過去問偏重の学習になっていないか?!
入試が近づいてきました。残された日数はそこまで多くありません。その中で、いかに成績を効率よく上げていくか。あれもこれも手を出す時間がない以上、これまで蓄積された自分の「×」に徹底的に向き合うことが大切です。入試が近くなってきたら、インプットではなくアウトプット中心の学習を行い、今ある知識で、いかに1点でも多く点数を取るかといった点を考えて学習を行う必要があります。またこの時期は過去問に取り組む人も多いでしょう。よく過去問10年分解いた!といった受験生もいますが….
過去問偏重学習はムダ
そもそも過去問になぜ取り組むのでしょうか?その目的をよく考えず、ひたすら過去問に取り組む人がいますが、その労力の大半はムダなものとなってしまいます。
過去問に取り組む目的は、志望校の傾向を把握するためであり、自分の成績を上げるものではないのです。つまりどれだけ過去問に取り組んだとしても、成績が上がるわけではありません。
ましてや、過去問はしょせん過去問。もう二度と同じ問題は出ないと割り切るぐらいの姿勢が必要です。数年分の過去問に取り組んだら、自分が苦手とする分野・出題形式を把握し、それらの類題に取り組みながら、抜けていた知識を補強しつつ、学習を進めていく。これが残された1ヶ月の学習で最も効率的な学習法と言えます。
「過去問10年分の過去問全てに取り組む」、「過去問5年分を3回転する」といった学習は、その姿勢や志望校に対する熱意は素晴らしいですが、無駄が非常に多いです。残された時間は有限。であるならば、一番結果の出る道を選ぶのが賢いと思いませんか?