衝撃 !! 附属高校の医学部現役合格率は8%
上位校には医学部進学を志す人が少なくありませんが、特に附属高校は医学部進学を志す人が多いことで有名です。県内を代表する進学高と言えば「 附属 」か「 泉丘 」と言われていますが、こと医学部進学に関しては附属が泉丘に圧勝しているのが現状です。そんな附属高校の今年度入試の合格者数がinter-eduという教育情報サイトに掲載されていました。そこで紹介されていた医学部医学科の合格者数は、現役・浪人合わせて29名。現役は10名。さらに衝撃的な数字「現役合格率8%」との表記が。
県内No.1の医学部進学校の現役合格率が8%というのは衝撃的です。そこで、今回は附属高校の医学部医学科合格者数の推移と現役合格率の推移をご紹介していきます。
附属中→ 附属高校 → 医学部現役合格は上位3%のみ
2011年度から〜2017年度までの附属高校の医学部合格者数をまとめたものが次の表です。
この表では各年度の医学部医学科合格者数を「現役」「浪人」「合格者(合計)数」で表してあり、一番下の行では「現役合格率」を示してあります。
ザワナビが現役合格率にこだわる理由は、現役合格率にこそ、その高校の教務力が反映されると考えるからです。浪人をした場合、たいていの生徒は予備校に通うことになり、予備校のノウハウを多分に吸収して次年度の入試に挑むことになります。したがって、浪人生の合格者数は、そういった予備校の力がプラスされていると考えるべきというのがザワナビの見解です。
さて、話を戻してこの「現役合格者数」と「現役合格率」をグラフ化したものが次の図です。
例年10%前半だった現役合格者率が今年10%切ってしまっていることがお分かりいただけると思います。
今年度の現役合格率8%という数値が意味すること。
それは例えばこういうことです。
今現在附属中に所属しているとしましょう。1学年は160名。そのうち附属高校に進学することができるのは65名(実際は65名以上の事が多いが..)。つまり、附属中に在籍している生徒にとっては、附属高校に進学できる確率自体が40%、さらに今年度のように医学部現役合格率が8%だった場合、附属中から附属高校に進学し、現役で医学部に合格できる可能性は、3.2%。つまり附属中1学年160名のうち、このようなルートを進める可能性がある生徒の数は5.12人。学年上位5位にいないと難しいということです。
これは裏返して言えば、医学部医学科入試がそれほど難しいということでもあります。
しかしながら、石川県トップの附属高校であれば、もっと現役医学部進学率をもっと高い数値にしてもらいたいと思ってなりません。
ちなみに先ほどのinter-eduのサイトで公開されていた、全国の現役合格率ランキング上位3校は次の通りです。
1位 桜蔭 33.76 %
2位 聖光学院 30.36%
3位 灘 27.73%