国語の音読は有効なのか?!
国語の学習で「音読」が有効だとよく言われていますね。国語が苦手なんです…と先生に相談すると、音読をしましょう!とアドバイスを受けたというご経験がある方も少なくないはずです。本日はこの「音読」について少し考えてみます。
本当に音読は有効なのか?!
まず結論からお話ししましょう。
国語ができる子は音読がスムーズにできます。国語ができない子は、音読をスムーズにできません。
逆に言いますと、国語ができる子で音読ができないという子はいないということです。
つまり、音読をスムーズにできるようになるということは、国語ができるようになるための最低条件ということです。国語が苦手という方に対して、まず音読をしましょう!とアドバイスされることが多い理由はここにあります。まずはこの最低条件をできるようにしてくださいね!というメッセージなわけです。
特に小学生であれば、実際に音読させてみると、読み飛ばしを平気でしたり、区切る場所が変だったりする方は少なくありません。「それじゃー問題解けないよね」と保護者の方が感じるかもしれません。その場合は、正しい読み方になるように、修正させていく必要があります。よく、問題を解く前に本文を3回読みましょうと言われますが、小学生であれば、その指示に従うだけでも、正解率が大幅に上がるということは珍しくはありません。
国語が苦手という方は、まずは音読をしっかりできるようにしてみてください。
ただし、音読ができれば国語ができるというわけではありません。この点は注意が必要です。繰り返しになりますが、音読がスムーズにできるということは、最低条件の一つですから、ここをクリアすることができて初めて、国語の点数を上げていくという競争のスタート地点にたった。そのような感覚を持っていただければと思います。