調査書(=内申書)が変わる?!
本日は早くても平成32年から導入されるかもしれない、新しい調査書について記事をアップしようと思います。ご存知の通り、大学入試改革により、2019年からは「高等学校基礎学力テスト」2020年からは「大学入学希望者学力評価テスト」が実施されます。この改革に関連して、調査書の見直しも検討されているようです。大学受験の現場において調査書が見直されるということは、高校受験でも見直しが行われるかもしれません。そこで、新しい調査書は、どう言った点を見直す予定でいるのかを整理してみようと思います。
多面的な人物評価を実現させるために
新しい調査書の基本的な考え方を次の通りです。
大学入学者選抜において、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を含む「学力の3要素」を多面的・総合的に評価するためには・・(一部省略)・・一人一人が積み上げてきた大学入学前の学習や多様な活動等に関する評価の充実を図る
そのためには、現行のような、評定と習得単位数のみを記載した調査書ではなく、学習評価の観点別評価の記載などについて見直しを行っていくそうです。
具体的には、生徒の特徴や個性・多様な学習や活動の履歴を適切に評価できるよう、現行の調査書の「指導上参考となる諸事項」等の欄を拡充し、より多様で具体的な内容が記載されるようにしていくそうです。
ちなみにこの欄に記載する内容としては、次のようなものが想定されています。
- 民間や専門高校の校長会等が実施する各種検定試験等の結果
- 国際バカロレアなど国際通用性のある大学入学試験における成績
- 科学オリンピック等における成績
- 各種大会・コンクールや顕彰の記録
- 部活動やボランティア活動の状況
- 生徒会活動の状況
- 留学や海外活動の景観
また、教員によって調査書に記載される情報量や要素にばらつきが生じないように、記入例文も添えられた調査書記入のガイドラインの作成を行っていくようです。
現在ガイドラインがあるのかどうかは不明ですが、担当の先生によって記入される内容が異なるといのは、生徒側からすると不公平感がありますから、こういった動きはいい動きなのではないでしょうか!
以上、新しくなる調査書について簡単ではありますが、まとめてみました!