2024年度(令和6年度)第1回金沢市統一テスト分析|平均点245点・5教科の出題傾向
2024年度(令和6年度)の第1回金沢市統一テストは、5教科合計の金沢市平均が245点でした。1教科あたりの平均は49.0点です。
教科別では、国語47点、社会51点、数学46点、理科54点、英語45点でした。英語が最も低く、次いで数学、国語が50点を下回っています。一方で、理科は5教科の中で最も平均点が高くなりました。
ただし、平均点だけを見て「簡単だった」「難しかった」と判断するのは十分ではありません。実際の問題を見ると、基礎知識だけで解ける問題に加え、長い文章や複数の資料から必要な情報を取り出し、条件に合わせて答える問題が各教科に含まれています。
この記事では、2024年度第1回の問題と得点分布をもとに、5教科の出題傾向と復習のポイントを整理します。
2024年度第1回の平均点
| 教科 | 金沢市平均点 |
|---|---|
| 国語 | 47点 |
| 社会 | 51点 |
| 数学 | 46点 |
| 理科 | 54点 |
| 英語 | 45点 |
| 5教科合計 | 245点 |
5教科合計245点は、2017年から2025年までの第1回平均点の中では低い水準です。前年の2023年度は239点で、2024年度はそこから6点上がりましたが、2017~2025年の9年間の平均である約260点は下回っています。
したがって、2024年度に過去問を解いたときは、単純に「300点を超えたか」だけを見るのではなく、市平均245点との差を見る必要があります。
たとえば300点なら平均プラス55点、350点ならプラス105点、400点ならプラス155点です。志望校との距離を考えるときは、この平均との差に加えて、得点分布、石川県総合模試、内申点を合わせて判断してください。
英語|長文読解とリスニングが中心、語彙・文法が土台
英語の平均点は45点で、5教科の中で最も低い結果でした。
問題は、リスニング、対話文、まとまった英文の読解、資料を伴う英文読解などで構成されています。英文を一文ずつ訳すだけではなく、会話の流れや文章全体の要点をつかみ、設問に必要な情報を探す力が求められます。
特に、後半では英文とグラフ・表を対応させながら読む必要があります。本文、設問、資料の間を何度も行き来すると時間を失うため、何を問われているかを先に確認し、根拠となる箇所を絞る読み方が重要です。
また、長文読解とリスニングが中心であっても、語彙と文法の知識は欠かせません。単語の意味や文の構造が分からなければ、本文の内容を正確に理解できないからです。
英語の復習ポイント
- リスニングは、答え合わせ後に音声と英文を対応させる
- 長文は、正解の根拠となる一文に印を付ける
- 語句不足、文法・構文、設問の読み違い、時間不足に分けて失点を分析する
- グラフや表がある問題は、単位・比較対象・数値の変化を先に確認する
数学|基本処理に加え、関数・データ・図形で条件整理が必要
数学の平均点は46点でした。
大問1では、正負の数、式の計算、平方根、2次方程式、関数y=ax²、平面図形、確率の基本問題が出題されています。その後は、関数y=ax²、箱ひげ図、連立方程式、作図、文字式と図形、空間図形、平面図形へと進みます。
大問1の基本問題を正確に処理する力はもちろん必要ですが、後半では図や文章から条件を整理し、既習事項を組み合わせる力が求められます。特に関数と図形は、式や性質を覚えているだけでは得点につながりません。
大問3は箱ひげ図を扱う「データの分析と活用」です。大問4は、アンケート結果の割合から人数を連立方程式で求める問題です。また、大問7では円錐の体積・切断・表面積を扱う「空間図形」、大問8では角度と合同証明を扱う「平面図形」が出題されました。
数学の復習ポイント
- 大問1は解き直しで満点を目指す
- 関数は、グラフ・座標・式の対応を確認する
- 箱ひげ図は、中央値、四分位数、散らばりを図から読み取る
- 文章題は、割合と人数の関係を式にして連立方程式をつくる
- 円錐の体積・切断・表面積は、空間図形として整理する
- 図形は、使用した性質とその根拠を言葉で説明する
- 証明問題は、仮定と結論を分け、不足した根拠を確認する
国語|長い文章を読み、根拠を絞って記述する力が必要
国語の平均点は47点でした。
問題には、言葉に関する基礎問題、文学的文章、説明的文章、古典などが含まれています。本文量が多く、選択肢だけでなく抜き出しや記述にも対応しなければなりません。
国語で差がつくのは、何となく内容を理解する段階から、設問の条件に合う根拠を本文中から選ぶ段階へ進めるかどうかです。記述では、本文の言葉を使っていても、必要な要素が抜けていると得点になりません。
古典では、歴史的仮名遣いや基本的な語句を確認したうえで、人物関係と出来事の流れを押さえる必要があります。
国語の復習ポイント
- 設問が求める理由・内容・心情を区別する
- 記述は模範解答と比べ、足りなかった要素を明確にする
- 選択肢問題も、本文の根拠と合わない部分を説明する
- 古典は主語と人物関係を補いながら読み直す
- 漢字・語句は、間違えたものを短期間で反復する
理科|平均点は最高でも、実験・資料・計算への対応が必要
理科の平均点は54点で、5教科の中では最も高い結果でした。
出題範囲は、生物、化学、物理、地学にまたがっています。細胞や生物の分類・体のつくり、化学変化と水溶液、電気や運動、天気など、複数分野の知識が問われました。
特徴は、用語を答えるだけの問題に加え、実験結果、回路図、グラフ、天気図などの資料を読み取って考える問題が多いことです。平均点が他教科より高かったからといって、暗記だけで対応できる内容ではありません。
実験問題では、「何を確かめる実験か」「何を変え、何をそろえたか」「結果から何が言えるか」を順番に整理すると解きやすくなります。
理科の復習ポイント
- 用語問題と、実験・計算・記述問題を分けて復習する
- グラフは縦軸・横軸・単位を最初に確認する
- 化学分野は、実験操作と結果の理由を結び付ける
- 物理分野は、公式に代入する前に数量の関係を図で整理する
- 生物・地学は、図や資料を見て説明できる状態にする
社会|地理・歴史・公民を資料と結び付けて考える
社会の平均点は51点でした。
地理・歴史・公民の各分野から出題され、世界地図、日本地図、年表、統計、写真、文章資料などが多く使われています。単独の知識を答えるだけでなく、複数の資料を組み合わせて時代や地域、制度を判断する問題が中心です。
地理では位置関係や統計の特徴、歴史では出来事の前後関係と資料、公民では政治や社会の仕組みを具体的な資料と結び付ける必要があります。
社会は覚える量が多い教科ですが、用語だけを一問一答で覚えても、資料問題で迷うことがあります。「その用語を資料のどこから判断できるか」まで確認してください。
社会の復習ポイント
- 地図・統計は、地域名だけでなく判断の根拠を言葉にする
- 歴史は年号の丸暗記より、出来事の因果関係と順序を整理する
- 公民は制度名と役割を対応させる
- 記述問題は、資料中の数値や変化を使って説明する
- 誤答は、知識不足と資料の読み違いに分ける
2024年度の結果から分かること
2024年度は、英語45点、数学46点、国語47点と、主要3教科がいずれも50点を下回りました。文章量のある問題を時間内に処理する力、条件を整理して記述・立式する力が得点差につながったと考えられます。
一方、理科54点、社会51点も、単純な暗記問題だけで構成されているわけではありません。資料を読む手順が身についていれば得点しやすい問題がある一方、知識と資料を結び付けられないと失点が重なります。
テスト後は、合計点だけでなく、次の4点を確認しましょう。
- 基本問題で落とした点数
- 時間があれば解けた問題の点数
- 記述・証明で不足した要素
- 未習得または忘れていた単元
この4つに分けると、次に優先すべき学習が見えやすくなります。
志望校の目安は平均点との差で考える
2024年度の5教科平均は245点です。学習サークル ザワナビで使用している目安を機械的に当てはめると、たとえば金沢泉丘高校普通科は、合格有望が396点前後、受験妥当が376点前後、チャレンジが346点前後となります。
| 目安 | 計算 | 2024年度の得点目安 |
|---|---|---|
| 合格有望 | 245+151 | 396点前後 |
| 受験妥当 | 245+131 | 376点前後 |
| チャレンジ | 245+101 | 346点前後 |
ただし、これは平均点との差を理解するための参考値です。合格を保証するものではなく、当該年度の得点分布、内申点、石川県総合模試などを合わせて判断する必要があります。
高校別の目標点の見方は、総合記事「金沢市統一テスト対策まとめ」で詳しく解説しています。
ザワナビで金沢市統一テスト対策を進める
金沢市統一テストでは、過去問を解いて点数を確認するだけでなく、間違えた問題を単元別に整理し、次のテストや高校入試に向けた学習へつなげることが大切です。
学習サークル ザワナビでは、統一テストの結果や志望校、現在の学習状況を確認したうえで、一人ひとりに必要な学習内容を整理します。過去問の解き直しや苦手単元の復習、石川県公立高校入試に向けた学習計画についてもご相談いただけます。
「今の点数で志望校を目指せるか知りたい」「次の統一テストまでに何を優先すればよいか分からない」という方は、まずはお気軽にお問い合わせください。
まとめ
2024年度第1回金沢市統一テストの金沢市平均は245点でした。
- 国語47点
- 社会51点
- 数学46点
- 理科54点
- 英語45点
英語・数学・国語は平均が50点を下回りました。各教科に共通して必要なのは、基礎知識を覚えるだけでなく、文章・図・表・グラフから条件を読み取り、根拠をもって答える力です。
過去問を解いた後は点数だけを記録せず、失点を「知識」「考え方」「読み違い」「時間」に分け、次に同じ形式が出たときに得点できる状態まで解き直しましょう。
