京都大学医学部医学科 現役合格 合格体験記
石川県の教育情報サイト「ザワナビ」がプロデュースし、2017年に開校した「学習サークル ザワナビ」。
その「学習サークル ザワナビ」の1期生が今年度大学受験へ挑み、京都大学医学部医学科 現役合格をはじめ、難関国公立大学に3人に2人が現役合格するという高い成果を生み出しました。
今回は本サイトをご覧いただいている読者の方のために、「学習サークル ザワナビ」の生徒のみに公開されていた合格体験記の一部をご紹介。
自分の学習法等をブラッシュアップするヒントがきっとあるはずです!!
京都大学医学部医学科 現役合格 A君の学習の流れ
1,2年次は部活が結構忙しく、平日は18時30分まで部活、土曜日は午前部活でした。毎日部活が終わった後ザワナビで22時まで勉強していました。1年の時から毎週テストを受けて予定表を作るというサイクルを続けていたので、勉強が習慣となり、つらくはなかったです。そのころは受験を明確に意識しておらず、普通に予習を進めたり定期テストの勉強を頑張っていました。
2年生の夏に京大にオープンキャンパスに行ってから、京大に行きたいと強く思うようになり、2年の終わりくらいから受験を意識して勉強に取り組み始めました。部活は最後まで続けたので勉強時間は少し増えた程度でしたが、それまであまり力を入れていなかった理科に力を入れ始めました。定期テストも理科以外はあまり勉強せず受験勉強に集中していました。
3年次は夏まで数学、理科の基礎固めを中心に勉強し、夏からは応用的な問題集を始めました。問題集は少ない種類のものを極めるまでやりこむのが良いと思います。
10月くらいから過去問を始めました。過去問を解くときはできるだけ本番を意識し緊張感をもって解いていました。また、何がダメだったのか、どういうミスをなくせば点数が上がるのかを分析し手帳にメモしていました。
京大医学部の場合は共通テストの割合がとても低いため2次試験対策を12月31日まで続け、年明けから共通テスト対策をしました。共通後は今までの復習や、模試の過去問などをしていました。
【各科目のおすすめ勉強法】
数学
数学は理系にとって最も重要な科目といっても過言ではないので1年生のうちからしっかり勉強しましょう。
数学的センスのない凡人が数学の成績を上げるためには、基本的な解法をしっかりマスターして、それらの解法を組み合わせながら問題を解いていくほかありません。
そのため1、2年生の間は青チャートやレジェンド(インプット)などを極めるべきだと思います。
これらの網羅系問題集を極めることができればほとんどの大学に通用すると思います。
余力がある人は1対1対応の演習をやるとよいと思います。
ちなみに僕は青チャートも1対1対応の演習も4周ほどしましたし、受験直前期になっても復習していました。
基本がある程度固まったら応用的な問題集をするか、過去問(アウトプット)に入りましょう。
過去問は大切にしてください。
大学によって出題傾向が異なるので、過去問を解き研究することが一番効率的な勉強になると思います。
僕は直近25か年分完ぺきになるまで解きなおしましたし、模試の過去問も20回分くらいやりました。
過去問などアウトプットの段階で気を付けたことは、むやみに解くのではなく問題の本質をつかみ、一般化し、似たような問題を見た時に解けるようにすることです。
英語
英語で大事なのはやはり単語です。1年生の時から単語だけは継続すべきだと思います。
僕は1、2年の時に長文も一応やっていましたがそこまで力は入れていませんでした。
3年になる前の春休みにvision questの例文をすべて覚えました。
英作文が入試で課される人は覚えておくとかなり英作文の力がつくのでお勧めです。
3年になるとまずは英文解釈の透視図で和訳の力をつけ、その後やっておきたい英語長文700をやり、過去問に入りました。
物理
物理は2年から3年の夏にかけてエッセンス、良問の風、名門の森をやりました。
わからないことがあれば先生に聞くか教科書をしっかり読み込んであいまいなところをなくすよう心がけていました。
10月ごろから過去問に入り12月末までに25か年を2周するペースでやっていました。京大の物理はとにかく時間がないので時間を計って解いていました。
化学
化学に関しては高3の7月くらいまでに有機と理論をある程度完成させること目標にやっていました。
僕の高校の場合高2の秋から冬にかけて授業で有機を扱っていたので、ザワナビではスタディサプリを見て理論の予習をしました。
そのあとリードαと重要問題集で有機と理論だけやり高3の7月くらいから高分子もスタディサプリで予習しました。
国語
古文漢文に関しては1,2年の時に定期テスト対策をしっかりやっていたので3年で古文単語以外は特に何か勉強するということはありませんでした。定期テスト対策で古文の助動詞や漢文の句形をある程度身につけておけば理系は十分だと思います。
国語は比重が低いですし差もつきにくいので国語を頑張るならほかの科目に時間を割いたほうが良いと思います。
地理
地理に関しては共通テストで79点しか取れなかったのであまり参考にならないと思いますが、白地図使って気候と造山帯とプレートを完ぺきにしておけば最低限何とかなると思います(笑)。
共通テスト
共通テスト対策は志望する大学の共通テストの割合を見てどれくらいするか決めればいいと思います。
東大や京大理学部、京大医学部、東工大など共通テストの比重が低い大学(東工大はゼロですが)を目指す人は本番の2,3週間くらい前から始めても大丈夫だと思います。
僕は2週間前から始めてほとんどすべての時間を地理と国語に使っていました(笑)。
受験生の皆さんへ
受験生の皆さんはいよいよ受験が現実味を帯びてきて、不安に思うこともあると思います。
僕も3年になったときはとても不安でした。
でも、人生100年時代と言われる今、受験生である一年間なんて本当に短い期間です。
この一年間すら頑張れない人は将来何かを頑張ることなんてできないと思います。逆にこの一年努力できればその経験が財産となり、自信につながるのではないかと思います。
ですので、皆さんにはやれることはすべてやり切って、すがすがしい気持ちで受験に臨んでほしいと思います。皆さんが志望校に合格し自分の夢を実現できるよう応援しています。