。

例えば、麻布中の2015年度入試問題の社会。「器はものを入れるための道具として、私たちの生活を便利にしてきました。しかし、便利さだけではない意味や役割をもつことによって、器は私たちの生活や社会のあり方にさまざまな影響をおよぼしてきたともいえます。本文をよく読んで、器がもつようになった意味や役割を一つあげ、どのような影響を生活や社会に与えたか、80字以上120字以内で説明しなさい。」

これが問題の1つです。80字以上の記述など高校受験でも出題されません。

書店で販売されている「有名中学校受験」の問題集というのは、こういった問題を解かなければならない中学校を受験する生徒向けの問題集なのです。

金沢大附属中学校の問題でこのような問題は出題されません。出題されないような問題に必死に取り組んだとしても、それは徒労に終わるのです。繰り返しになりますが、このような問題集には手を出さないようにしましょう。

ではどうすればいいのか?

学習塾に通われている方は、塾の先生がよくご存知ですから、塾の先生の指導に従えば大丈夫だと思います。塾に通わずに金沢大附属中学の受験を考える場合は、標準的な問題集に取り組むことを意識してください。

中学受験用の標準的な問題集としてオススメなのが「算数の基本問題」シリーズです。

 

これは、中学受験最王手の「日能研」の子会社である「みくに出版」という出版社が出版している問題集です。「基本問題」と書いてあるので簡単な問題集だと勘違いされがちですが、決して簡単な問題ばかりではありません。このレベルAとレベルBを小学4年生と小学5年生分まで、スラスラと解けるようになれば、附属中レベルの問題であれば十分に対応することができます。

一度この問題集を手にとっていただいて、だいたいどれくらいのレベルの問題なのかを確認してみて欲しいと思います。他教科もそれぐらいのレベルです。

もし今お手元に、「ハイレベル」「難関中受験」といったタイトルがついている問題集があるようでしたら、それと比較してみてください。要求される水準の違いがわかると思います。

ただ、算数の基本問題を含め、中学受験対策用の問題集に取り組む大前提は、「学校の勉強がしっかりとできている」ということです。仮に学校の学習内容に穴があるようであれば、まずはそこを修正することが大切です。

学習内容の定着がはかれているかどうかは、全国統一小学生テストのようなテストを受験してみることをオススメいたします。ここで偏差値がだいたい47ぐらいとれていれば、学校の学習内容には問題なしと判断できます。

次の全国統一小学生テストは11月3日に行われるそうです。お申込みはこちらから可能です。

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金沢大附属中学校受験についてちょっと考える ①

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ちょっとだけか!とツッコミをいただきそうですが…。

どうしても高校受験関連の記事が多くなってしまいますので、たまには中学受験関連の記事もアップしてみようと思います。

今回のテーマは「金沢大附属中学校受験」について。

第1回目の本日は、そもそも中学受験をする必要があるかどうかということ。

首都圏・関西圏と異なり、金沢市の中学受験はあくまでも一部の人が受験する特殊なものという位置付けです。その中で絶大な人気を誇るのが「金沢大附属中学校」と「錦丘中学校」の2校なわけです。

ではこの2中学校の魅力は何なのか?!これ意外とストレートに答えられる人って少ないのではないでしょうか。特に附属中学校を受験する方はどうでしょう?錦丘中学校であれば、中高一貫校ですから、高校受験をしなくていいという明白なメリットがありますが、金沢大附属中に入学するメリットって何なのでしょうか?

中高一貫校ではありませんから、頑張って中学受験の難関を突破し合格したとしても、またさらに3年後に篩にかけられます。確かに附属高校への進学は、他中学校から受験することを考えれば有利ではありますが、そもそも附属高校自体の人気が落ちている昨今、附属高校への進学に有利であるということが、どれほどのメリットを持つのかはわかりません(ま、附属中学校を受験される方の多くは、附属高校に対する評価度合いが高い方が多いのですけど…)。

それでも金沢大附属中学校を受験するメリット。やはりそれは「環境」ではないでしょうか。

金沢大附属中学校には、附属小学校からの進級組も進学します。附属小学校の生徒たちは、教育熱心な家庭に育った子供が多いですし、市内の名士のご子息である事も少なくありません。彼らと同じコミュニティーで過ごすことは、目先の高校受験や大学受験ではなく、その先の人生において、有益なものとなるかもしれません。また教育熱心であるということにも関係しますが、「勉強」をすることが当たり前の雰囲気であること、先生が生徒に要求する水準が高いことなど、附属中全体の「環境」が、子供自身をより成長させ得るものなっていると考えることもできます。

このような「環境」は、一人でいくら頑張っても作れるものではなく、「環境」を手にいれるために「中学受験をする」という選択肢はあるだろうと考えています。

いずれにせよ、小学6年生が一人で立ち向かう最初の難関が中学受験です。ましてや、中学受験をしない子が大半の金沢で、中学受験勉強をしっかりと行っていくことはとても大変なことです。まずはそもそも中学受験をする必要があるのか。それを自問自答した上で、本当に必要だと判断された方のみ、覚悟をもって中学受験に挑まれることをおススメします。中途半端な気持ちで中学受験に取り組んでも、何も得るものなどありません。特に多く見られるのは、保護者の方だけが熱くなって、子供はまったく乗り気でないパターン。。こういうのは第三者として見ると、とっても残念だなと思います。

考え方は色々あります。小・中9年間で高校受験対策をするというのもアリです。そういう色々なオプションの中から、やはり中学受験に優位性が認められる場合は、覚悟を決めて志望校合格に向けて頑張ってもらえればと思います。

そんな覚悟を決めた皆さんに、これから少し中学受験勉強を進めていくコツをこっそりご紹介していこうと思います!