まだ間に合う!冬休み学習のコツ【社会編】
冬休み直前のこの時期だからこそ知っておきたい、科目別の成績アップのコツ。これまで数学編と国語編をお送りしました。今回は社会編です。もう覚えることがたくさんありすぎて無理!と諦める必要はありません。そんな社会の学習法のコツ。ご紹介していきます。
新たにインプットではなく、今ある知識の定着を!
新たなことに手を出す前に、まず今ある知識の定着を図ることに集中しましょう。そのためには問題演習です。知識事項の暗記については、中学受験用の問題集の社会メモリーチェック2015年資料増補版 (日能研ブックス)が有名ですね。高校受験生にはちょっと難しいかなという内容ですが、逆にこれができていれば、世界地理以外の知識事項について心配する必要がない代物です。メモリーチェックでなくてもいいので、とにかく演習を通じた知識の定着を図っていきましょう。
ところで、社会科の問題構成はわかりやすく、公立高校入試であれば、地理・歴史・公民の3分野からそれぞれ大問2つずつが出題されています。この中で、学習量が成績につながりやすい、即効性が高い分野は、地理と公民ではないかと思います。
【地理の勉強法】
白地図系の抜けはありませんか?白地図は地理学習の基本中の基本です。もし不安な部分があるようなら、例えば北海道の白地図を用意して、主要な山脈や平地をそこに書き込み、さらに、農業や工業についても書き込みながら、総合的な知識の整理をする形で学習を進めていくと良いと思います。
ちょっと一例として、北海道の白地図について、以下の項目を書き込むことができますか?
- 石狩川
- 石狩平野と石狩平野の代表的な農作物
- 天塩山地
- サロマ湖とサロマ湖の代表的な魚介類
- 色丹島・国後島・択捉島・歯舞群島の位置、これらをまとめてなんと言うか
- 根釧台地と何が盛んか、あとは根釧台地の気候の特徴
- 釧路湿原と何という条約に登録されているか
- 十勝平野と代表的な農作物
- 日高山脈
- 夕張山地
- 内浦湾と代表的な漁獲類
- 函館市
- 札幌市
ざっとこれぐらいですかね。これを他の地域でも行いながら、白地図的な要素の学習をしてみてはと思います。地理の問題は、表やグラフの読み取りが多いですから、あとはそう言った問題の対策を行うと良いと思います。公民分野については、時事問題と絡めて学習することをおススメします。
歴史はどうする?
公立高校入試であれば、歴史分野からは、通史の問題が一問、近現代を中心とした問題が一問という構成がよく見られます。したがって、それぞれの時代の出来事や、活躍した人物だけをただ覚えていてもなかなか対応することができません。したがって、単独の知識を単独で覚えるのではなく、それらを関連づけて流れで覚えていくようにしたらいいと思います。例えば、ある出来事を覚えるときも、その出来事の名前を単独で覚えるのではなく、それが「いつ、誰によって起こされた出来事で、なぜそのような出来事を起きたのか、そしてその結果どうなったのか」といったことが、流れとしてつながるような力を鍛えていくと良いでしょう。最良のテキストは教科書です。
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