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高等学校基礎学力テスト(仮称)って?!①ーなんでやるのよ?編ー

  
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高等学校基礎学力テスト(仮称)って?!①ーなんでやるのよ?編ー

いつもは金沢市内の小・中学生の学習に関連した記事をアップしているザワナビですが、現在小・中学生の方に関連するであろう、新しい高大接続システム改革について、特に保護者の方のご参考になるように記事にしていこうと思います。今期今回は平成29年度を目処にプレテストを実施し、平成31年度から施行実施、平成35年度から正式実施が予定されている「高等学校基礎学力テスト(仮称)」を取り上げます。今回は、このテストが導入される「考え方」をサクッとまとめてみたいと思います。

実施スケジュールを整理しておきましょう。

現時点で発表されている「高等学校基礎学力テスト(仮称)」の導入スケジュールを整理しておきます。

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まず来年度、「実施方針」が策定され、プレテストが実施されます。その結果を踏まえて翌年に「実施大綱」が策定され、平成31年度(2019年)から、4年間施行実施をした後、平成35年度(2023年)から本格的に実施される予定となっています。

そもそもなぜ実施されるのか?!

今回、この高等学校基礎学力テストが実施される背景にはどのような考え方があるのでしょうか。この考え方をしっかりと理解しておくことは、現在小学生のお子さんをお持ちの保護者の方が、長期目標として「大学受験」を捉える場合、どのような学力養成を意識しておくべきかを考えるうえで重要です。

文部科学相が先日発表した資料に目を通しますと、以下のような問題意識があるようです。

  • AO・推薦入試経由での大学進学者が約4割まで増加しているが、その中には、本来の趣旨・目的に沿わず、単なる入学者数確保の手段となっているものがある
  • 高校生の授業外の学習時間が少ないといった、学習意欲の低さが見られ、基礎学力が不足している者が見られる

上記のAO・推薦入試経由の進学者の問題点は、制度導入直後から指摘されていたことではあります。

今回の資料で驚くべきは、約6割の高校3年生が授業外学習時間が1時間未満ということです。

ちなみに、平日、学校以外で全く勉強しない高校3年生は約4割なのだそうです。

一方で、スマホの利用時間は、高校生男子が平均3.8時間、女子が平均5.5時間….。

文部科学省が基礎学力の定着に「?」を抱くのも無理はありません。

このような背景があり、国は、高等学校の教育課程の見直しをはじめとした晃大接続システム改革を進めるなかで、義務教育段階の学習内容も含めた高校生にもとめられる基礎学力の確実な習得と、それによる高校生の学習意欲の喚起のための施策を進めることが重要であると考えるにいたったようです。

次回は、どういった形のテストになるのか、その枠組みをご紹介したいと思います。

 

 

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