【2022年入試対応】石川県公立高校入試『 理科 』出題傾向と出題予測のヒント
いよいよ近づいてきた石川県公立高校入試。
「絶対志望校に合格するぞ!」と強い思いを持ちつつも、入試本番までどうやって勉強していこうか迷いがある受験生も少なくないはずです。
そんな受験生のために、過去の出題傾向を整理しつつ、今年の入試を予測してみようというザワナビ入試直前企画!!
今回は「理科」!!
過去の「理科」の出題内容を整理したうえで、今年度の「理科」入試の出題内容のヒントを探っていきましょう!!
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物理・化学・地学・生物の4領域からの出題内容と対策のヒント
まずは過去12年間の出題内容を整理した以下の表をご覧ください。
ここでは、1つの大問中に複数分野から問題が出題されているものを除外しています(複数分野から出題されている問題については別にまとめてあります)
※表は横スクロールすると全部見ることができます。
年度 | 物理 | 化学 | 生物 | 地学 |
2008 | 台車の運動 | 水溶液の性質 | 植物のしくみ | 地層の観察 |
2009 | 静電気・電流回路 | 物質の性質 | 被子植物の性質 | 天気の変化 |
2010 | 電流と磁界 | 状態変化と化学変化 | 刺激と反応/自然と人間 | 太陽の観察 |
2011 | 物体の運動 | 金属の酸化、化学変化と質量 | 細胞と細胞分裂 | 地層の観察 |
2012 | 仕事と力/大気圧 | 酸・アルカリと中和 | 動物の分類 | 太陽の動き方 |
2013 | 力と運動/レンズに夜像・目のはたらき | 水溶液の電気分解 | 唾液のはたらき | 天気の変化 |
2014 | モーター(磁界) | 溶解度 | 遺伝と生殖 | 天体 |
2015 | 物体の運動 | 金属の変化 | 植物の働き | 地層と火成岩 |
2016 | 電流と磁界 | いろいろな化学変化 | 植物の世界 | 天気 |
2017 | 音 | 酸・アルカリと中和 | 血液循環/植物のはたらき | 地震 |
2018 | 電磁誘導 | 身の回りの物質 | 被子植物の生殖と遺伝 | 天体 |
2019 | 仕事とエネルギー | いろいろな化学変化と熱 | 細胞分裂 | 気象観測 |
2020 | 電流と磁界 | 物体の状態 | 植物のはたらき | 太陽の動き(天体) |
2021 | 光(凸レンズ) | 金属の酸化と還元 | 植物のはたらき(蒸散など) | 天体 |
過去10年分以上さかのぼると本当に色々な分野から出題されているなって感じですよね。
そこで物理、化学、生物、地学それぞれの分野で同じ単元からの出題を色分けしてみようと思います。
※表は横スクロールすると全部見ることができます。
年度 | 物理 | 化学 | 生物 | 地学 |
2008 | 台車の運動 | 水溶液の性質 | 植物のしくみ | 地層の観察 |
2009 | 静電気・電流回路 | 物質の性質 | 被子植物の性質 | 天気の変化 |
2010 | 電流と磁界 | 状態変化と化学変化 | 刺激と反応/自然と人間 | 太陽の観察 |
2011 | 物体の運動 | 金属の酸化、化学変化と質量 | 細胞と細胞分裂 | 地層の観察 |
2012 | 仕事と力/大気圧 | 酸・アルカリと中和 | 動物の分類 | 太陽の動き方 |
2013 | 力と運動/レンズによる像・目のはたらき | 水溶液の電気分解 | 唾液のはたらき | 天気の変化 |
2014 | モーター(磁界) | 溶解度 | 遺伝と生殖 | 天体 |
2015 | 物体の運動 | 金属の変化 | 植物の働き | 地層と火成岩 |
2016 | 電流と磁界 | いろいろな化学変化 | 植物の世界 | 天気 |
2017 | 音 | 酸・アルカリと中和 | 血液循環 | 地震 |
2018 | 電磁誘導 | 身の回りの物質 | 被子植物の生殖と遺伝 | 天体 |
2019 | 仕事とエネルギー | いろいろな化学変化と熱 | 細胞分裂 | 気象観測 |
2020 | 電流と磁界 | 物体の状態 | 植物のはたらき | 太陽の動き(天体) |
2021 | 光(凸レンズ) | 金属の酸化と還元 | 植物のはたらき(蒸散など) | 天体 |
「物理」「生物」分野は同一単元が2年連続で出題されることがあっても、3年連続で出題されたことは、過去14年さかのぼった限りないようです。
2020年と2021年の2年連続で「生物」分野から植物のはたらきが出題されていますので、2022年度は「植物のはたらき」以外の出題の可能性が高いかもしれません。
物理は2021年入試で、それまで大問となることがほとんどなかった「光」から出題されたこともあり、今年はどの単元から出題されるか予想するのは難しそうです。
地学についても、2020年までは、同一単元が2年連続で出題されたことがなかったのですが、2021年入試で2020年入試と同じ単元から出題されたことで、これまでの傾向を踏まえた予想がしづらくなっています。
「化学」分野はここ5年は、前年とは異なる単元から出題されていますが、過去には3年連続同じ単元から出題されたこともありますので、全単元を網羅した勉強がオススメです。
なお、ここではざっくりと出題内容を整理してご紹介していますが、例えば昨年2020年入試でも見られたように、基本的には「物体の状態」に関する出題なのですが、一部全く異なる「酸化と還元」からの出題が組み込まれるような、複数単元かからの出題も珍しくありませんので注意が必要です。
それではもう少し詳しく、各分野の出題傾向ならびに出題内容を見ていきましょう。
物理分野
2021年入試で、それまで大問として出題されてこなかった「光」からの出題があったため、2022年度入試ではどの単元から出題されるのか、予想することは難しくなっています。ただ過去の傾向を整理しますと、やはりよく出る単元と、そうでもない単元というのはありますので、それらを参考に、学習単元の重みづけをしていけば良いかなと思います。
それでは具体的に各単元からの出題内容を整理してみましょう。
まずは「身のまわりの現象」から出題された内容を整理すると、
出題年 | 出題された内容 |
2012 | 仕事と力/大気圧 |
2017 | 音 |
2021 | 光(凸レンズ) |
なお「光」単元については、[1]の小問集合で出題されていたことはあります。
続いて「仕事とエネルギー」からの出題を整理してみましょう。
出題年 | 出題された内容 |
2008 | 台車の運動 |
2011 | 物体の運動 |
2015 | 物体の運動 |
2019 | 仕事とエネルギー |
このように「物体の運動」に関する出題が多くなっていますが、直近の出題では仕事とエネルギーから出題されています。
「電気の世界」から出題された内容も整理しておきましょう。
出題年 | 出題された内容 |
2009 | 静電気・電流回路 |
2010 | 電流と磁界 |
2014 | モーター(磁界) |
2016 | 電流と磁界 |
2018 | 電磁誘導 |
2020 | 電流と磁界 |
このようになり、圧倒的に磁界、電磁誘導から出題されていることが分かります。
以上を踏まえると、「電気の世界」で学習すべき内容は、
1「電流がつくる磁界」「電磁誘導」に関する問題
2 オームの法則・電流のはたらき
となると考えられます。
学習単元の優先順位は、「電気の世界」>「仕事とエネルギー」>「身のまわりの現象」で良いと思います。
化学分野
化学分野については、2008年〜2010年の「身のまわりの物質」からの出題が3年続いた期間を除けば、出題される頻度は、
中2「化学変化と原子・分子」>中3「化学変化とイオン」・中1「身のまわりの物質」
となっていますので、化学分野の学習において優先順位をつけていくのであれば、この関係を意識しておくと良いでしょう。
生物分野
生物分野は同一単元からの出題が2年連続ということはあっても、3年連続出題されたことはありません。
2018・2019年は「生命の連続性」から出題されていて、2020・2021年に「植物のはたらき」が出題されましたので、2022年入試ではおそらく「植物のはたらき」以外の単元から出題されるのでは?と予想しています。(あくまでも予想です)
ではそれぞれの分野から出題された内容を整理しておきましょう。
まず「植物の世界」から出題された内容は
出題年 | 出題された内容 |
2008 | 植物のしくみ |
2009 | 被子植物の性質 |
2010 | 自然と人間 |
2015 | 植物の働き |
2016 | 植物の世界 |
2020 | 植物のはたらき |
2021 | 植物のはたらき |
「動物の生活と生物の変遷」から出題された内容は
出題年 | 出題された内容 |
2010 | 刺激と反応 |
2012 | 動物の分類 |
2013 | 唾液のはたらき |
2017 | 血液循環 |
「生物の連続性」から出題された内容は、
出題年 | 出題された内容 |
2011 | 細胞と細胞分裂 |
2014 | 遺伝と生殖 |
2018 | 被子植物の生殖と遺伝 |
2019 | 細胞分裂 |
となっています。
直近5年に限ると、「生物の連続性」が2回、「動物の生活と生物の変遷」が1回、「植物の世界」から2回の出題となっています。
地学分野
地学分野は中1「大地の変化」、中2「天気とその変化」、中3「地球と宇宙」からバランスよく出題されています。
前年に出題された単元と同じ単元が連続されて出題されることは少なくとも過去10年程なかったのですが、2021年入試で、2020年と同じく天体からの出題が見られました。
そのため2022年入試では、過去の出題頻度をもとに、単元ごとの重みづけをして得点力を鍛えていきましょう。
それでは過去の出題内容を単元ごとに整理してみます。
「大地の変化」からの出題
出題年 | 出題された内容 |
2008 | 地層の観察 |
2011 | 地層の観察 |
2015 | 地層と火成岩 |
2017 | 地震 |
「天気とその変化」からの出題
出題年 | 出題された内容 |
2009 | 天気の変化 |
2013 | 天気の変化 |
2016 | 天気 |
2019 | 気象観測 |
「地球と宇宙」からの出題
出題年 | 出題された内容 |
2010 | 太陽の観察 |
2012 | 太陽の動き方 |
2014 | 天体 |
2018 | 天体(月と惑星の見え方 メイン) |
2020 | 太陽の動き |
2021 | 天体(月) |
出題頻度は、
出題される頻度は、
中3「地球と宇宙」>中2「天気とその変化」=中1「大地の変化」
となっていますが、自分の得意不得意もあると思いますので、それを踏まえて学習の優先順位の重みづけの調整をしてもらえればと思います。
最後に
いかがでしたか?
過去の出題内容を整理することで見えてくる傾向を参考に、効率的な勉強をするよう心がけ、志望校合格を目指してください!!
その他の科目の対策情報もまとめてますので是非ご覧ください!!
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