系列位置効果ってご存知ですか?!
「暗記」についてもうちょっと記事をアップしてみようと思います。
「暗記」作業に取り組んでいると、何度取り組んでもなかなか覚えられないものって出てきますよね。そういった苦手項目を「覚える」ための方法のヒントとして、系列位置効果というのを本日はご紹介してみようと思います。
系列位置効果って?!
過去に心理学を学んだことがある人の中にはご存知の方もいらっしゃると思いますが、系列位置効果というのは、何かを暗記する時、最初と最後に覚えたものはよく覚えることができるというものです。これは100年前にすでに実証された研究結果なのです。
実際2002年に、1〜6番まである曲を聞いて、その歌詞を並べるという実験が行われ、以下のような実験結果が得られました。
ご覧の通り、1番(金沢風に言うと1題目)と6番がよく覚えられることが分かります。ですから、この系列位置効果を利用して、苦手な箇所の暗記をしようとするならば、それらの暗記作業を「最初」が「最後」に痴ねば良いということになります。問題は真ん中あたりで取り組んだ課題は、思っている以上に覚えられていないということ。ですから、全部を覚えきらなければならないというような場合は、覚える順番をシャッフルして取り組めば良いわけです。
毎回同じ順番で学習するのではなく、順番を変えてみることが必要とはいえ、問題集を使っていると、なかなか順番の変更は難しいですよね。
その場合は、単語帳のようなカードを利用して順番を入れ替えたり、オンライン上のドリルを利用してみると良いかもしれません。特にオンライン上のドリルの場合は、先日の記事でも紹介した「忘却曲線」なども加味して、その子に応じた問題を厳選してくれるといったことも可能ですし、かなり進化しているドリルの中には、「AI(人工知能)
」を利用したものもあるそうです。そういったものの利用を考えてみても良いかもしれませんね。
本日は、「系列位置効果」をご紹介させていただきました。