「勉強法の良し悪しに絶対的なものはない」とは言うものの、勉強をしているのに成績が上がらない子にはある程度の共通点が見られるのも事実。
夏休みを控えた今だからこそ、「勉強をしているのに成績が上がらない子」の特徴を知ることで、自分自身の勉強法を改善するヒントを得て欲しい。
そんな思いで「成績が上がらない子の特徴」をまとめてみました。
もしここで紹介されている内容に自分が該当しているようなら、今年の夏は意識的に該当しないような勉強を実行してみてはいかがでしょうか?
1. 勉強時間のムラが大きい
勉強をしているのに成績が上がらない子の特徴・その1は「勉強時間のムラが大きい」ということ。
これは言い換えると「勉強する時としない時の差が大きい」ということ。
ある時はものすごく勉強するのだけど、それで満足してしまい、そこからしばらく勉強しないといったタイプは、せっかく勉強しても、その内容が積み重なる前に0になってしまうので、勉強が成績に反映されにくい印象です。
成績が良い子は、たとえ少ない勉強時間であっても継続して学習内容を積み上げていきます。
やる時とやらない時の差が大きい人は、短くてもいいので「勉強時間をゼロ」にしないことを意識してみると良いでしょう。
なお、実は成績が良い子は、意外と長い時間机に向かい続けて勉強していません。
そのかわりに、ご飯ができるのを待っている時、お風呂が沸くのを待っている時、寝る前のちょっとした時間など、いわゆる「スキマ時間」を上手く活用して勉強している印象です。
勉強は「した時間」に注目しがちだが、それ以上に「頻度」も学習効果に関わってきます。
細切れの時間でも復習を繰り返すことで、脳がこの情報は重要だと理解して忘れなくなっていくものなのです。
2. 集中できていない
勉強をしているのに成績が上がらない子の特徴・その2は「集中できていない」ということ。
スマホを目の前に置きながら勉強していると通知が気になって仕方がないはず。さらに音楽どころか日本語のゲーム実況を聞きながら勉強しているような子もいますが、絶対そんな勉強では集中できていません。
このように集中していない状態で、だらだら行う勉強は「勉強した感」を生み出すだけで、それに見合った内容となっていないことが多いので、「これだけ勉強しているのに成績が上がらない」と思ってしまう原因となっています。
勉強中にスマホは見ない・触らないが鉄則
です。
あとは寝不足で「集中できていない」ケースもあります。
睡眠時間を削って勉強をすることは、明日のテストの点数を取る目的であれば有効かもしれませんが、入試を含めたそれ以外の学習にはマイナスの影響を与えるだけです。よく寝ましょう。
3. 自分が分からないところを把握できていない
勉強をしているのに成績が上がらない子の特徴・その3は「自分が分からないところを把握できていない」こと。
成績を上げるための勉強は、「今どこまでわかっていて、どこから分からないのか」を把握することから始まります。
この現状把握ができていないと、今はやるべきでないレベルの高い問題に取り組みすぎて、頑張っても頑張っても分からない苦痛に耐えるだけの勉強になってしまいます。
特に学校からの宿題は全ての生徒に対して一律に課せられるため、現状の自分には解けない、もしくは今はまだやらなくてもいい問題にも取り組まなければいけません。
現状把握ができていれば、「今はこの問題よりも基礎をやらないとな」と割り切って、難しい問題は形式的にやる程度に留める対応ができるのですが、現状把握ができていないと、全ての問題に取り組み・理解しようとして、分からないの連発となってしまいます。
分かるところまで戻る。戻ったところから勉強し直す。
これが苦手単元を克服して成績を上げていく近道です。
4. ただ漠然と勉強に取り組んでいる
勉強をしているのに成績が上がらない子の特徴・その4は「ただ漠然と勉強に取り組んでいる」こと。
これからしようとしている勉強の目的を明確にしないで、ただ漠然と勉強している、与えられた課題をただこなしているといった勉強をしていては成績が上がりません。
次の授業の確認テストの点数を取れるようにするのか、夏休み明けの実力テストで今よりも合計点で50点上げられるようにするのか、達成したい目的・ゴールから逆算して勉強すると、求める結果に結びつきやすくなります。
たとえば、夏休み明けの実力テストの点数を上げたいのであれば、
実力テストの出題範囲表を見て、
「どの単元から出題されるのか」
「どの単元がいちばん点数を上げやすそうなのか」
「点数をとるためにはどんな問題を解ける必要があるのか」
「その問題を解くためにはどういう知識を使ってどういう手順で答えに辿り着くのか」
といったように、達成したい目的から逆算して、何をどう勉強するかを決めてから勉強すると良いです。
また多くの子は「すぐに成果が出る単元」ではなく「自分が取り組みたい単元」から学習しますが、特に短期間で成績を上げたいと考えているのであれば、出題範囲の中で最も点数に直結する部分、国語であれば漢字、算数・数学であれば計算問題を重点的に学習するといったように、取り組む内容の取捨選択を行うと良いでしょう。
5. インプットとアウトプットのバランスがよくない
勉強をしているのに成績が上がらない子の特徴・その5は「インプットとアウトプットのバランスがよくない」こと。
成績がよくないということは、テストで問題を正しく「解く」ことができていない状態であるということ。
いくら教科書や参考書を読み込んで内容を覚えても、問題を解かなければ点数は取れません。
カラフルなペンを使い分けてノートにきれいにまとめる子も多いですが、それは
「勉強」ではなくインプットの「作業」
です。
勉強しても成績が上がらない子は、このインプットにばかり時間をかけていることが多いです。
成績を上げたいのであれば、インプットの時間を思い切って減らして、そのかわりに「解く」「書く」といったアウトプットにかける時間を増やすことです。
インプットに時間をかけている子は、たとえばテスト範囲の内容を完璧に覚えなければ問題演習に移れないと思っている傾向がありますが、完璧主義は勉強が行き詰まる原因。
大体7割ぐらい頭に入ったかなと思ったら、実際の問題を解いて解けるかを確かめて、それを繰り返す方が点数が上がります。
6. 理解したつもりになっている
勉強をしているのに成績が上がらない子の特徴・その6は「理解したつもりになっている」こと。
間違えた問題の答えをノートに写し、解答を読んで「なるほどこうやって解くのね」と言って勉強を終えているような人はこのタイプに該当する可能性が高いです。
本当に理解できているかどうかは、理解した(と思われる)ことを確認してみなければなりません。
ではその確認はどのように行うか。
基本的には間違えた問題の類題に取り組みます。その類題を解くだけでなく、解き方を他の人に説明するとなお効果的です。
「本当に理解できていたら説明できるはず」なのですが、
実際に説明してみると、どこかで言葉が詰まってしまったりすることがあります。
実はそこが理解が曖昧な部分です。そういった部分を質問をするなどして丁寧に解決していくことで、しっかりと「理解した」状態に近づくことができます。
この理解したことを他者に説明するというのは、理解度をチェックするのに効果的なだけではありません。
「理解」したら「説明」といったように「理解」と「説明」をセットでとらえることで、「説明」できるように「理解」しようとするので理解力が上がります。
そして実際に理解したことを説明することで記憶にも定着します。
7. 勉強にとりかかるまでが遅い
勉強をしているのに成績が上がらない子の特徴・その7は「勉強にとりかかるまでが遅い」こと。
特に「勉強はこうやってやらなければならない・こうあるべき」と無意識に考えている生徒にこのタイプは多い気がします。
例えば、「平日は1日2時間勉強しなければならない・するべき」と考えているけど、部活動で疲れて帰って来ている中で、今からそれだけまとまった時間を取るのは大変だなとちょっと億劫になってしまい、ついついテレビを見てダラダラしてしまうようなタイプ。
例えば、「定期テスト対策を頑張るぞ!!」と考え勉強に取り組むかと思いきや、机の上を整理したり、プリントを整理したり、テストに向けた計画を作ったりといった作業に時間を多くかけ、肝心の勉強になかなか取り組めていないようなタイプ。
このようなタイプの人は、とにもかくにも勉強を始めてしまうことを意識すると良いでしょう。
頭を使うものや面倒なものではなく、英単語や漢字、計算といったものでOK。
勉強のやる気は、勉強をやる前に出てくるものではありません。
やる気というのは、やり始めることで出てくるもの。
「やる気スイッチ」なんてものはこの世に存在しないのです。
8. 闇雲に暗記しようとする
勉強をしているのに成績が上がらない子の特徴・その8は「闇雲に暗記しようとする」こと。
特に理科・社会が苦手という子に多い気がします。
人間は覚えたことは忘れるようにできています。
テキストなどで出てきた用語をただ暗記しようとしても、覚えたと思ってもすぐ忘れてしまうのはしょうがないことです。
ですから、闇雲に暗記するのではなく、工夫して暗記していくのです。
例えば、用語と用語のつながりを確認したり、グルーピングしたり、具体例をイメージしたり、語呂合わせを作ったりと、いきなり「暗記」から始めるのではなく、まずは「理解」することを目指すことが必要です。
9.そもそも勉強時間が足りていない
勉強をしているのに成績が上がらない子の特徴・その9は「そもそも勉強時間が足りていない」こと。
成績が上がらない場合、そもそも絶対的な勉強時間が少ないということは珍しくありません。
もちろん無理は禁物ですが、無理しすぎない範囲で徐々に勉強時間を増やしていくことを心がけると良いでしょう。
そんな時間作れないといった場合は、習い事や部活動を整理することを検討すべきです。
習い事や部活よりも勉強を優先させるべきかを検討しましょう。
ちなみに「部活を途中で辞めたら内申を下げられるのは?」と不安がる人がいますが、部活を途中で辞めても、そもそも最初から部活に入らなくても内申には全く関係がありません。
