星稜中学校 H27年度 入試問題分析ー国語編ー
入試問題分析シリーズ。今回は「星稜中学校」を取り上げます。
県内の私立中学校といえば、北陸学院中学校か星稜中学校ということになりますが、北陸学院中学校の過去問は市販されていませんので、今回は市販されている星稜中学校の問題を取り上げていこうと思います。
なお、過去問は教英出版から出版されています。おそらく在庫は少ないと思いますので、受験予定者は早目のご購入をおススメいたします。
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それでは早速見ていきましょう。
平成27年度入試の国語は大問が7つ、小問数が約45問となっています。配点は公表されていません。
[1] なだいなだ「心の底をのぞいたら」からの出題問1〜問9までありますが、漢字・語句・文法などの、いわゆる「知識問題」も多く出題されています。問1、問2は漢字、問3は部首名、問8は四字熟語(弱肉強食)の出題となっています。また読解問題についても、基本的な問題が多く、文章内容に関して深く問う問題は少ないです。適切な接続詞を選択する問題(問5)、指示語の内容を問う問題(問6・7)が中心となっています。
[2] 森下典子「いとしいたべもの」からの出題 [1]は難易度がそこまで高くない問題でしたが、もう一つの読解問題である[2]は[1]と比較すると難しい問題になっています。問4では、登場人物の気持ちについて、そのような気持ちになった出来事を25字以上30字いないで答える問題も出題されています。問1〜問7までありますが、その中で、登場人別の「気持ち」を答えさせる問題が問3、問4、問6と半分近く出題されています。最後の問7は漢字の問題で「ウタガわ」「ソソいだ」「モヨウ」「フシギ」をそれぞれ漢字に直す問題となっています。 [3] 文法 [3]以降は文法や語句に関する問題の出題となっており、知識事項を問うものとなっています。[3]は文法の問題で、与えられた文の「主語・述語」を答える問題、形容詞などがどこを「修飾」しているかを答える問題となっています。 [4] 敬語 [4]は敬語の種類を答える問題です。尊敬語と謙譲語、丁寧語の区別を問う問題となっています。 [5] 熟語 [5]は熟語の問題で、与えらえた熟語の読みについて、どのような組み合わせ(音読み+訓読み、訓読み+訓読み、音読み+音読み、訓読み+音読み)かを答える問題、熟語の組み立てについて答える問題となっています。 [6] ことわざ・慣用句言葉の知識を問う問題です。ことわざは「石橋をたたいてわたる」「さるも木から落ちる」など基本的なものと同じような意味となるものを選択する問題、水をさす、さじを投げるなどの慣用句の意味を答えるものとなっています。
[7] 熟語一つの漢字を入れて、4つの熟語を完成させるという漢字検定などの問題に見られる問題です。
ここまで、平成27年度の星稜中学校の国語の入試問題を見てきました。[3]以降は知識系の問題が中心となっています。難易度はそこまで高くありませんから、「中学受験用」の問題集ではなく「教科書準拠」の問題集で、教科書に登場するような内容に関してしっかりと学習しておくと良いと思います。
次回は算数をチェックしていきます!
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