星稜中学校 H27年度 入試問題分析ー理科・社会編ー
星稜中学校 H27年度 入試問題分析シリーズ。今回が最後です。最終回は「理科・社会編」となります。
なお過去記事はこちらからご確認いただけます。
星稜中学校の入試の筆記試験では、算数・国語・理科・社会の4教科が入試科目となっていますが、理科と社会はまとめて1教科のように扱ってテストが実施されています。国語・算数は各40分の試験時間ですが、理科と社会は2教科あわせて40分ということになります。また理科・社会をあわせてテストを実施するとなると、例えば理科と社会を融合したような問題が出題されるのでは?と思う人もいるかもしれませんが、そのようなことはなく、単純に理科と社会のテストが合体しただけです。ということで、まずは「社会」の出題内容を見ていこうと思います。
【社会】
大問は4つ、小問は21問です。
[1] いろいろな産業の工夫・情報例えば(1)では、
ガソリンと電気を使って走るので、( )の排出量が少ない自動車です。
という文があり、( )内に適する語を、問題用紙に用意された語群から選び、さらにそのことがわかる資料を選択するといった形式になっています。ハイブリットカーやハザードマップなどに関する内容が出題されています。
[2] メディアと情報機器
与えられた文にはメディアを選びなさいという問題で、ラジオ・テレビ・新聞・インターネットの特徴を問う内容となっています。これは現代っ子であれば余裕なのではないかなと思います。
[3] [4] 歴史 [3]と[4]はそれぞれ歴史の問題で、[3]が前半、[4]が後半といったところです。非常に基礎的なことのみを問う内容となっています。邪馬台国の誰が中国に使いを送ったか?聖武天皇の持ち物など、多くの宝物が納められているのは東大寺のどこか?といった問題です。あと特徴的なのは、歴史上の人物の写真が与えられ、その人物名を答えなさいという問題が[3]と[4]両方で出題されています。もちろん写真だけでなく、その人が行ったことが文字で書かれていますので、難なく解けるのではないかと思います。以上が【社会】です。お気づきの方もいらっしゃると思いますが、星稜中学校の社会は「地理」からの出題がほぼないんですよね。少なくともここ4年は出題されていません。どういう意図があるのでしょう??
さて続いて理科をチェックしてみましょう。
【理科】
理科も大問は4つです。小問数は15問となっています。
[1] 植物花のつくりについて出題されています。問われているものは「めしべ」「おしべ」「花粉」「受粉」といった本当に基礎の基礎といったものばかりです。
[2] ものの燃焼ろうそくを集気びんの中に入れ火をつけるという実験を通しいて、一番長くろうそくが燃えるものはどれか、その理由、そしてものが燃えるとどういう気体が発生するか、またその気体の性質はどういったものかを答えさす問題となっています。これも基本的な問題です。
[3] 電磁石電磁石が題材として取り上げられていますが、基本的な問いで構成されています。磁石の強さを強くするためにはどのようにすればいいか2つ書きなさいといった問題がありますが、定番中の定番の問題といったところです。
[4] 太陽と月天体の問題です。(1)や(3)はサービス問題ですね。太陽がどの方角から昇って、どの方角に沈むかが聞かれています。(2)の太陽の大きさが地球の何倍かは、知らない子は間違って「ア」を選んでしまうかもしれませんね。(4)は中学受験の天体の問題では定番の問題ですが、他の問題と比べると少し難しい問題と言えるかな?と思います。
以上、星稜中学校の平成27年度 理科・社会 入試問題分析でした。
基本的なことしか聞かれませんから、学校の教科書を中心とした勉強で十分対応することができると言えます。