金沢市統一テスト英語の出題傾向と対策|2020~2024年度の5年分を分析
第1回金沢市統一テストの英語は、リスニングと長文読解が出題の中心です。さらに、対話文、表やグラフを伴う資料読解、語句・文法、英作文にも対応する必要があります。
2020~2024年度の5年分を比較すると、まとまった英語を読み聞きし、必要な情報を探して答える力が継続して問われています。
特に重要なのは、次の5点です。
- リスニングでは、人物・時刻・場所・数値などの要点を正確につかむ
- 対話文では、前後の発言と会話全体の目的を確認する
- 表・予定表・グラフなどの条件を英文と照合する
- 長文では、設問に必要な情報と根拠を素早く探す
- 語句・文法を、空欄補充・語順・読解・英作文で使える状態にする
英単語や文法を覚えるだけでも、長文をたくさん読むだけでも十分ではありません。基本知識を身につけたうえで、リスニング、読解、資料の照合、英作文を時間内に処理する練習が必要です。
この記事では、2020~2024年度の第1回金沢市統一テストをもとに、英語の出題傾向と具体的な対策方法を解説します。
2020~2024年度の英語平均点
| 年度 | 金沢市平均点 |
|---|---|
| 2020年度 | 58点 |
| 2021年度 | 55点 |
| 2022年度 | 50点 |
| 2023年度 | 46点 |
| 2024年度 | 45点 |
| 5年間の平均 | 50.8点 |
5年間の平均点は50.8点です。最も高かった2020年度が58点、最も低かった2024年度が45点で、5年間の差は13点でした。
平均点は2020年度から2024年度まで毎年下がっています。ただし、この推移だけで今後も難しくなるとは断定できません。過去問の得点を評価するときは、素点だけでなく、その年度の金沢市平均点との差も確認してください。
5年分から分かる英語の出題傾向
| 出題形式 | 5年間の傾向 | 主に問われる力 |
|---|---|---|
| リスニング | 継続して出題 | 人物、時刻、場所、数値、予定、会話の要点を聞き取る力 |
| 対話文 | 継続して出題 | 会話の流れをつかみ、適切な語句や応答を選ぶ力 |
| 資料を伴う読解 | 繰り返し出題 | 表、予定表、案内、グラフと英文の条件を照合する力 |
| 長文読解 | 継続して出題 | 要点、理由、人物関係、指示語、内容の一致を判断する力 |
| 語句・文法 | 読解問題の中でも出題 | 空欄補充、語形変化、語順、時制などを文脈に合わせて使う力 |
| 英作文 | 対策が必要 | 設問の条件に合わせ、基本的な英文を正確に書く力 |
英語では、出題形式ごとに別々の力が問われているように見えますが、土台は共通しています。単語の意味が分かり、英文の主語と動詞を捉えられなければ、リスニングの内容も長文の要点も正確には理解できません。
そのため、長文読解とリスニングを中心に練習しながら、語彙と文法の不足を補う学習が必要です。
年度別の主な出題内容
| 年度 | 主な出題内容 |
|---|---|
| 2020年度 | リスニング、会話文、資料を伴う読解、長文読解、語句・文法、英作文 |
| 2021年度 | 絵・人物情報・ホテルの食事案内のリスニング、日本文化を学ぶ留学生との会話、職業体験プログラムの資料、外国人の友人からのメール |
| 2022年度 | 絵・表・予定のリスニング、宇宙飛行士についての対話、映画館の上映予定、ペットボトル削減を扱った長文と資料 |
| 2023年度 | リスニング、対話文、長文読解、資料を伴う英文読解 |
| 2024年度 | リスニング、対話文、まとまった英文、グラフ・表を伴う英文読解 |
題材は年度によって変わりますが、必要な情報を探し、複数の条件を照合し、根拠に基づいて答えるという点は共通しています。
過去問を解くときは、本文の内容だけを覚えるのではなく、「どの手掛かりから答えを判断したか」「どの語句や文法が理解を妨げたか」を確認してください。
傾向1|リスニングは要点を絞って聞く
リスニングでは、会話や説明のすべてを日本語に訳す必要はありません。人物、時刻、曜日、場所、金額、個数、予定、理由など、設問に必要な情報を聞き取ることが重要です。
選択肢や絵が示されている場合は、音声が流れる前に違いを確認します。時刻だけが違うのか、人物の行動が違うのか、場所が違うのかを把握しておくと、聞くべき情報が明確になります。
具体的な対策
- 音声が流れる前に、問題文・絵・選択肢へ目を通す
- 人物、時刻、曜日、場所、数値を簡単にメモする
- 疑問詞を聞き分け、何を答える質問か確認する
- 聞き取れない語があっても止まらず、次の情報へ意識を移す
- 答え合わせ後は、英文を見ながら音声を聞き、音と意味を対応させる
- 英文を見て音読し、その後に英文を見ずに音声をまねる
正解した問題でも、聞き取れずに推測で選んだ場合は復習が必要です。「音を知らなかった」「単語を知らなかった」「文の意味を処理できなかった」のどこで止まったかを分けてください。
傾向2|対話文は前後関係と会話の目的を読む
対話文では、空欄の直前だけを見て答えると、会話全体の流れに合わない表現を選ぶことがあります。誰が、何のために話し、相手の発言へどのように応答しているかを確認する必要があります。
具体的な対策
- 登場人物の関係と会話の場面を最初に確認する
- 質問と応答の組み合わせを確認する
- 空欄の前後だけでなく、会話の結論まで読む
- 代名詞が誰・何を指すかを確認する
- 理由、提案、依頼、賛成・反対など、発言の役割を区別する
空欄補充では、意味だけでなく文法的につながるかも確認します。主語と動詞、時制、単数・複数、疑問文への答え方などを使って選択肢を絞ります。
傾向3|資料読解は条件を一つずつ照合する
職業体験の案内、映画館の上映予定、表、グラフなどを伴う問題では、英文と資料の両方を読む必要があります。
資料を最初から細部まで読むのではなく、設問が求める条件を確認してから、該当する部分を探します。曜日、開始時刻、所要時間、場所、料金、割合など、比較する項目をそろえることが大切です。
具体的な対策
- 表題、見出し、単位、注記を最初に確認する
- 設問の条件へ線を引き、一つずつ資料と照合する
- 時刻は、開始時刻・終了時刻・所要時間を区別する
- グラフは、縦軸・横軸・割合・増減を確認する
- 本文と資料の同じ内容が、別の表現で言い換えられていないか確認する
この形式では、英語の知識があっても条件を一つ見落とすと不正解になります。答えを選んだ後に、すべての条件を満たしているか再確認してください。
傾向4|長文読解は設問の根拠を本文中から探す
長文を一文ずつ完全な日本語へ訳そうとすると、読む速度が落ちやすくなります。文章全体の話題をつかみ、設問に関係する箇所を絞って読むことが重要です。
ただし、「設問だけを見て本文を拾い読みすればよい」という意味ではありません。段落ごとの話題や出来事の流れをつかまなければ、内容一致や理由を問う問題には対応できません。
具体的な対策
- タイトルや最初の段落から、文章の話題をつかむ
- 人物、場所、時刻、数値、固有名詞を手掛かりにする
- 段落ごとに「何について書かれているか」を短く整理する
- but、because、so、howeverなど、文の関係を示す語に注目する
- 指示語や代名詞が指す内容を確認する
- 選択肢問題は、本文と一致しない部分を具体的に確認する
- 正解の根拠となる文へ印を付ける
答え合わせでは、正解を知るだけでなく、本文のどこが根拠だったかを必ず確認します。根拠を説明できない正解は、次の問題でも再現できるとは限りません。
傾向5|語句・文法は長文と英作文の土台になる
英語は長文読解とリスニングが中心ですが、語句・文法への対応も必要です。本文中の空欄補充、語順、適切な表現の選択、内容理解、英作文のすべてで、語彙と文法を使います。
文法問題の答え方だけを覚えるのではなく、なぜその形になるのかを文の意味と結び付けることが大切です。
具体的な対策
- 単語は、日本語の意味だけでなく品詞と基本的な使い方を確認する
- 動詞は、時制、三人称単数、過去形、過去分詞などの形を整理する
- 英文の主語と動詞へ印を付け、文の骨格を確認する
- 語順問題は、意味のまとまりを作ってから並べる
- 間違えた文法問題は、正しい英文を声に出して読み直す
- 覚えた表現を使い、自分で短い例文を作る
長文で意味を取れなかった文は、単語不足なのか、文法・構文を理解できなかったのかを分けて復習します。分からない文をすべて「長文が苦手」で終わらせないことが重要です。
傾向6|英作文は簡単な英文を正確に書く
英作文では、難しい単語や複雑な文法を使うことよりも、設問の条件を満たし、意味の通る英文を正確に書くことが大切です。
書くときの確認手順
- 条件を確認する
何について、何文または何語程度で書くのかを確認します。 - 日本語の内容を簡単にする
自分が知っている英語で表せる内容へ言い換えます。 - 主語と動詞を決める
一文の骨格を先に作ります。 - 理由や具体例を加える
becauseなど、使い慣れた表現で内容をつなぎます。 - 最後に見直す
時制、三人称単数、単数・複数、語順、つづり、文頭の大文字、文末の符号を確認します。
模範解答を暗記するだけでは、題材が変わったときに書けません。「自分の意見」「理由」「経験や具体例」など、よく使う内容を基本的な英文で表す練習をしてください。
傾向7|時間不足は大問ごとの原因を確認する
英語で時間が足りない場合、単純に読む速度だけが原因とは限りません。知らない単語で止まる、資料と本文を何度も往復する、一つの設問に時間をかけすぎる、英作文を書き始められないなど、原因によって対策が異なります。
| 時間がかかる原因 | 対策 |
|---|---|
| 知らない単語が多い | 中学校の基本語彙を優先して反復する |
| 一文の構造を取れない | 主語・動詞・修飾部分を分ける練習をする |
| 資料との照合に時間がかかる | 設問の条件へ印を付け、比較項目をそろえる |
| 選択肢で迷い続ける | 本文と異なる箇所を確認し、根拠を持って消去する |
| 英作文を書き始められない | 使える表現を限定し、短い文を正確に作る |
過去問は、本番と同じ制限時間で解き、大問ごとの終了時刻を記録してください。採点後は、正答率だけでなく、予定より時間がかかった問題を確認します。
得点状況別の優先順位
| 現在の状態 | 最優先で取り組む内容 | 次に取り組む内容 |
|---|---|---|
| 単語の意味が分からず読めない | 中学校の基本単語・熟語 | 短い例文の音読と文中での使い方 |
| 単語は分かるが文の意味を取れない | 主語・動詞、時制、基本文法 | 一文ごとの構造確認と短い読解 |
| 長文で根拠を探せない | 段落の要点と設問のキーワード | 内容一致・理由説明の根拠確認 |
| リスニングで失点する | 音声と英文の対応、基本語彙の発音 | 設問の先読みと要点のメモ |
| 英作文で失点する | 主語と動詞のある基本文 | 理由・具体例を加える練習と見直し |
| 時間が足りない | 大問ごとの所要時間の記録 | 資料照合と根拠探しの練習 |
過去問を使った具体的な対策手順
- 実際の試験時間で1年分を解く
リスニング後の各大問に、どれだけ時間を使ったか記録します。 - 失点原因を分類する
「語彙」「文法・構文」「聞き取り」「内容理解」「条件の見落とし」「英作文」「時間不足」に分けます。 - 本文中の根拠を確認する
長文・対話文・資料問題では、正解を判断できる箇所へ印を付けます。 - 音声と英文を使って復習する
リスニングは聞き直し、読解文は意味を確認して音読します。 - 不足している語句・文法へ戻る
間違えた問題に関係する基本事項を、教科書や問題集で補強します。 - 何も見ずに解き直す
選択肢の記号ではなく、判断の根拠や英文まで再現します。 - 別年度で確認する
題材が変わっても、同じ読み方・聞き方・書き方を使えるか確認します。
5年分を続けて解いて点数だけを並べるよりも、1年分ごとに失点原因を補強してから次の年度へ進む方が、学習効果を確認しやすくなります。
金沢市統一テスト英語の対策で避けたい勉強法
- 単語帳を見るだけで、発音や英文中での使い方を確認しない
- 文法問題だけを解き、長文や英作文で使わない
- 長文をすべて日本語へ訳すことに時間を使う
- 選択肢の正誤だけを確認し、本文中の根拠を探さない
- リスニングを一度聞いて採点するだけで終える
- 英作文を模範解答と一字一句同じでなければ不正解と考える
- 過去問の点数だけを記録し、失点原因と所要時間を残さない
ザワナビで金沢市統一テスト英語の対策を進める
金沢市統一テスト英語では、長文読解とリスニングを中心に、語彙・文法、資料読解、英作文のどこで失点しているかを整理し、必要な学習へ戻ることが重要です。
学習サークル ザワナビでは、統一テストの結果、志望校、現在の理解度を確認し、単語・文法の復習から長文読解、リスニング、英作文まで、優先して取り組む内容を整理します。
「長文を読むと時間が足りない」「リスニングの勉強法が分からない」「単語や文法は勉強しているのに点数につながらない」という方は、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
2020~2024年度の第1回金沢市統一テスト英語を分析すると、次の傾向が確認できます。
- 5年間の英語平均点は50.8点
- 2020年度の58点から2024年度の45点まで、5年間は平均点が毎年下がっている
- リスニング、対話文、長文読解が継続して出題されている
- 表、予定表、案内、グラフなどと英文を照合する力が必要になる
- 長文読解とリスニングが中心だが、語句・文法がすべての形式の土台になる
- 英作文では、設問の条件を満たす基本的な英文を正確に書く必要がある
対策の出発点は、基本単語と文法を確認し、英文の主語と動詞を捉えられるようにすることです。そのうえで、リスニングでは要点をメモし、長文では段落の要点と設問の根拠を探し、資料問題では条件を一つずつ照合します。
過去問は点数を測るだけでなく、語彙、文法・構文、聞き取り、内容理解、条件の見落とし、英作文、時間不足のどこに課題があるかを特定するために使ってください。必要な基礎へ戻り、別年度の問題で定着を確認するところまで行うことで、実戦的な対策になります。
