6つの視点を意識する効果的な『過去問』への取り組み方
今回は効果につながる『過去問』の取り組み方をご紹介します。
ただ闇雲に過去何年分も過去問に取り組んでも意味がありませんので、ここでしっかりとした「やり方」を身につけて『過去問』に取り組みましょう。
過去問に取り組む目的
過去問に取り組む目的は、志望校の入試問題の傾向や難易度を把握すると同時に、現時点で自分が何が分かっていないか、何ができていないかを知り、それを修正していくことにあります。
この中で、志望校の傾向や難易度把握はザワナビにおまかせください。皆さんが入手できる以上の過去問をすでに入手して、傾向・難易度把握をしています。
したがって、皆さんは過去問に取り組み、「現時点の自分は何が分かっていないか、何が足りていないか」ということを把握することに注力してください。
そして、それを踏まえて課題点を修正していってください。
この修正する作業が、あなたの “合格力”を向上させていきます。
それでは具体的な過去問の解き方をご紹介します。
具体的な過去問の解き方
次の① 〜 ⑦のステップで解き進めていきましょう。
① 制限時間内で一通り解いてみる
まずは制限時間内で一通り問題に取り組みます。その時に意識することは「どうすれば点数を一番獲れるか」ということ。テスト問題は順番通り解く必要はありません。簡単な問題から解いていけばいいのです。その見極めを意識して問題に取り組んでください。
「簡単だと思った問題が意外と難しかった」「難しいと思った問題だったけど意外と簡単だった」
こういった経験が、問題の難易度見極めの技術を向上させていきます。
※ 制限時間に終わらなかった場合は、その後時間を延長して一通り取り組むと良いでしょう。
② 解いた感想を視覚化しておく
解いてすぐに◯× をつけてはいけません。まずは解いた感想を視覚化します。
感想を視覚化するとは、「これはできた」「一応答えは出したが不安」「これは分からなかった」という感想を、それぞれ順に「◯」「△」「×」とし、それぞれの設問番号に記入していく作業です。(これらのチェックは、鉛筆で薄くしておけばOK)
また、科目によってはよく分からなかった文章や単語にも遭遇すると思います。それらにもチェックをしておきましょう。
これは、どの部分を重点的に復習すべきかを明確化させるために必要な作業です。
③ ◯× をつける
解答解説を見て◯、×をつける。点数を出し、過去問点数記録表に点数を記録する。
間違えた問題には「レ」印をつける(ボールペンで)
④ 間違えた部分を直し、理解する。
ここが一番大切です。解答解説を片手に、間違えた問題を直しながら理解していきます。ここで大切なことは、「どうして間違えたのか」「どこが分かっていないのか」「どうすれば答えを出せたのか」をしっかりと考えることです。
これらの視点はメモをしておいてもいいかもしれません。
⑤ 解き直し
間違えた問題は必ず解き直しをします。
解き直しをしながら、解答のプロセスを再現していきます。
同じ問題の解き直しが正解できないようでは、他の類似問題で点数が取れるわけがない。
という大原則を意識しましょう。
⑥ 戦略の再構築
科目ごとに、自分の弱点分野はどこなのかを見つけて、そこを埋めていく方法を考えます。これは受験勉強全体に関わる事柄となります。
過去の出題傾向分析を参考に、出題される可能性が高い分野で自分が弱い分野から中心に穴埋め作業をしていきます。また残された時間がに限りがあるので、どういった問題集を使って穴埋めをしていくかも考えてましょう。
ちなみに、解説を見てもよく分からない問題があったとしましょう。
別にその問題が解けなくても合格レベルまで行く(例えば数学の最後の方の難問など)ようならいいですが、そうではない場合。
その場合、その分野ないし単元の基礎知識が不足している可能性があります。知識が十分でない状態で過去問に取り組んでも意味がありません。
まずは過去問演習に取り組める最低限の知識事項の習得を優先しましょう。