高等学校基礎学力テスト(仮称)って?!②ーどうやるの?編ー
前回、高等学校基礎学力テスト(仮称)について、このテストの実施スケジュールと、実施されることになった背景と考え方を整理しました(よろしければこちらからご覧くだい)。
今回は、じゃあ、この高等学校基礎学力テストをどのような枠組みで実施していく予定なのかといったことをまとめておこうと思います。保護者の方だけでなく、現在中学生ぐらいの生徒さんにもぜひ読んでおいて欲しい内容であります。
あらためて目的を確認しておきましょう。
前回の記事でも触れましたが、このテストの実施目的は、
- 義務教育段階の学習内容を含めた高校生に求められる基礎学力の確実な習得
- それによる高校生の学習意欲の喚起
と定められています。
なお、このテストの対象者は、高校生となっており、原則として「学校単位」で受験することになっていますが、学校を経由しない個人単位でも受験が可能となります。既卒者も、生涯学習の観点から受験可能になるとのことです。したがって、受験者の範囲が広くなるため、誰でも受験機会を得ることができるような、受験料等の設定(1回あたり数千円程度)、受験地域の偏りがないようにするなどの実施枠組みを構築する予定となっています。
問題はどうやって作成するの?!
高等学校基礎学力テスト(仮称)は、従来型のテストではなく、CBT方式での実施を前提としています。
CBT方式??!ってなりますよね。そこで、CBT方式について簡単にご紹介します。
CBT方式とは?!
多様な生徒の実態に応じて、出題される問題の難易度や形式を変えるようなテスト。
つまり、同じテスト時間ないで、問題の正答率に応じて、それ行こうの問題の難易度を変えたりすることのできる適応型テストのこと。
ということは、コンピュータを活用する方式でのテストになりそうです。ちなみにこのCBT方式を実施するためには、大量の問題と正答率のデータが必要となります。そのため、全国の教育委員会・高等学校に対して、定期試験や学力テストの問題提供を依頼し、各方面からの問題の収集し、難易度を確認したうえで、精査された問題をアイテムバンクという問題を大量に集めたシステムに登録していくようです。高等学校基礎学力テスト(仮称)の本格実施の前に、試行実施期間が4年近く設定されているのはそのためのようです。
なお、このテストの対象科目は、当初「国語」「数学」「英語」を対象科目として実施されます。出題範囲は、「国語総合」「数学1」「コミュニケーション英語1」を上限とするとのことです。