附属の推薦を突破するのは「宝くじ」と一緒??!

前回、金沢大附属高校入試の概要について簡単にまとめた記事をアップしました。そして学力検査について、その平均点や合格者数の情報をご紹介しました。

今回は附属高校の「推薦入試」について。

特に金沢大附属中の方の中には、早い段階から「推薦入試」を意識している方が多く、また毎年下馬評通りに合格しないことから、何かと噂が絶えないのがこの推薦入試です。そこで、推薦入試ではどのように合否決定がなされるのかを本日は見ていこうと思います。

まず大前提として、推薦入試は「面接」がありません。したがって、書類選考一本で合否が判定されます。

では、どういった書類によって合否判定がなされるのかを確認していこうと思います。

まず1つ目。

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入学願書。ま、これは当たり前ですよね。氏名・生年月日・現住所などを記入します。

そして2つ目。

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調査書。通称「内申書」です。内申書は公立高校入試で用いられているものとほぼ同じ様式です。記入は以下のように記入されます。

・欠席日数 中学3年生12月末日までの欠席日数

・特別活動の記録 該当するものに◯がつけられます。

・学校内外における優れた諸活動等の記録

奉仕活動、研究、社会参加、表彰を受けた行為や活動、部活動、取得資格など、具体的に事実のみ記載

・学習の記録

「評定」はすべての学年で5段階評価。中学3年生の評定は、12月末日までの成績に基づいて記載。

「観点別学習状況」は、該当するものに◯がつけられます

「選択教科」はA、B、Cの3段階評価。

続いて3つ目。

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「入学志願者推薦書」です。

入学志願者推薦書には、校内テストの試験結果と、総合所見を記入する欄があります。これらはすべて学校の先生が記入します。

・校内テストの欄

1学期末(もしくは前期中間)テスト以降のものを記載。テストの点数と学年平均点が記載されます。また、各テストにおける5教科最高点(学年トップの点数)を記入する欄もあります。

・校内学力テストの欄

直近3回分の実力テストの点数を記載します。

・総合所見の欄

学習状況や人物・生活態度、その他特記すべき事項を記載します。

そして最後の書類

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入学志願理由書。

これは受験者本人が記入します。これは毎年「本校を志望した理由と高校で学びたいこと」について具体的に書きなさい、というものです。

これらの書類に記載されている内容から合否が決定されます。そのどれもが大切なことはお分かりいただけると思いますが、一番よくわからない書類である「入学志願者推薦書」についてもう少し詳しく見ていきましょう。

入学志願者推薦書は学校の先生が記載するものです。附属高校は近年内申重視にシフトしています。そして中学校の先生の生徒評価というものを重視しています。この入学志願者推薦書は、その中学校の先生が受験者の人物評価を行う書面であるため、かなり入念にチェックされるようです。とくに「総合所見」という欄が重要なのだということです。入学志願者推薦書の上部にある、テストの点数は、調査書の裏付けとして利用しているのだそうです。

ちなみにですが、中学校の先生の作文力が低いと不利になるそうです。学校の先生により、やはり総合所見に書く内容、書き方が違うわけで、そにより受け手が受ける印象も違ってくるのですから仕方ありません。そういう意味でも、推薦入試は「宝くじ」みたいなものだと考えた方がいいかもしれません。なお、この入学志願者推薦書の上部のテストにおける「校内学力テスト(=実力テスト)」はあえて「直近3回分」としているのだそうです。

例えば、附属中であれば、直近3回分となると、統一テストと12月の実力テストといったように、一番の山場となる実力テストばかりですよね。これはアエテなのだそうです。

附属高校では、金沢市統一テストの点数も重要な指標としてとらえているそうです。また、この成績については、単に点数だけでなく、成績の推移も見られています。成績が上昇傾向にあるのか?安定しているのか?下降傾向にあるのか?そういったことを踏まえて、その他の資料とを合わせて総合的に判断される。それが推薦入試です。

なんでも、ほぼ丸一日使って判定をしているとのこと。

以上、附属高校入試の「推薦入試」についてのご紹介でした。

 

 

金沢大附属高校入試について考える

県下トップクラスの難易度である金沢大附属高校。附属高校入試は公立高校入試とくらべて「謎」に包まれている部分が多いですよね。そこで、これから何回かにわたって「附属高校入試」を取り上げていこうと思います。

その前に…

今回は附属高校入試の入試制度や、学力検査の選考状況などについて簡単にまとめていこうと思います。

附属高校入試は、

「学校長推薦」「学力検査」の2つの選抜方式があります。また、この2つの選抜方式は、金沢大附属中学校の生徒を対象としたものと、それ以外の学校の生徒を対象としたものがあります。

昨年度の附属高校の募集要項を見ますと、

募集定員 120名のうち、

【学校長推薦】

金沢大附属中学校から 35名

その他県内の中学校から 30名

【学力検査】

金沢大附属中学校から 約30名

その他県内の中学校から 約25名

となっています。

学力検査の募集定員が「約」となっているのは、金沢大附属中学校から受験したいわゆる「内部生」と、他中学校から受験した「外部生」との入試最低ラインがそろわないため、毎年調整しているためです。

学校長推薦のいわゆる「推薦入試」に関しては、次回詳しく記事を書く予定ですので、今回はこの学力試験について、もう少し書いていこうと思います。

学力検査は2日間にわたって実施され、英語・数学・国語・理科・社会の5科目の筆記試験が行われます。試験時間は各科目とも50分となっています。

この学力検査ですが、推薦入試と併願することができます。ですから、推薦入試が仮に不合格だったとしても、学力検査を受験することができます。

この学力検査の合否判定の基本は「点数」です。本番のテストでしっかりと点数がとれれば合格となります。

ちなみに直近数年分の合格者平均点は次のようになっています。

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例のごとく、写真が見にくいですので…、文字起こしをしておきます。

H24年度 合格者数 71人 合格者平均点 321.0

H25年度 合格者数 70人 合格者平均点 312.8

H26年度 合格者数 60人 合格者平均点 336.6

H26年度から、学力検査の合格者数が10人近く少なくなっていますが、これは、推薦入試の定員が増えたためです。上記の点数は合格者平均点ですので、合格最低点はもう少し低いだろうと思われます。点H26年度入試では平均点はぐっと上昇していますね。H26年度入試の科目別の分析はまた次回以降に行っていきます。

ちなみにこの学力検査において、推薦入試を受けた生徒を重視するということはないそうです。ただし、実際に学校長推薦をもらっている生徒の大半がは、学力検査で合格しているとのことです。

次回は、「附属中の推薦入試」について記事をアップします!

 

 

 

偏差値を1上げるための点数とは?

これまで「偏差値」に関する記事をいくつか書いてきました。

「点じゃないんだ大切なのは」

「偏差値は『線』でとらえる」

「『標準偏差』って知ってる?実はこの数字がとっても大事なんです」

こんな感じです。

毎月のように実施される模擬試験。その偏差値という数値にたいしてもシビアになってきた人も少なくないと思います。そこで今回は「偏差値を1上げるための点数とは?」というタイトルで記事を書いてみようと思います。

偏差値についてもう一度簡単に基礎的なことを確認しましょう。

偏差値というのは、自分の点数から平均点を引いて、それを受験者の得点分布の度合いを(散らばり具合)を表す数値である「標準偏差」というもので割った数値のことです。そして以前の記事にも書きましたが、この標準偏差という数値が大きいほど、受験者の得点がより散らばっている(分散している)ことを表しています。ですから、「標準偏差」という数字が大きい科目の方が差がつく科目というわけです。

ちなみに、先日の第3回石川県総合模試であれば、各科目の標準偏差は次のようになっています(石川県総合模試のホームページでは、現時点で第3回石川県総合模試の標準偏差が正式に発表されていませんので、何名かの結果表より以下の標準偏差を算出しています。公式発表とは微妙に数値が異なる可能性がありますので、予めご了承ください。

英語 19.9

数学 17.1

国語 16.9

理科 18.9

社会 19.7

この数値だけを見ると、英語が一番差がつく科目だったと言えます。逆に国語が一番差がつきにくい科目だったとも言えます。

ちなみにこの標準偏差は自分で求めることができますよ!自分の模擬試験の結果表を持ってきてみてください!

(自分の得点ー平均点)×10÷標準偏差+50=自分の偏差値

ですから、

標準偏差=(自分の得点ー平均点)×10 ÷(自分の偏差値ー50)

で求めることができます。

さて、この標準偏差。この標準偏差は、実は偏差値を10上げるときに必要な得点を表しているのです。ですから標準偏差を10で割れば、偏差値を1あげるための得点が出てきます。

石川県総合模試であれば、各学校の合格基準偏差値というのが示されていますね。そして自分の偏差値と比べれば、あとどれぐらい「偏差値」を上げなければならないということはわかります。そして、上記のことがわかっていれば、同じテストで、「あと何点とれていたら合格基準に達していたのか」、ということがわかります。

これってテストの振り返りをするとき結構大切だと思います。自分の間違えたところはすでにわかっていると思います。そしてその間違えたところのグループ分け、例えば単純な分け方をするなら、「本来なら解けた問題」「その時は手が出なかった問題」など、間違えた問題とひとくくりいっても、その種類はいくつかあるものです。誤答箇所をじっくり見ながら、この「あと何点という数値」と照らしあわせ、「どことどこを取れば合格基準にのったのか」といったこをイメージしていく。そして次回そのような問題を確実に正解するためにどうしていくのかといった計画をたてていくことは意味あることだと思います。

ぜひ、この記事を参照され、偏差値とうまく向き合って、自分の受験勉強の計画のアップデートに役立ててもらえればと思います。

附属・泉・二水を志望する今年の受験者の特徴

前回、第3回石川県総合模試の試験結果を各学校を第一志望としている生徒の平均点の変化という点から見てみたわけですが、今回は同じく第3回石川県総合模試の結果を過去のデータと比較し、今年の受験生の特徴を少し考えてみようと思います。全部だと大変なので…、とりあえず附属・泉・二水という金沢トップ3を第一志望とする受験者の得点を詳しくみてみました。

単純に点数だけを見ていても、毎回の模試の平均点が異なるので、しっかりとしたことはわかりません。石川県総合模試が受験者に公表しているデータでは、科目ごとの平均点と全教科の平均偏差値、そして偏差値の分布が各学校ごとに示されます。科目ごとの変化をとらえたいので、今回は公表されているデータの「科目ごとの平均点」に注目したいと思います。附属、泉、二水を第一志望としている生徒の科目別平均点がどのようになっていて、過去データと比較するとどういう変化が見られるか。こういった点に注目します。

学校別・教科ごとの第一志望者の平均点差の一覧(過去データ)は以下の通りです。

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なおこの数値は、各年度の各科目の年間平均との差をあらわしています。

表の数値を改めて紹介すると、

附属高校

英語 +28.2 数学 +27.6 国語 +18.4 理科 +24.5 社会 +23.6

泉丘高校

英語 +23.3 数学 +21.5 国語 +14.4 理科 +23.2 社会 +20.8

二水高校

英語 +13.5 数学 +11 国語 +9 理科 +13.9 社会 +12.9

となっています。

では、今年の受験生の現時点までの平均点と、過去の年間平均とを比較してみましょう。

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年間平均と比較をすると、大抵の科目で過去データよりも現時点での平均点は低いという結果になります。そりゃそうですよね。だって、年間平均は、受験直前期までのデータを含んでいますから…。

そこで、第3回の石川県総合模試の過去データに絞って比較してみます。

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学校別にデータ比較をしていきましょう。

【附属高校】

志望者のレベルは例年通り

ただ、「英語」と「社会」が過去の平均と比較すると少し低くなっています。一方で「数学」はかなり高くなっています。今年附属を志望している生徒は「数学」が得意な生徒が多いのかもしれません。

【泉丘高校】

志望者のレベルは例年以上

今年の泉丘高校は昨年以上に難化しそうです。現時点で過去平均点よりもかなり点数が上昇しています。主要科目である「英語」「数学」「国語」すべてが過去平均点よりも点数が上昇しています。夏休みにしっかりと主要科目を固めてきているようですね。現時点では理科、社会が過去データよりも低くなっていますが、これから理科・社会も固めてくるでしょうから、全体的にさらに難化すること必至です。

【二水高校】

志望者のレベルは例年よりちょっと下がるかも

今年の二水高校はさらに受験生の学力が低下しています。泉丘高校と二水高校との間には、もはや埋められないほどの差ができてしまっているようですね。ただし、二水高校志望者は例年スロースターターが多いです。第4回石川県総合模試からグイグイと成績が上がってくる人が少なくありまんので、しっかりと状況を観測していかなければなりません。

 

上記はあくまでも数値を見ただけでわかるトレンドです。これから金沢市統一テストの結果が出揃いはじめると、より現実的な志望校選択をみなさんするようになりますから、模試データの分析はより意味を持つことになります。また機会があれば、こういったデータの比較をしてみたいと思います。

 

 

夏の成果が早速点数に?! 第3回石川県総合模試の結果どうでした?

先日実施された第3回石川県総合模試の結果が返却されているようです。そろそろ夏休みの勉強の成果が出てきたという人も少なくないのではないでしょうか?

そこで第1回の石川県総合模試と第3回の石川県総合模試の結果を比べてみようと思います。

各学校ごとの第一志望者の平均点が発表されていますので、その平均点と全体平均(模擬試験全体の平均点)との点数差が第1回と第3回でどのように推移しているかをまとめてみます。

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画像が少し荒くで見づらいかもしれませんので、改めて表記しますと、平均点差の推移がそれぞれ

附属高校  +5

泉丘高校  +4.3

二水高校  +15.2

桜丘高校  +18.6

錦丘高校  +4.2

西高校   +12.4

となっています。

なかなか面白い結果ですよね。

附属高校や泉丘高校を志望している生徒は高め安定といいますか、成績が安定しているようです。一方で、二水以下の学校では平均点差の大幅な上昇が見られているのがわかります。例えば二水高校を第一志望とする人の成績を詳しく見てみますと、第1回の石川県総合模試では、各科目とも平均点との差が10点未満、つまり一桁だったのですが、第3回ではすべての科目で平均点との差が2桁になっています。平均点差一桁という点は、苦手単元が複数個存在することを意味しています。おそらくこの夏休みに、それらの「穴」をしっかりと埋めた結果として、このような平均点差の上昇がみられているのだろうと思います。

やはり偏差値50付近ならびに50未満の人は、「やったら上がる!」これは間違いないようですね。

勉強の時間数と成績の上昇は比例関係にあるわけではありません。やったからといってすぐに成績が上がるわけではないです。しかし、やっていれば、やり続けていれば必ず成績は上がります!!もし今この記事を見ている人で、上記の表に紹介された点数よりも点が上昇していない人がいたとしたら、決して落胆することなく、今まで通りの勉強を続けてもらえればと思います。

そうすれば、ある時、突然、、

成績アップを実感することになると思います。

成績アップのイメージは

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このようなグラフではなく

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なグラフになるのです。

そういうイメージ持っておくといいですよ!

さて、次回の石川県総合模試は11月1日に開催されます。この第4回の総合模試の結果と、金沢市統一テストの点数が、志望校選定においても重要な意味を持つことになりますから、しっかりと受験しておきたいところです。10月27日まで申し込みを受け付けているようです。お申し込みはこちらから可能です。

 

H27年度 錦丘中学校 適性検査 出題内容分析

錦丘中学校の入試問題をご用意していただいた上で、以下の記事をご覧いただけると幸いでございます。

錦丘中学校の入試問題はこちらからご購入いただけます。

 

錦丘中学校の適性検査の問題は例年大問4つで構成されています。それぞれの大問が「国語」「算数」「社会」「理科」の内容を問うものとなっています。公立一貫校の入試というと、通常の学力試験とは異なり、その特殊な出題形式がよく取り沙汰されます。錦丘中学校の適性検査も、通常の学力試験の出題形式と確かに異なる部分はあるのですが、聞かれていること自体は実際の教科テストと大差ないものが少なくありません。

それでは平成27年度入試の適性検査問題を詳しく見ていきましょう。

[1] 国語系の問題

問題1  漢字 各2点×2=4点 (上手・知識)

問題2 指示語 4点 「それ」の指す内容の抜き出し

問題3 同内容抜き出し 5点 25字以上30字以内

問題4 会話文を読んで、自分で質問を考える問題 4点 15字以上20字以内

問題5 資料2を踏まえて資料1から適語抜き出し 5点 16字

問題6 要点まとめ 8点 100字以上120字以内

問題6の要約問題では、3つの条件が設定されていますので、その条件に沿って要約を書く必要があります。

[2]算数系の問題

問題1 割合の文章題 4点

問題2 単位量あたりの大きさ 4点

問題3 (1) 平均 2点 (2) 割合の文章題 4点

問題4 消去算 6点

問題5 面積 5点

問題6 速さ 5点

[3]社会系の問題

問題1 米作りに関する問題

(1) 4点 白地図の問題(県名を答える問題)

(2) 6点 記述問題 (きらら397が北海道だとわかっていればすぐわかる)

問題2 資料の読み取りから、学習問題を作る問題 5点

資料3 10aあたりの米を収穫するための労働時間の変化が減ってきている

資料4 10aあたりの米の収穫量は増えている

問題に対する予想 地域で共同作業を行ったり、品種改良した米を栽培したりして、限られた時間の中で収穫量が増えるような工夫をしてきているのではないか。

問題3 歴史の問題 5点

「百姓の生活の心得」というおふれ書きを出した理由を資料をもとに記述する

[4] 理科系の問題

問題1 かん電池と光電池

(1) 3点 作図 かん電池とモーターをつなぐ

(2) 3点 模型自動車の特徴から、できるだけ速く走らせる方法を考える

問題2 ものの溶け方 7点

問題3 植物 7点

種子の数・発芽する割合・種子の重さ・葉に関する資料を踏まえて、「セイヨウタンポポ」「カンサイタンポポ」のどちらが学校周辺で多く見かけるのかを考える。

 

このようになっています。

教科ごとの配点ですが、

国語 30点 算数 30点 社会 20点 理科 20点

となっています。

例えば算数系の問題を見てもらばわかりますが、すべての問題はどこかの問題集にあるような問題ですよね。未知の事柄に対して、自分の知識を組み合わせて一から考えなければならないような問題はほとんどなく、資料を読み取って考える問題が多いです。

このような出題形式についつい目がいってしまいますが、まずはしっかりとした知識事項の習得が必要です。最低限の知識事項を学習したうえで、こういった適性検査の形式対策をしていってもらえればと思います。

 

 

附属・泉丘・小松高 突破模試って?!

本日の北國新聞のテレビ欄の下にこんな大きな広告が。

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そう!附属・泉丘・小松高突破模試

この模擬試験前まえから気になっていました。進学校受験する生徒に限定した模擬試験のようです。突破模試の特徴は次の通りです(HP参照)

1)記述式問題の添削指導つき

2)県下No.1を目指す人のオープン模試

3)「入試突破説明会」の同日開催

4)「見直し学習会」参加者に正答率別学習法を指導

この中で1)の記述式問題の添削指導が無料で受けられるのはすごいですよね。第三者が自分の答案をどう評価するのか、そしてどう改善すればより完成度の高い答案となるのかの添削指導を受けられるのは貴重です。ただし注意が必要なのは、すべての科目が添削指導の対象ではないとのことです。ホームページからの情報を引用しますと、添削指導対象は以下の通りです。

【中学3年生】

国語:課題作文 理科:長文記述問題 社会:長文記述問題

【中学2年生】

国語:課題作文

添削領域がさらに広がると、より素晴らしくなりそうですね。

ホームページに記載されている残りの特徴は、他の無料模試でもよく見られるものですが、4)の正答率別学習法の指導は興味ありますね。県下最大規模の石川県総合模試は、大問別の平均点が示されるものの、一問一問ごとの正答率や誤答率・無答率が公表されていません。この点は、突破模試が他模試よりも優れている点と言えるかもしれません。(実際どのような形で情報提供されるのかは現時点では未確認ですが…)

さて良いとこばかりの感がある突破模試ですが、本日の新聞広告を見ると一点気になることが….。

それは受験者数です。

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画像荒くて見ずらいのですが、

「昨年、難関高校を目指すのべ1,000人が受験した突破模試」

との記述が。これって中3と中2合わせた受験生なのでしょうか?

昨年までは年2回とかだったのでしょうか?記憶が定かでないのですが、仮に昨年も年3回実施していたとすると、1回あたり約334人。

附属高校・泉丘高校・小松高校の定員が附属120名+泉丘400名+小松320名=840名。

単純に考えるとカバー率は40%と多そうに見えます。ただ突破模試のQ&Aの記述にもある通り、突破模試の志望校判定の対象は、この3校以外にも二水、桜丘、錦丘、七尾、羽咋高校が含まれています。

例えば小松高校って二水高校と桜丘高校の上位ぐらいまでの受験者層と学力水準が被る学校です。さらに上記の通り志望校判定対象校が広いことを踏まえると、当然それらの学校を受験する受験者も含まれていると考えられます。となると、上記の40%という数字を額面通り受け取れないだろうなーと思います。本当に附属高校・泉丘高校・小松高校(この小松高校というのがややこしい。小松高校を含むなら、当然二水や桜丘も含まれてしまうので…)を受験する生徒がどれくらいいるのかが気になるところです。実質的に、二水・桜丘上位までの受験者層をカバーする模試と考えると、そのカバー率は20%。

この点はもう少ししっかりとした情報開示が期待されます。その点、石川県総合模試は、毎回各高校別の志望者数が具体的に数字として提供されますので、模擬試験の結果としての信頼性は高いですね。

いずれにせよ、新しい模擬試験である「突破模試」。まだ謎な部分は多いですが、今後も注目してみようと思います!

ザワナビ読者の方で、この模擬試験について何か知っている、問題持っているよ!っていう人いたら、こちらまでご連絡ください1

使用注意の問題集たち

使用注意の問題集??そんなものあるの?そう思われた方がほとんどだと思います。大抵の問題集は出版社から販売されており、最低限の品質が担保されています。それは買い手である私たちとの間の暗黙の了解となっているのです。

しかし残念ながら時には、「????」と思わざるおえないものもあるのです。もちろんこれらの問題集を完全否定するつもりはありませんが、もしこれから紹介する問題集を使用される方がいるようでしたら、次の点にご注意ください。

市内の本屋さんの参考書売り場に足を運びますと、各中学校・高校の過去問集や、北國新聞社が販売している「石川県高校入試2016」が山積みされています。そしてそれらの間に毎年販売されているのがこちら!

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学習会という学習塾は出版している「最新 統一(総合)テスト 公立入試対策問題集」です。

この問題集のコンセプト自体は非常にわかりやすく、また問題の収録形式も過去問から形式・分野別に問題を厳選して収録されているため、対策問題集としては有効に思われる方も少なくないでしょう。

しかし、収録されている「問題」が「古い」!!

本当に「古い」!!

何年前のだ?!という問題ばかりが収録されています。近年の入試傾向の変化から、統一試験に出題される問題もまた少しずつ変化してきています。そういった変化に対応できていないという点で、この問題集の使用には注意が必要だ主張させてもらいます。

もしこれが最近の問題で編集されているとしたら、有益な問題集だと思うのですが、、、バージョンアップされないのかな??

上記の問題集は、あくまでも収録されている問題が古いという点に難ありだったわけですが、以下の問題集は収録されている問題集がトンチンカンです。なのに毎年出版され続けている謎の問題集

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カーサ・フェミニナが出版している金沢大附属中学予想問題集です。

まずね、誇大広告です。合格した生徒の9割が使用した問題集!!(笑

そんなわけありません。今年一般入試で合格した生徒数は52名、そのうち39名は能力開発センター出身者(能力開発センターの合格者に占める割合は、75%)。能力開発センターに通われていた方に聞きましたが、これらの問題集は使っていないとのこと。いったいこの「9割」という数字はどこから出てきたのでしょう。

さらに、値段が不当に高い!全部購入したら394,416円。ボッタクリもいいところです。

ZAWANABIではおそるおそるこの問題集を購入してみましたが、金沢大附属中入試の傾向に即しているとは到底思えないような内容のものでした。実際このカーサ・フェミニナのHPの来年の石川県内の入試要項という所を見ても、何もわかっていないのだなーということが一目瞭然ですよね(附属中の入試日程が全然違います)。

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ネットで検索してみると、違う中学校の予想問題を購入したら、表紙だけ違って中身は同じだったというような話もあったようです。

このカーサ・フェミニナは附属小学校受験の予想問題なども販売していますが、要注意と思われた方が懸命です。

ZAWANABIは、県内の受験情報を、塾に通っている人はもちろん通っていない人にも、できるだけ正確にお伝えすることを目標としているサイトです。このような消費者を惑わす商品に関しては、今後もしっかりと注意喚起していくつもりです。

 

なお、当該記事において紹介いたしました企業の関係者の方で、本記事に関して異論がある場合は、こちらまでメールをお願いいたします。根拠を持ってご対応させていただきます。

 

算数の応用問題を解くためには?!

前回、算数の「計算問題の大切さ」を記事にしました。しかしいくら計算問題が大切といっても、応用問題でまったく手が出なければ(つまり、解法が思いつかなければ)、いくら計算力があっても意味がないわけです。
それではこの算数の応用問題を解くためにはどういう練習をしていけばいいのでしょうか?今回はこのテーマで、特に現在4年生・5年生の方を対象とした記事を書いてみます。

ところで、ここでいう応用問題というのはどういう問題かをまずはっきとさせておきましょう。
以前、この問題集使えますよ!とご紹介させていただいた、「算数の基本問題」という問題集がありましたが、そこに掲載されいてる問題は基本問題ならびに標準問題と言われているものです。今回対象とするのは、この問題集に載っていない、B問題より難易度が高い問題、模擬試験で言うと正答率が50%を下回る問題です。

さて、これら算数の応用問題は入試問題を参考に作成されています。それは6年生だけでなく5年生や4年生でも同じです。ただ4年生や5年生の段階では、まだ習っていない(よくあるのは比です)単元を使えばすぐに解けるけど、現時点でそれを知らないから解くのが難しいといったタイプの問題が応用問題の王道です(もちろん、単純に計算を複雑にしただけのものもあります)。

ではこのような問題を解くにはどうすればよいのか。特に4年生・5年生段階でどう対応していけばよいのでしょうか。

よく耳にするのは、例えば4年生であれば5年生や6年生の内容を先取りし、問題が出題された時に早速それを利用して解くという方法です。
これは「木を見て森を見ず」の典型で、やってはいけない事のベスト1位です。そのような方法で4年生や5年生時点で他の子よりも応用問題が解けるようになったとしても、受験学年になればそのうち追いつかれるのが目に見えています。目的は模擬試験でいい点数を取ることではなく、志望校に合格することであることを忘れてはなりません。

同様に、小学生の段階で中学生で学習する「方程式」を教わり、それを用いて解いている人もいるようです。これまた、時代錯誤の間違った方法です。
確かに、「つるかめ算」などは中2で学習する連立方程式ですから、連立方程式をマスターしておけば正解できると思われがちです。これは間違っていないのですが、だからといって小学生に連立方程式を教えてたとしても、はっきりいってあまり意味がありません。

例えば、

***************************************************************
1個150円のなしと1個40円のくりを合わせて12個買ったら、代金の合計は810円でした。くりは何個買いましたか?
**************************************************************
といった典型的な「つるかめ算」の問題であれば、

なしをx個、くりをy個とすると

x+y=12
150x+40y=810

の2式を連立させて解くことは確かにできます。

つるかめ算で解いたとしても、
全部なしを買ったとして、150×12=1800円
実際の代金との差が 1800ー810=990円
なしとくりとの1個あたりの差 150-40=110円
くりの個数 990÷110=9

で大差ありません。

しかし

******************************************************************
3種類のおもちゃA、B、Cがあり、Aが120円、Bが150円、Cが160円で、これらを合わせて20個買いました。AはBよりも2個多く買ったところ、代金が2820円となりました。それぞれ何個買いましたか?
*********************************************************************

といった問題となると、連立方程式を使っても立式すること自体大変になりますし、計算も大変になります。一方で、Bの個数を基準に、Bの個数変化による代金の合計と2820円との差に注目すれば、それぞれいくつ買ったかはすぐわかります。

このように応用問題になればなるほど、方程式で解くよりも算数の知識に基づいて解いた方が断然速いことが大半です。
ましてや近年出題が目立つ、「見たことのないような問題をその場で試行錯誤して解く問題」となると、算数的な考え方・解き方が身についているかどうかがとても大切になります。
ですから、繰り返しになりますが、中学生内容の先取りをしても何の意味もありません。

ではどうすればよいか。

4年生であれば、4年生のその時点で習ったことを組み合わせて、応用問題に取り組み、どういう視点で問題に立ち向かっていけばいいか、自分ならどう解くかといった練習を通じて経験値を上げていくことです。もちろんこれはとても大変な作業ですから、一人ですべてできることは難しいでしょう。そこで、塾・家庭教師の出番ということになります。
積極的に先生に質問をしていけばいいと思いますよ!

ちょっと長くなってしまいましたので、本日はここまで!

本日の記事のアイキャッチ画像は、内田洋行 教育総合研究所「学びの場.com」より

算数は計算に始まり計算に終わる

本日は小学生のお勉強に関する記事です。

テーマは「算数」

算数の勉強というとどういった内容をイメージするでしょうか?苦手な子が多い文章題の問題?見るのもイヤと思う人さえいる図形の問題?いろいろだと思います。今のこの質問に対して「計算」を思い浮かべた人はどれくらいいるでしょうか?ほとんどいないと思います。

これは至極当然で、皆さんが取り組まなければならない問題の大半が、上記のような文章題、そして図形の問題だからです。実際の入試問題を見ても、計算問題はごく僅かで、残りはすべてこれらの問題で構成されています。

しかし実は大切なことがあります。これらの文章題や図形の問題も、解を得るために「計算」をしなければならないのです。仮に解き方がわかっていたとしても、正確に計算をして答えにたどり着けなければ×になってしまうのです。ですから「計算」を侮ってはいけないのです。

では、皆さんはこの「計算」にどのように取り組んでいるでしょうか?

毎日計算に取り組んでいますか?

中学受験を考えている方も、そうでない方も、「計算問題」は毎日必ず取り組む。これを決まりごとにすることをオススメいたします。そんなたくさんの問題に取り組む必要はありませんが、必ず毎日、時間を計って取り組む。計算を1日サボると3日分計算力が後退するなどと言われている通り、毎日取り組むことで計算力を強化することができます。これは中学受験生にとってマストなことなのだとご理解いただけるかと思います。非受験生にとっても、毎日必ず課題に取り組むことで、学習の習慣をしっかりと身につけることができます。この習慣ができているかできていないかは中学に入学後ものすごく大切になります。

想像してみてください。小学校時代ですら毎日勉強するという習慣がついていない子が、中学生になって毎日勉強に向かうことができるでしょうか?部活動もはじまって忙しくなるのに、ただでさえ習慣のない子が、毎日しっかりと学習に取り組めるわけがありません。だからこそ、小学校時代、それもできるだけ早い時期から、この毎日計算に取り組むという課題を与えてあげて欲しいと思います。

計算のみのテキストも市販されていますね。有名所で言うと「計算マスター」シリーズでしょうか。1日3問のみの構成で、1年間分がテキストになっているものです。こういった教材を用いて、毎日の計算トレーニングに取り組んでみるといいと思います。

 

なお、この計算マスターシリーズはちょっと難しいです。特に5年生以降は受験生でもキツイですし、分数のかけ算・わり算まで学習しておかないと解けません。1学年落として購入されるとよろしいかと思います。5年生ならば計算マスターシリーズの4年生といった具合です。中学受験をされる方でも、県内の中学校の入試問題の難易度を考慮すると、1学年落としでも大丈夫かなと思います。首都圏や関西圏の中学受験をされる方は、そのような事は言ってられません….。