2021年 石川県公立高校入試 出題範囲調整なしへ
先日の新聞報道にもありましたが、石川県教育委員会は2021年3月に実施する石川県公立高校入試について、例年通りの出題範囲にすると発表しました。
一部の地域で出題範囲を縮小する動きがありましたが、石川県はその動きに追従しないようです。
これは、夏休みの活用・各種行事を中止することで、コロナ休校での学習の遅れを取り戻すことができると判断したためです。
しかしながら再開した中学の授業進度には決して小さくない差が既に生じています。
例えば中学3年生の数学。本記事執筆時点で、
金沢市内の中学校では既に平方根の学習に入っていますが、加賀エリアの中学校ではまだ因数分解の学習をしているようです。
受験日までに中学校の学習内容を一通り学習し終えることはどのエリアであっても可能だとは思いますが、その後の”入試レベルの問題演習”にさける時間は、エリアによって差が生じる可能性は否定できません。
残念ながら学校で未習単元全てを学習したとして、すぐに入試レベルの問題が解けるようになるかというと大半の生徒は解けません。だからこそ入試レベルの問題演習が合格を勝ち取るためには必要であり、この部分の学習の厚みをどれだけ増やせるかが合格に大きな影響をもたらします。
夏休み等でいくら調整したとしても、例年よりも学校の授業ペースが遅れることに変わりはなく、中学内容を一通り学習し終えるのも例年より遅くなると思われます。
こういった状況下では、いかに学校に頼ることなく、自分で先に先にと進められるかが重要になってきます。
実際コロナの休校期間中に主要科目に関しては、中3内容の学習を一通り終えてしまったという人も少なくないはずです。
今年の入試は、自学自習スタイルでどんどん先に進めた人が強いだろうことは容易に想像がつくでしょう。
ぜひ今年は一人でも多くの人がこのスタイルを採用し、志望校合格を勝ち取ってもらえればと思います。
ちなみにですが、よく自学自習で先取りをしていこうと提案すると、学校で授業を受けないと先に進めないと躊躇する人が少なくありません。
確かに、学校の先生の授業で知識事項をインプットしてから問題に取り組んだ方が安心感があるというのは分からなくありません。
しかしながらそういう人達には、このコロナ休校期間中、学校からプリントだけがひたすら送られ、新学年の予習をするよう求められ、それに無事取り組めたことを思い出して欲しいと思います。
学校の先生の授業を聞かないと、問題に取り組めないというのは、単なる思い込みなのです。