残された1ヶ月の学習法【社会編】②
残された1ヶ月間どのように学習を進めていけば良いのか。そのヒントとなる学習法をシリーズでご紹介しております。前回は社会編の地理をアップしたのですが、予定外のボリュームとなってしまったため、2回に分けて記事を更新していこうと思います。本日はその後半部分となります。
歴史は横だけでなく縦も
歴史の学習をするなかでよおく耳にする言葉として、「横の歴史」と「縦の歴史」という言葉があります。直前期の学習もこの横と縦を意識していきます。横の歴史とは、何時代に何があったといったもので、これは一問一答形式でしっかりと頭に入るまで何度でも取り組みましょう。縦の歴史とは、一つのテーマから歴史の流れをおっていく練習です。テーマとしては次のようなテーマが考えられます。
「政治・法制史」
「社会・経済史」
「外交史」
「文化・宗教史」
このように書くと何だか難しそうだなと思いますが、例えば「外交史」であれば、
外交に関するできごとを時代順にどんどんイメージできるようにしていけばよいのです。
B.C3〜4世紀 稲作が伝来
57 中国に使いを送り、金印を受ける
239 邪馬台国卑弥呼が魏に使いを送る
百済から大陸文化伝来
4世紀中 大和朝廷による統一
391 朝鮮出兵、高句麗の好太王と戦う
538? 百済から仏教伝来
607 遣隋使(小野妹子)
630 遣唐使の派遣が始まる
754 鑑真来朝
といったように外交に関する出来事の流れを整理していきます。この縦の流れをしっかりと把握できるようになると、知識事項の定着が一層深まるはずですから、ぜひ挑戦してみて欲しいと思います。
公民は?
公民もやはり基本は暗記です。細かい事柄を含めて、暗記作業にしっかりと取り組みましょう。特に、「日本国憲法と基本的人権」「三権分立・予算・地方自治」は大切ですから、重点的に学習してみてはいかがでしょうか。12月頃にご紹介していた「時事問題」についてですが、その時の記事でもご紹介しましたが、時事問題では「ニュースそのものの知識を問うもの」よりも、「ニュースを切り口として社会の学習内容全体の総合的な力を問うもの」として出題されます。直前期の学習は、覚える作業も多いですが、学習をしていく中で、新聞やテレビで伝えられる出来事が、それらとどのように関連しているだろうかと考えながら学習を進めていくと良いと思います。
受験生の皆さんのラスト1ヶ月のご参考になれば幸いです。