小4 【中学受験者】今月の学習テーマ(算数編)
金沢大学附属中学校合格への道のシリーズとして、中学受験をお考えの小学4年生向けに、今月の学習内容と目標の参考例をご紹介していきます。附属中学校はもちろん、錦丘中学校受験予定者の方も、そして、附属小学校に在籍されていて、中学受験相当のレベルの問題に取り組んでみたいと思っている方も、ぜひぜひ今月の学習の参考にされてみてください。
整数の計算をマスターする
整数の計算をマスターする。これが今月の学習テーマです。ベースとなる教材は、以前にも紹介した「算数の基本問題」(みくに出版)とします。
これです。
今月はこの算数の基本問題の「第1回」の内容である、整数の計算1に取り組んでいきましょう。計算の手法自体は「要点ピックアップ」を参考に自分で学習していく必要があります。もし保護者の方でお手伝いをしていただける場合は、一緒に解き方を示してあげるとスムーズに学習を行えると思います。ただし、その前に必ずやっておかないといけないことがあります。
どうしても計算問題は「解ければいい」と思われがちなのですが、特にこの学年では、「解けるようになる前段階」を意識して欲しいと思います。前段階って?!と思われるかたもいるでしょう。前段階とは、「たす」「ひく」「かける」「わる」の意味です。その部分の理解がいい加減な子どもは、特に文章題の問題で「かける」でやるで間違えたから「わってみよう」といった形で問題に取り組む傾向が強いです。答えは直せているので、保護者の方も理解できたと錯覚してしまいますが、実際はしっかりと理解できていないことが大半です。だからこそ、「たす」「ひく」「かける」「わる」の意味確認を忘れないでください。
ちなみにそれらの意味を整理すると次のようになります
【たす】
- 合わせる
- 加える
- 増える
【ひく】
- 残りを求める
- 他の部分を求める
- 違いを求める
【かける】
かけ算とは
全体の数=1あたりの数×いくつ分
をする計算であることを理解しておきましょう。
【わり算】
- 全体の数を等しく分けて1つ分の数を求める
- 全体の数を1つ分の数で分けていくつ分かを求める
つまり、かけ算の逆である
これらのことは、必ず確認しておきましょう。また、中学受験の問題は「図」をかいて考えることが多いです。線分図や面積図がそれにあたりますが、特に「たす」「ひく」は線分図を使ってイメージできるようになっておくことも必要です。
以上の点を踏まえて、算数の基本問題に取り組みましょう。
レベルAの問題はパーフェクトになるまで、何度でもやりこんでください。これは基本です。レベルAができるようになったら、レベルBに取り組みましょう。
[1]の(5)は間違える人が多いかもしれません。また[2][3]も難しいなーと思うかもしれませんが、解説を参照するなどして、しっかりと理解しておきましょう。このレベルBの問題は、日能研の正答率が50〜80%の問題です。ここまでをパーフェクトにできるようになると、日能研の偏差値で50。ということは、附属中学校はクリアーできます。保護者の方は、このレベルなんだということを各単元で確認していってもらえればと思います。