H27年度 金沢大附属高校入試 問題分析ー数学編
こんにちは。さてこれまで附属高校入試に関していくつか記事を書いてきました。
さらに、前回H27年度 附属高校入試「英語」についての問題分析を行いました。
今回はその続き。数学編です!
ということで、早速附属高校の入試問題をチェックしていきましょう。
H27年度の附属高校入試の問題は[1]〜[4]と大問は4つ、小問18問となっています。H27年度の平均点は現時点では不明ですが、過去3年間の合格者平均点は55点です。ただ、H26年度の合格者平均点は62.5点と高くなっています。これは問題が少し簡単になったことも影響していると思われます(H 26年度から、それまで出題されていなかった多項式の計算など、難易度の低い問題もテスト問題に含まれるようになっています)。
以下の配点は、北國新聞社「石川県高校入試2016」に記載されているものです。
[1]小問集合 配点50点びっくりした人いるかもしれませんが、[1]の配点は50点です。そして[1]は難易度が比較的低い問題で構成されています。合格者平均点が62.5点だったということは、[1]で確実に点をとることが合格への近道かもしれません。[1]の問題をもう少し詳しく見ていきます。
ア 多項式の計算 配点5点
イ 二次方程式の計算 配点 4点
ウ、エ、オ、カ 度数分布表から最頻値や中央値などを求める問題 配点各4点×4=16点
キ、ク 連立方程式の文章題 配点 各5点×2=10点
ケ、コ、サ 確率 配点 各5点×3=15点
実際にH27年度の入試問題を見てもらうと分かりますが、[1]の問題は附属高校を受ける子であれば、確実に一度解いたことがあるような問題ばかりです。
[2] 関数の問題1次関数の問題です。(1)~(3) はオーソドックスな問題ですから、ここも十分得点可能な問題です。(4)はちょっと難しいかもしれません。[2]の問題は、配点 各5点×4=20点です。
[3]合同証明配点は10点。図と与えらえれている条件を見れば、この三角形の合同を証明するためには、「1辺とその両端の角がそれぞれ等しい」という合同条件を使うことはすぐわかりますので、証明の方向性はすぐ固まる問題かなと思います。
[4]空間図形最後の問題の配点は、各10点×2=20点。これは難しいですね。数学な得意な人でもちょっと手応えがあった問題なのではないかと思います。正直、この問題は捨ててもいいのではないかな?と思います。
[1]の問題以降は、比較的骨のある問題で構成されています。さすが附属高校といったところです。 [4]のように難易度の高い問題も含まれていますが、合格者平均に達することを目標とするならば、[1]を丁寧に解き、確実に点数をとり、残りの問題はつまみ食いで解いていく。[1]さえ満点とれていれば、残り3問さえ正解できれば合格者平均に達するわけですのでね。これ数学得意な人にとってはラッキーかもしれないなーなどと思ってしまいます。