2021年度(令和3年度)第1回金沢市統一テスト分析|平均点268点・5教科の出題傾向
2021年度(令和3年度)の第1回金沢市統一テストは、5教科合計の金沢市平均が268点でした。1教科あたりの平均は53.6点です。
教科別では、英語55点、数学49点、国語51点、理科57点、社会57点でした。数学だけが50点を下回り、理科と社会が最も高い平均点となっています。
ただし、平均点が比較的高い教科でも、資料の読み取りや記述、複数の知識を組み合わせる問題が出題されています。合計点だけでなく、どの単元と問題形式で失点したかを確認することが重要です。
この記事では、2021年度第1回の問題をもとに、5教科の出題傾向と復習のポイントを整理します。
2021年度第1回の平均点
| 教科 | 金沢市平均点 |
|---|---|
| 英語 | 55点 |
| 数学 | 49点 |
| 国語 | 51点 |
| 理科 | 57点 |
| 社会 | 57点 |
| 5教科合計 | 268点 |
2021年度の平均点268点は、前年の2020年度254点より14点高く、翌年の2022年度264点より4点高い点数です。年度によって問題の難易度が変わるため、過去問の得点を比べるときは市平均との差も確認してください。
2021年度では、300点なら平均プラス32点、350点ならプラス82点、400点ならプラス132点です。志望校との距離は、この平均との差に加えて、得点分布、石川県総合模試、内申点を合わせて判断する必要があります。
2021年度第1回の得点分布
20点刻みの得点分布では、340~359点が268人で最も多く、次いで260~279点が266人、240~259点が255人でした。
400点以上は370人、そのうち420点以上は201人でした。同じ400点でも年度によって平均との差や上位層の人数が変わるため、点数だけでなく、その年度の分布の中での位置を見る必要があります。
英語|リスニング・会話文・資料読解・長文・英作文を出題
英語の平均点は55点でした。
リスニングでは、絵や人物情報、ホテルの食事案内などを聞き取る問題が出題されました。筆記では、日本文化を学ぶ留学生との会話、職業体験プログラムの資料、外国人の友人から届いたメールを題材にした長文が扱われています。
資料読解では、曜日、時間、場所、仕事内容などの条件を照合して答える必要があります。長文では、本文の内容理解に加えて、語句補充、語順、文法、内容一致、英作文まで問われました。
英語は長文読解とリスニングが中心ですが、正確に得点するためには語句・文法への対応も欠かせません。本文の流れに合う表現を選び、自分の考えを基本的な英文で書ける状態にしておく必要があります。
英語の復習ポイント
- リスニングは、人物・時刻・場所・金額をメモしながら聞く
- 会話文は、空欄前後だけでなく、会話全体の流れを確認する
- 表や案内を伴う問題は、条件を一つずつ照合する
- 長文は、設問の根拠となる一文を本文中から探す
- 語句・文法は、長文や会話文の中で正しく使えるようにする
- 英作文は、難しい表現を避け、知っている文法で正確に書く
数学|確率・連立方程式・1次関数・作図・空間図形などを出題
数学の平均点は49点で、5教科の中では最も低い結果でした。
大問1では、正負の数、文字式、平方根、2次方程式、関数y=ax2、平行線と正三角形、度数分布表が出題されました。
大問2は、正六角形の頂点を2点が移動する確率です。大小2つのさいころの出目と点の移動を対応させ、正三角形や二等辺三角形ができる場合を数える必要がありました。
そのほか、清掃活動の参加人数を扱った連立方程式、徒歩と自転車の移動を表した1次関数、直線と点を使った作図、白と黒の直角三角形を並べる規則性、おうぎ形や直角三角形を回転させる空間図形、平行四辺形と三角形を使った合同証明・角度・面積が出題されました。
数学の主な出題単元と素材
| 大問 | 主な単元 | 出題素材 |
|---|---|---|
| 1 | 計算・2次方程式・関数・平面図形・データの分析 | 正三角形、平行線、度数分布表 |
| 2 | 確率 | 正六角形、2つのさいころ、正三角形・二等辺三角形 |
| 3 | 連立方程式 | 2地区の清掃活動参加人数 |
| 4 | 1次関数 | 徒歩と自転車の移動グラフ |
| 5 | 平面図形・基本の作図 | 直線、2点、垂直二等分線、45度の角 |
| 6 | 文字と式・規則性 | 白と黒の直角三角形 |
| 7 | 空間図形 | おうぎ形、直角三角形、回転体 |
| 8 | 平行と合同 | 平行四辺形、三角形 |
数学の復習ポイント
- 大問1は途中式を残し、計算・方程式・関数の基本問題を確実に取る
- 確率は、図や表を使って条件に合う場合を重複なく数える
- 文章題は、未知数を決めて、増加前と増加後の条件を式にする
- 1次関数は、グラフの傾きと切片を実際の速さや位置に対応させる
- 作図は、各作図が表す点の条件を説明できるようにする
- 規則性は、小さい番号で個数を確かめてからnを使った式にする
- 空間図形は、回転前の平面図形と回転後の立体を対応させる
- 合同証明は、図から等しい辺や角の根拠を整理する
国語|漢字・説明的文章・文学的文章・古典を出題
国語の平均点は51点でした。
漢字の読み書きなどの基礎問題に加えて、説明的文章、文学的文章、古典が出題されています。
説明的文章では、人間と文化、自然との関係を扱った文章を読み、接続語、語句、筆者の考え、本文の要点を答える問題が出題されました。文学的文章では、会話や行動から人物の性格や心情を読み取る必要があります。
古典では、現代語訳を手掛かりに人物関係と行動の理由を整理する問題が出題されました。文章量があるため、本文を読む時間と記述問題に取り組む時間の配分も重要です。
国語の復習ポイント
- 漢字・語句は、間違えた問題を短期間で反復する
- 説明的文章は、具体例と筆者の主張を分けて読む
- 接続語は、前後の関係を確認して選ぶ
- 文学的文章は、会話・行動・情景描写から心情の変化を捉える
- 記述問題は、字数と指定語句を確認してから必要な要素をまとめる
- 古典は、主語と人物関係を補いながら場面の流れを整理する
理科|植物・イオン・物体の運動・天気などを実験から考える
理科の平均点は57点で、社会と並んで5教科の中で最も高い結果でした。
小問集合では、脊椎動物の進化、季節風、プラスチックの密度、動滑車が出題されました。大問では、アジサイの蒸散、塩化銅水溶液の電気分解、斜面上の台車の運動、雲のでき方、火山と音の速さが扱われています。
実験装置、表、グラフ、力の図を読み取る問題が多く、用語を覚えるだけでは対応できません。実験の目的、操作、結果、考察をつなげ、数値や現象の理由を説明する力が必要です。
理科の主な出題単元
| 分野 | 教科書単元 | 主な出題内容 |
|---|---|---|
| 生物 | いろいろな生物とその共通点 | 脊椎動物の進化、植物の分類 |
| 生物 | 生物のからだのつくりとはたらき | アジサイ、維管束、気孔、蒸散 |
| 化学 | 身のまわりの物質 | プラスチックの密度、エタノール |
| 化学 | 水溶液とイオン | 塩化銅水溶液、電気分解、イオン |
| 物理 | 身のまわりの現象 | 動滑車、音の速さ |
| 物理 | 物体の運動 | 斜面上の台車、平均の速さ、力の分解 |
| 地学 | 天気とその変化 | 季節風、雲のでき方、湿度 |
| 地学 | 大地の変化 | 火山の形、火成岩、火山噴出物 |
理科の復習ポイント
- 実験問題は、目的、操作、結果、考察の順に整理する
- 植物は、維管束、気孔、蒸散の関係を図と結び付ける
- イオンは、電極へ移動する粒子と電極で起こる変化を区別する
- 運動は、記録タイマーの間隔と速さの変化を対応させる
- 力の問題は、斜面に平行な成分と垂直な成分に分けて考える
- 湿度は、乾球・湿球の示度差と飽和水蒸気量を使って求める
- 火山は、マグマの粘り気、火山の形、噴火の特徴を関連付ける
社会|世界地理・日本地理・歴史・公民を資料と結び付けて出題
社会の平均点は57点で、理科と並んで5教科の中で最も高い結果でした。
世界地理では、ヨーロッパ、南アジア、北アメリカ、オーストラリア、南アメリカを題材に、混合農業、言語、時差、小麦、露天掘り、貿易、パンパが出題されました。
日本地理では、北海道地方、東北地方、関東地方、中部地方、近畿地方、中国・四国地方が扱われています。輪作、リアス海岸、京葉工業地域、扇状地、果樹栽培、ポートアイランド、多度津のため池など、地域の具体的な地形・産業・農業が問われました。
歴史は、弥生時代から昭和の戦後まで幅広く出題されています。テーマ史では、政治史、外交史、経済産業史、社会生活史、文化史、宗教史、人権史、戦争・軍事史に分類できます。
公民では、情報化、グローバル化、人口と世帯の変化、多文化共生、効率と公正、法の支配、日本国憲法、基本的人権、選挙制度が出題されました。制度名を覚えるだけでなく、資料や具体例から判断する力が必要です。
社会の主な出題分野
| 分野 | 地域・時代 | 主なテーマ |
|---|---|---|
| 世界地理 | ヨーロッパ・南アジア・北アメリカ・オーストラリア・南アメリカ | 農業、言語、時差、資源、貿易、地形 |
| 日本地理 | 北海道地方 | 輪作、畑作、農業 |
| 日本地理 | 東北地方 | リアス海岸 |
| 日本地理 | 関東地方 | 京葉工業地域 |
| 日本地理 | 中部地方 | 扇状地、果樹栽培 |
| 日本地理 | 近畿地方 | ポートアイランド、港湾、物流 |
| 日本地理 | 中国・四国地方 | 多度津、ため池、農業 |
| 歴史 | 弥生~昭和戦後 | 稲作、土地制度、武家政治、近代化、戦争、戦後改革 |
| 公民 | 現代社会・憲法・人権・選挙 | 情報化、グローバル化、法の支配、基本的人権、選挙制度 |
社会の復習ポイント
- 世界地理は、州だけでなく国名・地域名・産業・資源まで関連付ける
- 日本地理は、地方名だけでなく地形や都市名まで地図上で確認する
- 統計資料は、数値の大小と変化の理由をセットで説明する
- 歴史は、時代順の整理とテーマ史の整理を並行して行う
- 公民は、制度の名称、目的、具体例をセットで覚える
- 記述問題は、資料中の数値や変化を根拠として使う
2021年度の結果から分かること
2021年度は5教科合計268点で、数学49点に対して、理科と社会は57点でした。ただし、平均点が高い教科でも、知識だけで答えられる問題ばかりではありません。
数学では確率、1次関数、作図、規則性、空間図形、合同証明が出題されました。理科と社会では、実験や複数資料を読み取って説明する問題が多く、英語と国語では文章を読み切る速さと根拠を押さえて答える力が必要です。
テスト後は、次の4点に分けて失点を確認しましょう。
- 知識や計算方法を覚えていなかった問題
- 資料や設問の条件を読み違えた問題
- 記述・証明で必要な要素が不足した問題
- 時間が足りずに解けなかった問題
原因を分けて記録すると、次の統一テストや高校入試に向けて、優先して復習すべき内容が明確になります。
志望校の目安は平均点との差で考える
2021年度の5教科平均は268点です。学習サークル ザワナビで使用している目安を機械的に当てはめると、金沢泉丘高校普通科は、合格有望が419点前後、受験妥当が399点前後、チャレンジが369点前後となります。
| 目安 | 計算 | 2021年度の得点目安 |
|---|---|---|
| 合格有望 | 268+151 | 419点前後 |
| 受験妥当 | 268+131 | 399点前後 |
| チャレンジ | 268+101 | 369点前後 |
これは平均点との差を理解するための参考値です。合格を保証するものではありません。当該年度の得点分布、内申点、石川県総合模試などを合わせて判断してください。
高校別の目標点の見方は、総合記事「金沢市統一テスト対策まとめ」で詳しく解説しています。
ザワナビで金沢市統一テスト対策を進める
金沢市統一テストでは、過去問を解いて点数を確認するだけでなく、間違えた問題を単元別・問題形式別に整理し、次のテストや高校入試に向けた学習へつなげることが大切です。
学習サークル ザワナビでは、統一テストの結果や志望校、現在の学習状況を確認したうえで、一人ひとりに必要な学習内容を整理します。過去問の解き直しや苦手単元の復習、石川県公立高校入試に向けた学習計画についてもご相談いただけます。
「今の点数で志望校を目指せるか知りたい」「次の統一テストまでに何を優先すればよいか分からない」という方は、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
2021年度第1回金沢市統一テストの金沢市平均は268点でした。
- 英語55点
- 数学49点
- 国語51点
- 理科57点
- 社会57点
2021年度の数学では、確率、連立方程式、1次関数、作図、規則性、回転体、平行四辺形などが出題されました。ほかの教科も含め、問題を解き直すときは「どの単元か」「どの資料や素材が使われたか」「どの形式で問われたか」まで記録すると、年度をまたいだ出題傾向を把握しやすくなります。
