「 まとめノート作り 」は時間の無駄
教科書と参考書を開きつつノートにせっせと学習内容をまとめていく「まとめノート」。本日のテーマはこの「まとめノート作り」についてピックアップします。
なぜ「まとめノート作り」は時間の無駄なのか?
信じられないことに、学校の先生の中にも「まとめノート作り」を推奨する人がいます。
しかし結論から申し上げると、「まとめノート作り」は時間の無駄です。
「まとめノート」を作る人が多い科目は社会と理科です。
これらの科目はいわゆる「暗記」要素が強い科目です。ある一定量は覚え切らなければなりません。成績が良い、悪い関係なく、全ての学生は「覚える」ことを目的として学習に取り組みます。
「覚える」ための方法はいくつかありますが、その一つとして「まとめノート作り」を選択している人がいるわけです(もしくは学校の先生から作るように支持される)。
しかしここで考えて欲しいのは、
「まとめノート」を作成している間、目的である「覚える」という作業に一切取り組めていない点で
す。
1時間、2時間かけて綺麗な「まとめノート」を作ったとしても、この過程で「覚える」作業はしていないのです。
したがって「まとめノート」を作成してから、さらに「覚える」作業をプラスして行わなければなりません。
だったら、その「まとめノート」を作っていた時間で「覚える」作業してしまった方が効率的だと思いませんか?
そもそも、問題集や参考書には、その単元の内容がすでに「まとめ」てあるはずです。
プロ中のプロが作成している「まとめ」がすでにあるのに、自分なりの「まとめ」を作る意味がどれだけあると言えるでしょうか?
確かに「まとめノート」を作れば達成感や満足感を一時的に得ることはできるでしょう。
特にカラフルな「まとめノート」を作ることができていたなら満足度も計り知れないでしょう。
しかし、そんな満足感よりも、「テストで良い点数を取れた」という満足感の方がよっぽど気持ちいいのではないでしょうか?
繰り返しになりますが、少なくとも「まとめノート」を作っている間は点数に直結する勉強ができていません。
あなたがやるべきは「点数」に直結する勉強のはずです。
教科書を熟読し、問題集のまとめを見ながら知識事項を整理しつつ、問題をどんどん解いて、間違えた問題はその都度知識事項の確認を行う。
「まとめノート」にかける2時間と、この勉強法の2時間、どちらが効果があるかは言わずもがなです。
成績が良い生徒ほど「まとめノート作り」をしていません。
成績が悪い生徒ほど「まとめノート作り」をしています。