高校選択で重視されること
新しく中学3年生になった皆さんは、夏までには自分が受験する志望校を選択していく必要があります。ところで、この志望校選択、何を重視しますか?!どういった点で高校を評価しますか?!先日も取り上げた「学習基本調査」のデータをもとに、過去の中学生がどういったことを重視して志望校選択をしたのかをご紹介していきたいと思います。
学校行事が大切みたいです。
高校選択で重視することのうち、半数以上の受験生は「みんなで楽しめる学校行事が豊富な高校」ということで、全体の58.6%の受験生が重視しているようです。また「自分の好きな教科を自由に選択できる高校」ということも重視されています。これは以前から変わらず重視されている内容のようです。それ以外の項目は次のようになっています。
過去の受験生と比較すると「校則が厳しくない高校」「それほど努力をしなくても入学できる高校」を志望校選択の際に重視する生徒はかなり減っています。一方で、「進学状況の良い高校」を重視する生徒は、2001年と比較すると11%近くその割合を増やしています。しっかりと自分の将来を考えて志望校選択をしている生徒が増えたのだと思います。
さて、この調査結果を受験生の成績別に集計するとどのような結果が見られるのでしょうか。成績上位・中位・下位ごとに重視する項目を整理してみようと思います。
まずは成績上位から。成績上位の受験生は「進学状況のよい高校」を非常に重視していることがわかります。2001年と比較しても20%近くこの項目を重視する受験生が増えています。一方で、「校則が厳しくない高校」を重視する割合は20%近く減っています。
大学進学を念頭において志望校選択が行なわれていることが一目瞭然です。
それでは成績中位を見てみましょう。
成績上位層とは異なり、「職業資格を取るのに有利な高校」であることが重視される傾向にあるようです。ちなみに成績中位層も、成績上位層と同様、「校則が厳しくない高校」を重視する割合は大幅に減少しています。
成績下位層はどうでしょうか?
全体的な傾向は成績中位層とだいたい同じです。しかし「校則が厳しくない」という項目だけは、他の成績上位・中位と比べると、減少率はそこまで大きくないのが特徴です。最後にこれらをすべてならべてみます。
やはり成績上位層の「進学状況のよい高校」という項目の突出ぶりが目立っていますね。今後はこれらの観点で、各高校の魅力を探ってみたいと思っています。