金沢大附属高校

H27年度 金沢大附属高校入試 問題分析ー社会編

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金沢大附属校入試の問題分析シリーズ。今回は「社会」です。

これまで英語・数学・理科の3教科の入試問題の問題分析を行ってきました。こちらです。

英語

数学

理科

さて今回問題分析をする「社会」。附属高校入試の社会は「クセ」があるとよく言われていますね。いったいどういった問題が出題されているのでしょうか?それでは早速見ていきましょう。

金沢大附属高校「社会」の入試問題は、大問が6つ、小問数が39問(この小問数は問◯という「問」の数です。実際解答しなければならない問題数はもう少し多くなっています)

[1] 歴史総合問題(近代史より前) 配点30点

スーパーグローバル事業についての記述から問題が始まり、国連気候変動枠条約第19回締約国会議(COP19)の話も出てくるため、「公民」の問題かな?と思いきや、「歴史」の問題です。

問2 弥生時代 問3 平安時代 問4 鎌倉時代 問5 仏教に関する問題 問6 儒教・儒学に関する問題、問7 カトリック教会に関する問題 問8 鎖国下のヨーロッパ学問の輸入 問9 三味の伝来 問10 有田焼の技法が日本に伝来したきっかけとなった歴史的事件 問11 クリスマスについて

[2]歴史(近現代史) 配点12点

近代史家「坂野潤治」の近代史の流れの定義に基づいて問題が出題されています。問1は4つの出来事について、年代の古い順に並び替える問題、問2は時事問題的ですが、殖産興業+2014年に世界文化遺産に登録のキーワードから工場の名前を答える問題、問3 大日本帝国憲法の特色、問4は大正デモクラシーの時期と関係ないものを4つの選択肢から選ぶ問題、問5は大政翼賛会が作られた目的、問6は坂野潤治の時代区分についての問となっています。

[3]歴史(第一次世界大戦〜現代まで)+地理融合  配点12点

読売新聞の新聞記事の穴埋め問題。穴になっているのは、歴史の知識事項で簡単なものも多数含まれています。問2は地理の問題となっていますので、歴史と地理の融合問題とも言えるでしょう。

[4]時事問題 配点 19点

問題文にも「最近の時事問題について」とある通り、時事問題が集まった問題です。インフォームドコンセントとは何か?といった問題から、チリ産のワインの輸入が増加しているのはなぜか?といった問題、さらには軽減税率に関する問いなど様々な分野から時事問題が出題されています。

[5](日本)地理の問題 配点13点

地理といっても、国内の生鮮魚介類の消費傾向と産業構造の変化をテーマとした問題です。ぶりの消費量が増加した理由、マグロの消費量が減少している理由などを記述しなさいという問題が出題されています。

[6](世界)地理の問題 配点14点

世界各国の農業生産物と食文化に関する問題です。イモ類・小麦・こめなどの生産量第1位の国がどこかを答える問題や、多くの国で、主食の生産量が1位であることが多いのに、アメリカではとうもろこしが主食でないのはなぜかといった問題が出題されています。

以上が平成27年度金沢大附属高校入試「社会」の出題内容でした。

地理・歴史・公民からバランスよく出題されているというわけではなく、歴史が半分近く、残りを3:2の割合で地理:公民で構成されている感じですね。そして歴史もオーソドックスな出題ではなく、かなり癖のある問題です。きっと歴史に相当詳しい先生が作っているのです!きっと。過去問を数年間分解いて、しっかりと対策を練っておく必要があります。

ちなみに合格者平均点は過去3年間分の平均で62.8点となっています。

[4]の時事問題については、「時事問題」という問題集が書店で販売されていますから、そちらを購入してしっかりと対策をてってもらえればと思います。高校入試対応になっている時事問題集は、

学研の時事問題集です。
ただ、時事問題集については、中学受験用のものもかなりしっかりと作られていますので、上の問題集にこだわらなくても大丈夫かなと思います。
中学受験用の時事問題集としては、

日能研の「重大ニュース」

サピックスの重大ニュースがいいと思いますよ。サピックスの重大ニュースはまだ発売されていないようで、アマゾンで探しても出てきませんでした…。

H27年度 金沢大附属高校入試 問題分析ー理科編

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さてさて本日も附属高校入試の問題分析です。これまで

H27年度 金沢大附属高校入試 問題分析ー英語編

H27年度 金沢大学附属高校入試 数学編

の分析を行ってきました。本日は「理科」です!

理科の合格者平均点は例年7割程度と高めです。過去3年間の合格者平均点は71.5点となっています。さて、H27年度の問題を見ていこうとおもいます。理科の問題は大問が9つ、小問数は27問となっています。

[1] 物体の運動  配点14点

問2は作図の問題(時間と速さの関係と時間と力学的エネルギーの変化に関する作図)、問3に記述問題が出題されています。

[2]電気抵抗に関する問題 配点12点

問2は計算問題で、計算が少し大変な問題でした。問3も物質名を答える必要がある問題ですが、計算が絡んでいます。

[3]物質の性質に関する問題 配点5点

記述問題です。砂糖、食塩、アルミニウムの物質を判別するためにどうすればよいか、その手順と方法を説明しなさいという問題です。「なめる」はダメだそうです(笑

[4]物質の溶解度に関する問題 配点12点

問1は用語の穴埋め(簡単です)、問2は計算問題となっています。

[5]分子に関する問題 配点8点

問1は[3]の問題のように、実験手順を記述する問題です。問2は、過酸化水素の分子モデルをかく問題となっています。

[6]動物の分類および進化に関する問題 配点9点

問1はセキツイ動物の中でホニュウ類だけに該当する特徴を答える問題、問2は節足動物の特徴を答える問題となっています。

[7]植物の呼吸と光合成に関する問題 配点12点

水草を題材に、呼吸と光合成に関する問題が出題されています。比較的オーソドックスな問題となっていますので、解きやすかったのではないかとおもいます。

[8]地層に関する問題 配点14点

堆積岩、しゅう曲といった簡単な用語を答える問題と記述問題が2つ。問4は、与えらた図と表を見ながら、ボーリング調査を行った場合、泥岩は何m掘ると現れるか、理由とともに答えなさいというちょっと難しい問題となっています。

[9]天体の問題 配点14点

太陽系に関する問題がメインとなっています。問2は計算問題。1天文単位が約1億5000万kmであること、太陽から海王星までの距離を太陽系の大きさとした場合、それが約30天文たいであり、太陽の直径は約140万kmであること。以上から、太陽を直径20cmのボールとしたとき、太陽系の大きさはボールの置かれた場所から約何m離れた場所までになるかを計算で求める問題となっています。

物理・化学・生物・地学からバランスよく出題されています。[1]〜[5]までが物理・化学系の問題、後半は生物・地学からの問題となっています。

特定の分野ではなく、全体的に「記述」をさせる問題が多いです。また実験に関する問題も多いです。ある程度過去問にあたって、慣れておく必要があります。

 

H27年度 金沢大附属高校入試 問題分析ー数学編

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こんにちは。さてこれまで附属高校入試に関していくつか記事を書いてきました。

金沢大附属高校入試ついて考える

附属の推薦を突破するのは「宝くじ」と一緒?!

さらに、前回H27年度 附属高校入試「英語」についての問題分析を行いました。

今回はその続き。数学編です!

ということで、早速附属高校の入試問題をチェックしていきましょう。

H27年度の附属高校入試の問題は[1]〜[4]と大問は4つ、小問18問となっています。H27年度の平均点は現時点では不明ですが、過去3年間の合格者平均点は55点です。ただ、H26年度の合格者平均点は62.5点と高くなっています。これは問題が少し簡単になったことも影響していると思われます(H 26年度から、それまで出題されていなかった多項式の計算など、難易度の低い問題もテスト問題に含まれるようになっています)。

以下の配点は、北國新聞社「石川県高校入試2016」に記載されているものです。

[1]小問集合 配点50点

びっくりした人いるかもしれませんが、[1]の配点は50点です。そして[1]は難易度が比較的低い問題で構成されています。合格者平均点が62.5点だったということは、[1]で確実に点をとることが合格への近道かもしれません。[1]の問題をもう少し詳しく見ていきます。

ア 多項式の計算  配点5点

イ 二次方程式の計算 配点 4点

ウ、エ、オ、カ 度数分布表から最頻値や中央値などを求める問題 配点各4点×4=16点

キ、ク 連立方程式の文章題 配点 各5点×2=10点

ケ、コ、サ 確率 配点 各5点×3=15点

実際にH27年度の入試問題を見てもらうと分かりますが、[1]の問題は附属高校を受ける子であれば、確実に一度解いたことがあるような問題ばかりです。

[2] 関数の問題

1次関数の問題です。(1)~(3) はオーソドックスな問題ですから、ここも十分得点可能な問題です。(4)はちょっと難しいかもしれません。[2]の問題は、配点 各5点×4=20点です。

[3]合同証明

配点は10点。図と与えらえれている条件を見れば、この三角形の合同を証明するためには、「1辺とその両端の角がそれぞれ等しい」という合同条件を使うことはすぐわかりますので、証明の方向性はすぐ固まる問題かなと思います。

[4]空間図形

最後の問題の配点は、各10点×2=20点。これは難しいですね。数学な得意な人でもちょっと手応えがあった問題なのではないかと思います。正直、この問題は捨ててもいいのではないかな?と思います。

[1]の問題以降は、比較的骨のある問題で構成されています。さすが附属高校といったところです。

[4]のように難易度の高い問題も含まれていますが、合格者平均に達することを目標とするならば、[1]を丁寧に解き、確実に点数をとり、残りの問題はつまみ食いで解いていく。[1]さえ満点とれていれば、残り3問さえ正解できれば合格者平均に達するわけですのでね。

これ数学得意な人にとってはラッキーかもしれないなーなどと思ってしまいます。

 

 

 

H27年度 金沢大附属高校入試 問題分析ー英語編

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県下トップクラスの進学校である金沢大附属高校。

附属高校の入試制度については、この前記事にしました。

 

では、附属高校入試の問題は、公立高校入試の問題と異なり難易度も高めとなっています。どういった問題が出題されていて、どのような対策を考えていけばいいか。何回かにわたって分析していこうと思います。初回の今回は「英語編」

H27年度の附属高校の入試問題は大問6つで構成されています。附属高校入試の問題は、年度によって大問数が若干異なっています。ちなみにそれをもとめると以下の表のようになります。

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(小問数の数え方は、リスニング問題はすべて1問ずつ、それ以降の問題は、答えを複数書かせる問題であっても、問1、問2といった「問」の数を小問としてカウントしています)

小さな違いはありますが、例年通りの問題数と考えて問題ありません。

それでは大問別に見ていきましょう。

[1]はリスニングというのが定番です。

附属高校のリスニングで注意が必要なのは、繰り返しがあるものとないものがあることです。H27年度入試であれば、【A】は会話は1度だけ、【B】【C】は2度放送されます。

【C】の問題は、会話を聞いて、英語の質問に英語で答えるという形式で、少し大変かもしれません。

北國新聞社が発行している「石川県高校入試2016」の解答にある配点を参照すると、リスニングの配点は各3点×12=36点となっています。

[2]は英文読解の問題。約280語の短めの英文となっています。問は3問で、英文の内容に関する質問で構成されています。配点は各3点×4=12点

[3]も英文読解。[2]と異なり、英文だけでなくグラフや表も耐えられている問題です。なおこの問題では、英文を読んだうえで、グラフにあてはまる語を答える問題が出題されています。約298語の英文です。配点は各3点×4=12点

[4]も英文読解。約290語の英文です。問は3つで、内容理解に関する問題がほとんどです。質問に対して日本語で記述する問題が多いので、そこまで長い英文ではありませんが、解答するには時間がかかるかもしれません。配点は各3点×6=18点

[5]は英作文。指定された日本語を英語に直す和文英訳の問題です。関係代名詞や現在完了、そして比較などの表現を必要とするものです。配点は各3点×4=12点

[6]も英作文。ただしこれは自由英作文となります。今年度入試では、「The shinkansen is coming to Kanazawa this March. Is it good news or bad news ?」というテーマに対して、50語前後の英語で自分の考えを書く問題となっています。配点は10点です。

附属高校入試の[2][3][4]は英文読解ですが、どれも約300語とそこまで語数自体は多くありません。以前の記事にも書きましたが、中学生の平均的なWPM(1分間あたりに読むことができる語数)が60-70wordsですから、附属高校を受験するような生徒でしたら、100wordsぐらいのスピードのはず。となると、英文自体を読むには3分程度でできそうですが、実際は英文が公立入試のそれと比べて少し読みづらいものも含まれているため、読解に時間をとられる人もいると思います。また質問が単純に指示語が指す内容を答えなさいといったものではなく、英文内容に関してズバリ聞いてくるものばかりですから、一問を解く大変さは、公立高校入試とは異なるといえます。

また、[5][6]と英作文が出題されており、英作文だけで配点が22点になります。しっかりと「書ける」ことが求められていると言えるでしょう。

例年英語のテストの平均点は65点後半〜70点が合格者平均です。合格者最低点がどれくらいかわからないので、何とも言えませんが、このテストで60点近くをマークするために、どのように問題に取り組んでいくかは、受験生であればシュミレートしておいた方がよいでしょう。

 

 

 

附属の推薦を突破するのは「宝くじ」と一緒??!

前回、金沢大附属高校入試の概要について簡単にまとめた記事をアップしました。そして学力検査について、その平均点や合格者数の情報をご紹介しました。

今回は附属高校の「推薦入試」について。

特に金沢大附属中の方の中には、早い段階から「推薦入試」を意識している方が多く、また毎年下馬評通りに合格しないことから、何かと噂が絶えないのがこの推薦入試です。そこで、推薦入試ではどのように合否決定がなされるのかを本日は見ていこうと思います。

まず大前提として、推薦入試は「面接」がありません。したがって、書類選考一本で合否が判定されます。

では、どういった書類によって合否判定がなされるのかを確認していこうと思います。

まず1つ目。

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入学願書。ま、これは当たり前ですよね。氏名・生年月日・現住所などを記入します。

そして2つ目。

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調査書。通称「内申書」です。内申書は公立高校入試で用いられているものとほぼ同じ様式です。記入は以下のように記入されます。

・欠席日数 中学3年生12月末日までの欠席日数

・特別活動の記録 該当するものに◯がつけられます。

・学校内外における優れた諸活動等の記録

奉仕活動、研究、社会参加、表彰を受けた行為や活動、部活動、取得資格など、具体的に事実のみ記載

・学習の記録

「評定」はすべての学年で5段階評価。中学3年生の評定は、12月末日までの成績に基づいて記載。

「観点別学習状況」は、該当するものに◯がつけられます

「選択教科」はA、B、Cの3段階評価。

続いて3つ目。

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「入学志願者推薦書」です。

入学志願者推薦書には、校内テストの試験結果と、総合所見を記入する欄があります。これらはすべて学校の先生が記入します。

・校内テストの欄

1学期末(もしくは前期中間)テスト以降のものを記載。テストの点数と学年平均点が記載されます。また、各テストにおける5教科最高点(学年トップの点数)を記入する欄もあります。

・校内学力テストの欄

直近3回分の実力テストの点数を記載します。

・総合所見の欄

学習状況や人物・生活態度、その他特記すべき事項を記載します。

そして最後の書類

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入学志願理由書。

これは受験者本人が記入します。これは毎年「本校を志望した理由と高校で学びたいこと」について具体的に書きなさい、というものです。

これらの書類に記載されている内容から合否が決定されます。そのどれもが大切なことはお分かりいただけると思いますが、一番よくわからない書類である「入学志願者推薦書」についてもう少し詳しく見ていきましょう。

入学志願者推薦書は学校の先生が記載するものです。附属高校は近年内申重視にシフトしています。そして中学校の先生の生徒評価というものを重視しています。この入学志願者推薦書は、その中学校の先生が受験者の人物評価を行う書面であるため、かなり入念にチェックされるようです。とくに「総合所見」という欄が重要なのだということです。入学志願者推薦書の上部にある、テストの点数は、調査書の裏付けとして利用しているのだそうです。

ちなみにですが、中学校の先生の作文力が低いと不利になるそうです。学校の先生により、やはり総合所見に書く内容、書き方が違うわけで、そにより受け手が受ける印象も違ってくるのですから仕方ありません。そういう意味でも、推薦入試は「宝くじ」みたいなものだと考えた方がいいかもしれません。なお、この入学志願者推薦書の上部のテストにおける「校内学力テスト(=実力テスト)」はあえて「直近3回分」としているのだそうです。

例えば、附属中であれば、直近3回分となると、統一テストと12月の実力テストといったように、一番の山場となる実力テストばかりですよね。これはアエテなのだそうです。

附属高校では、金沢市統一テストの点数も重要な指標としてとらえているそうです。また、この成績については、単に点数だけでなく、成績の推移も見られています。成績が上昇傾向にあるのか?安定しているのか?下降傾向にあるのか?そういったことを踏まえて、その他の資料とを合わせて総合的に判断される。それが推薦入試です。

なんでも、ほぼ丸一日使って判定をしているとのこと。

以上、附属高校入試の「推薦入試」についてのご紹介でした。

 

 

金沢大附属高校入試について考える

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県下トップクラスの難易度である金沢大附属高校。附属高校入試は公立高校入試とくらべて「謎」に包まれている部分が多いですよね。そこで、これから何回かにわたって「附属高校入試」を取り上げていこうと思います。

その前に…

今回は附属高校入試の入試制度や、学力検査の選考状況などについて簡単にまとめていこうと思います。

附属高校入試は、

「学校長推薦」「学力検査」の2つの選抜方式があります。また、この2つの選抜方式は、金沢大附属中学校の生徒を対象としたものと、それ以外の学校の生徒を対象としたものがあります。

昨年度の附属高校の募集要項を見ますと、

募集定員 120名のうち、

【学校長推薦】

金沢大附属中学校から 35名

その他県内の中学校から 30名

【学力検査】

金沢大附属中学校から 約30名

その他県内の中学校から 約25名

となっています。

学力検査の募集定員が「約」となっているのは、金沢大附属中学校から受験したいわゆる「内部生」と、他中学校から受験した「外部生」との入試最低ラインがそろわないため、毎年調整しているためです。

学校長推薦のいわゆる「推薦入試」に関しては、次回詳しく記事を書く予定ですので、今回はこの学力試験について、もう少し書いていこうと思います。

学力検査は2日間にわたって実施され、英語・数学・国語・理科・社会の5科目の筆記試験が行われます。試験時間は各科目とも50分となっています。

この学力検査ですが、推薦入試と併願することができます。ですから、推薦入試が仮に不合格だったとしても、学力検査を受験することができます。

この学力検査の合否判定の基本は「点数」です。本番のテストでしっかりと点数がとれれば合格となります。

ちなみに直近数年分の合格者平均点は次のようになっています。

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例のごとく、写真が見にくいですので…、文字起こしをしておきます。

H24年度 合格者数 71人 合格者平均点 321.0

H25年度 合格者数 70人 合格者平均点 312.8

H26年度 合格者数 60人 合格者平均点 336.6

H26年度から、学力検査の合格者数が10人近く少なくなっていますが、これは、推薦入試の定員が増えたためです。上記の点数は合格者平均点ですので、合格最低点はもう少し低いだろうと思われます。点H26年度入試では平均点はぐっと上昇していますね。H26年度入試の科目別の分析はまた次回以降に行っていきます。

ちなみにこの学力検査において、推薦入試を受けた生徒を重視するということはないそうです。ただし、実際に学校長推薦をもらっている生徒の大半がは、学力検査で合格しているとのことです。

次回は、「附属中の推薦入試」について記事をアップします!

 

 

 

附属・泉・二水を志望する今年の受験者の特徴

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前回、第3回石川県総合模試の試験結果を各学校を第一志望としている生徒の平均点の変化という点から見てみたわけですが、今回は同じく第3回石川県総合模試の結果を過去のデータと比較し、今年の受験生の特徴を少し考えてみようと思います。全部だと大変なので…、とりあえず附属・泉・二水という金沢トップ3を第一志望とする受験者の得点を詳しくみてみました。

単純に点数だけを見ていても、毎回の模試の平均点が異なるので、しっかりとしたことはわかりません。石川県総合模試が受験者に公表しているデータでは、科目ごとの平均点と全教科の平均偏差値、そして偏差値の分布が各学校ごとに示されます。科目ごとの変化をとらえたいので、今回は公表されているデータの「科目ごとの平均点」に注目したいと思います。附属、泉、二水を第一志望としている生徒の科目別平均点がどのようになっていて、過去データと比較するとどういう変化が見られるか。こういった点に注目します。

学校別・教科ごとの第一志望者の平均点差の一覧(過去データ)は以下の通りです。

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なおこの数値は、各年度の各科目の年間平均との差をあらわしています。

表の数値を改めて紹介すると、

附属高校

英語 +28.2 数学 +27.6 国語 +18.4 理科 +24.5 社会 +23.6

泉丘高校

英語 +23.3 数学 +21.5 国語 +14.4 理科 +23.2 社会 +20.8

二水高校

英語 +13.5 数学 +11 国語 +9 理科 +13.9 社会 +12.9

となっています。

では、今年の受験生の現時点までの平均点と、過去の年間平均とを比較してみましょう。

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年間平均と比較をすると、大抵の科目で過去データよりも現時点での平均点は低いという結果になります。そりゃそうですよね。だって、年間平均は、受験直前期までのデータを含んでいますから…。

そこで、第3回の石川県総合模試の過去データに絞って比較してみます。

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学校別にデータ比較をしていきましょう。

【附属高校】

志望者のレベルは例年通り

ただ、「英語」と「社会」が過去の平均と比較すると少し低くなっています。一方で「数学」はかなり高くなっています。今年附属を志望している生徒は「数学」が得意な生徒が多いのかもしれません。

【泉丘高校】

志望者のレベルは例年以上

今年の泉丘高校は昨年以上に難化しそうです。現時点で過去平均点よりもかなり点数が上昇しています。主要科目である「英語」「数学」「国語」すべてが過去平均点よりも点数が上昇しています。夏休みにしっかりと主要科目を固めてきているようですね。現時点では理科、社会が過去データよりも低くなっていますが、これから理科・社会も固めてくるでしょうから、全体的にさらに難化すること必至です。

【二水高校】

志望者のレベルは例年よりちょっと下がるかも

今年の二水高校はさらに受験生の学力が低下しています。泉丘高校と二水高校との間には、もはや埋められないほどの差ができてしまっているようですね。ただし、二水高校志望者は例年スロースターターが多いです。第4回石川県総合模試からグイグイと成績が上がってくる人が少なくありまんので、しっかりと状況を観測していかなければなりません。

 

上記はあくまでも数値を見ただけでわかるトレンドです。これから金沢市統一テストの結果が出揃いはじめると、より現実的な志望校選択をみなさんするようになりますから、模試データの分析はより意味を持つことになります。また機会があれば、こういったデータの比較をしてみたいと思います。

 

 

泉丘は附属の1.5倍【受験】に強い??!

泉丘

附属高校と泉丘高校は石川県を代表する進学校としてよくライバル視されていますよね。
例えば某雑誌では附属高校と泉丘高校それぞれで東大に何人合格したかといった比較記事が毎年掲載されます。
これが掲載されるたびに、「やっぱり最近の泉丘高校は最近すごい!」とか「いやいや、附属高校は医学部進学者多いから一概に言えないよ」とか「そもそも人数違うんだから、人数で競ってもね..」とかいう声が上がってきます。
実際どうなんでしょう?
前々から疑問に思っていたので、ついに調べてみました!!これ意外と疲れる作業でした…(そのため記事の公開がしばらく止まってしまいました…)



 

ではどうやって調べたか…。前提をご説明いたします。

1. 国公立大学の合格者を比較する
私立大学は一人で複数受験できるため、高校の実態を把握するためには国公立大学が適切と判断したためです

2.受験に強い度=(大学の偏差値×合格者数の総和)÷卒業生
大学の偏差値は医学部医学科とそれ以外の学部で区別。医学部以外の偏差値は前期・後期それぞれ公開されている偏差値すべての平均値をもとめて算出。データは河合塾の偏差値を参考にしました。附属高校は医学部医学科とそれ以外の学部との合格者数を区別して合格実績を公表しているのですが、泉丘高校はそのような公表をしていないため、泉丘高校の合格者数はすべて「医学部以外の学部」としています。そのため、泉丘高校にとっては若干不利な数字が出る可能性があります。

3.現役生の合格者を比較する
浪人生はその高校の指導にプラスして予備校による指導がプラスされているため、高校自体の指導力を比較する際には不適当と判断したためです。ただ残念なことに、附属高校は現役と浪人を区別して合格実績を公開しているのですが、泉丘は両者を合算して合格実績を公開しています。そこで、石川県のセンター試験を受験する浪人生の比率を参考に、昨年度の卒業生数にこの浪人比率をかけて算出した人数分を今年の卒業生数に加算して計算することにしています。

ま、ざっくり言うとこんな感じなのですが、これで附属高校と泉丘高校の今年度の「受験に強い度」を算出してみたのですが…..これやびっくりです!

こちらは附属高校

算出された「受験に強い度」は「25.1」
一方、泉丘高校はこちら。

算出された「受験に強い度」は「38.0」

なんと!泉丘が附属の1.5倍の数値だったのであります!!ここまで違うとは正直驚きでした。

これまで附属は人数が少ないし、医学部受験者が多いから数で比較しても…とは正直私も思っていましたが、このような別の角度から見てみると、必ずしもそれが正しくないのでは??と思ってしまいます。
逆に言えば、この受験に強い度の差が近年の泉丘人気を下支えしているのかもしれません(逆に言えば附属人気の低下の原因)。
やはり進学校に進む生徒の皆さんにとっては「出口」がどうなっているかは大切な話なんですよね。