平成29年度 石川県公立高校入試問題の出題内容を分析していきます。本日は「社会編」です。
[1] 世界地理
問題訂正あり:フランスの穀物生産量 誤)5,615 → 正)7,284
昨年開催された伊勢志摩サミットに参加した7カ国を題材にした問題。問3の時差を求める問題はよく出るので落としたくない1問です。問5の穀物の生産量・自給率・国土面積に占める農地の割合から、どの国のことを言っているのかを答えさす問題はできなかった人も少なくないはずです。
[2] 歴史
歴史的建造物(法隆寺・平等院鳳凰堂・銀閣など)をもとに、それぞれの時代に関する問題。問4の「後継」に関する問題と問5のバスコ・ダ・ガマがインドに到達したころと年代が近い建造物はどれかを選択する問題はできなかった人も少なくないはずです。
[3] 公民
選挙制度に関する問題。問4(1)の首長の解職や地方議会の解散を請求するために必要な、有権者数と署名の数をグラフ化させる問題は新しいスタイルの問題です。一部歴史と融合した問題が出題されています。
[4] 日本地理
今回は東京について。問2は歴史との融合問題。問3の区の大きさの変化を略地図から考える問題や、都心3区の人口推移グラグの選択問題は、東京についてある程度知識がないと難しく感じたのではないかと思います。問4の記述もできなかった人も少なくなかったと思います。
[5] 歴史
テーマ設定がされる歴史の問題。今年のテーマは「女性に関する日本の歴史」。問4(2)の記述問題は複数の資料から読み取れる事を踏まえて考えなければならない問題で難しかったと思います。問5は定番の時代順の並び替え。
[6] 公民
自由貿易をめぐる世界的な動きがテーマ。問3の関税が撤廃された場合の影響をプラス面・マイナス面それぞれ記述させる問題や、問5の資料から「国際社会全体の生産量に注目すると、国際分業を行なった方がよい」ことを記述させる問題もなかなか難易度高めだったと言えます。最後の[6]はボリューミーな出題内容でした。
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