泉丘高校受験者と二水高校受験者との違い
先日まで、昨年度の高校入試合否追跡調査のデータをもとにした、各高校の合格者・不合格者の得点分布状況や、高校ごとの受験者平均点などのデータを公開してきました。今回は初めての試みということもあり、データの数にはまだまだ課題は残りますが、少なからず傾向が見えてきたのではないかと思っています。今回はさらに調査データを掘り下げていこうと思います。
泉丘高校と二水高校は公立上位校として人気があるだけでなく、特に志望校決定の直前期には、泉丘高校志望のまま意思を貫くか、志望校変更をして二水にするかといった判断が求められる時があります。そこで、今回は泉丘高校受験者と二水高校受験者の学力には具体的にどのような違いがあるのか、ということについて考えてみようと思います。
全体的な得点分布
泉丘高校および二水高校の合格者・不合格者の得点分布状況はこのようになっています。繰り返しになりますが、今回入手できたデータは限定的であり、以下はそのデータに基づいた記述となりますので、参考程度にしていただければと思います。
今年度の合格者平均点は以下の通りです。
例年、この合格者平均点+100点程が泉丘高校のボーダラインの目安と言われています。今回集まったデータで、この+100点付近の点数の合格状況は、359点(+106点)は合格、347点(+94点)は不合格となっていますので、おおむねこの付近をボーダーラインと考えて問題ないと思います。そして、381点で不合格(+123点)になっていることから、+100点〜+123点付近の受験者は不合格リスクを覚悟しなければならないと考える必要があります。特に+100点に近ければ近いほどそのリスクは高まるであろうと推測されますので、このあたりの受験生は、志望校変更を検討する必要があると思われます。それでは、泉丘高校受験者と二水高校受験者の得点状況の違いを見てみましょう。
英語・数学はほぼ差がない!
泉丘高校受験者と二水高校受験者の平均点を比較すると、英語・数学にはほぼ差がないことが分かります。残りの科目、特に理科・社会で差がついていることがわかります。
これは以前にも紹介しましたが、各高校の受験者の平均点と標準偏差一覧です。
【泉丘高校】
【二水高校】
国語、理科、社会だけに注目すると、泉丘高校の場合「理科」の標準偏差が一番高くなっているため、理科の点数があまり伸びておらず、総合点も先の+100点〜エリアにいるようであれば、志望校変更を含めた判断を検討する価値があります。
やはり泉丘高校合格を目指すためには、英語・数学といった主要科目を早目に入試レベルに引き上げ、できるだけ早い段階から、理科・社会といった科目に多くの時間をさけるようにすることが必要そうです。泉丘高校受験者と二水高校受験者との差は、この部分にあるような気がしてなりません。
以上はザワナビ編集部に集まったデータに基づいた記事です。繰り返しになりますが、すべてのデータが集まった状態ではありませんので、ご参考程度である旨、ご承知おきいただければと思います。