ウサギと亀は亀が勝つけど、受験では?!
イソップ童話に「ウサギと亀」という話があります。
知らない方はいないだろうというレベルの話です。
足の速いウサギと足の遅い亀が競争し、最終的には亀が勝利するという話で、ひと昔前は、「ウサギと亀」というタイトルではなく「油断大敵」というタイトルだったこの話。
たとえ、能力が低く、あゆみが遅くても、脇道にそれず、着実に真っ直ぐ進むことで、最終的に大きな成果を得ることができるという教訓を示しています。
これは受験の世界でも通用する話なのでしょうか?!
入試は短期決戦
「ウサギと亀」が私たちに伝えてくれた「教訓」に間違いはありません。
長いスパンで考えれば、コツコツを続けた人は大きな成果を得ることが期待できます。
逆に言うと、大きな成果を得ている人は例外なくコツコツを続けてきたとも言えます。
このことを踏まえて「たとえ今成績が悪くて、志望校に必要な点数に達していなかったとしても、コツコツ頑張れば、必ず成績は上がっていく」といった声をかける方も少なくないでしょう。
たしかに学年によってはその言葉は有効です。
ただ、もしあなた自身が、もしくは声をかける相手が「受験生」だとしたらどうでしょうか?!
もう本番まで1年を切っている状態では、はっきりいって亀ではなくウサギが勝つ可能性の方が高いといわざるおえません。ですから、自分がスピードが遅い亀タイプだと思っている人は、早急に意識を変え、勉強法を見直す必要があります。
勉強では、一定の時間内にどれだけ多くの量をこなすことができるか、といった尺度を持つことが必要です。短い時間で多くの量をこなせるようになる必要があります。
つまり、
勉強の取り組んだ時間ではなく、どれだけの量に取り組めたのかが非常に大切
になります。
学習の能率を高め、学習効率を高めていきましょう。そのためには、やらなければならないことの中から、優先順位を設定し、優先順位の高いものから学習していくことを意識すると良いでしょう。
このような点を踏まえ、特に自分が亀タイプだと思っている方は、本格的な受験勉強シーズンがスタートする前に、ご自身の学習法の改善策について考えておいた方が良いと思います。