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効率良い暗記のためには、まず「脳」を知ることが大切!

  
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効率良い暗記のためには、まず「脳」を知ることが大切!

受験生だけでなくすべての小・中学生にとって、必ず取り組まなければならない作業の一つが「暗記」。「暗記」が苦手という人って少なくないんですよね。覚えたと思ったらまたすぐ忘れてしまう…。そうこうしているうちに、やる気もなくなっちゃって…..。実はそれって「暗記」作業への取り組みかたに問題があるのかもしれませんよ?!本日はこの「暗記」について考えてみようと思います。定期テスト直前の中学生の方!まだ間に合うかもしれませんよー!!

我々の特技は「忘れること」なのだ!

これはとても有名ですが、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが発見したこちらのグラフ。スクリーンショット 2016-04-13 20.45.29

「忘却曲線」と呼ばれているもので、学校の先生などから紹介された人も少なくないでしょう。

これによると、ある事柄を覚えた時点を起点とすると、20分後に覚えているのはその58%、1時間後には44%と、たった1時間が覚えたことの半分以上を忘れてしまうというのです。約1週間後には25%まで記憶量は低下してしまうのだそうです。

ただし、この実験では、お互いまったく関係のなく意味もない「音節」の暗記量の推移を計測しているため、社会の暗記といったような普段行っている勉強における「暗記」の場合は、上記のグラフよりも緩やかな曲線を描いて忘れていくのではないかとも言われています。

いずれにせよ、私たち人間は「忘れてしまう生き物」なわけです。それを前提として「暗記」作業に取り組むべきです。

ところで、この忘却曲線を見ると、記憶率が急激に低下している時と、比較的緩やかに記憶率が低下している時があることがわかると思います。この部分に注目してみると、一番最初に復習すべきポイントが分かると思います。

それは….

1時間後!!

ここが一つの分岐点になるのではないでしょうか。50分暗記して、後半10分で覚えた全体像をさーっと復習する。例えば1時間の「暗記」作業をするとしても、1時間すべて暗記作業に取り組むのではなく、このような時間配分で取り組むことによって、忘却曲線を意識した学習ができると思います。

そして次は1日後、1週間後、1ヶ月後

このタイミングは一つの復習し時なのではないかと思います。

この点を意識して「暗記」作業に取り組むことで、この「忘却曲線」を意識していなかった時と比べれと、記憶の残存率が高まっていくのではないかと思います。ちなみに、復習の回数と記憶の定着のイメージはこのような図で表現ができます。

Forgetting2

(source:https://www.gwern.net/)

最低5回は復習をする機会が必要ということのようです。

1時間後・1日後・1週間後・1ヶ月後

これで4回復習をしています。その次は、例えば「夏休み」「冬休み」といった長期休暇が一つのタイミングとなるでしょう。

ただ闇雲に暗記をしていくのではなく、人間の記憶の「忘却メカニズム」を参考にしながら、「暗記」作業に取り組むことをオススメいたします!

 

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