なんで塾では塾用の教材を使うの ?! の不思議
塾に通うと塾の授業を受講する用にテキストを購入しますね。これらは大きく分けて、
・オリジナル教材
・塾用教材
となります。オリジナル教材は各塾のノウハウが凝縮されたものと、表紙だけオリジナルなものとがあります。首都圏・関西圏の中学受験のように、学校の学習内容とはまったく乖離した内容を学習しなければならない場合、オリジナル教材であることの重要性は高いですが、県内の場合は、別にオリジナル教材でなくてもすべての入試に対応できます。
そのため塾では塾用教材なるものを利用しています。
よく目にするのが、
育伸社のシリウス21標準編。シリウスには標準編より簡単な「シリウス21 α」と標準編より難しい「シリウス21発展編」があります。県内であればほとんどの場合、標準編を使っていることでしょう。
これは教科書準拠のテキスト。
他にも教育開発出版という会社の「新中学問題集」もよく使われています。
これらのテキストは、数多くの塾でも採用されているだけあって、それぞれが完成されたものとなっていて、よくできたテキストの一つとなっています。
ただ、市販のテキストと明らかな差があるかというと、そういう訳ではありません。
むしろ、市販のテキストの方が、先生が補足説明をしなくても、読者に理解してもらえるよう、説明の一言一句丁寧に作っている印象すら受けます。
それにもかかわらず、なぜ塾は塾用教材の使用にこだわるんでしょうか ?!
別に市販の教材でもいいと思いませんか ?!
不思議だ〜。
成績を上げることを考えれば、全体最適なテキストではなく、1人1人の学力状況に合ったテキストで学習をすべきです。別に塾用教材にこだわる必要はありません。
さらに言えば、高校受験では「実力」+「内申書」で合否が決まります。
内申書の評定に大きな影響を与えるのは学校での勉強、学校でのテストの結果。
学校のテスト範囲表は、教科書と学校で配布されているワークで示されています。
塾用の教材でも、市販の問題集でもありません。
ならば、まず教科書をしっかりと理解し「学校のワーク」に取り組むことを第一優先にすべきなんじゃないかと思いませんか ?!
塾だから塾用教材。
そういう考えって、結局塾の論理だと思います。
目の前の生徒の成績を上げようと思うなら、まずは「学校」次に「その子のレベルに合った教材(市販・塾用関係なく)」だと思うのです。