個別最適化された学習プランをもとに自学自習を通して成績アップ・志望校合格を実現

内申書

    
\ この記事を共有 /
内申書

内申書って何なのか ?!

石川県の高校入試は「内申書」が大事だ !!

そんな話を耳にした事がある人は少なくないでしょう。

しかし「内申が大事」という言葉だけが一人歩きしてしまって、そもそも内申書が何なのか、どういった内容が記載されているのか、内申書にどう向き合っていけばいいのかといった事がよく分かっていない人も少なくないのではないでしょうか ?!

この記事はそういった方のために、石川県の高校入試における「内申書」がいったいどういったものなのかを、どこよりも詳しく解説したものです。

まず内申書は正式な名前じゃない !!

そもそも内申書というのは正式な名前ではありません。

正式には「調査書」といいます。

「調査書」は、中学校における成績・および諸活動の成果を記録したものです。実際に石川県の高校入試で使用される調査書はこのようなものです。

スクリーンショット 2017-04-15 13.38.49スクリーンショット 2017-04-15 13.38.43

ザワナビ編集部が使用しているPCに、ワードがインストールされていないので、ちょっと文字の表記乱れがありますが、内容はこんな感じになります。(石川県教育委員会のホームページからダウンロードできます)

 

この中で一番に気になるが、各教科の評定を5段階であらわした、「内申点」と呼ばれるものです。

内申点は、教科ごとに定められている細かい「観点」(1科目につきだいたい4つ/例:「関心・意欲・態度」)に沿って、絶対評価(他の生徒の成績を考慮に入れず、生徒本人の成績そのもので評価しようとするもの)によって算出されます。ただし、この評価については評価の格差を指摘する声も少なくありません。石川県の公立入試では、各中学校ごとに各教科の評定分布状況を示す成績一覧表の作成も義務付けられており、これらの資料も考慮して内申点が取り扱われているものと思われます。

内申点以外に、内申書に記載される内容は次の通りです。

・出欠の記録:中3の欠席日数は12月末日までの日数

・特別活動の記録

・行動の記録:所見欄には、総合的に見た場合の長所や特徴を記載します。

・学校内外における優れた諸活動の記録

→学校内外における奉仕活動、研究、社会参加、表彰を受けた行為や活動、部活動また特技や資格所得など、生徒個人の優れている点を事実のみ記載

・総合的な学習の時間の記録

ここまででお分りいただけたかと思いますが、「 内申書対策 」というのは、1日してならず、といいますか、受験生になってからやろうでは遅いということです。なぜなら3年間の生活や学習状況の記録が記載されるからです。したがって、中学校に入学したその時から、この内申書対策を念頭に置いた生活を送ることが求められます。

【広告】授業をいくら受けても成績は上がりません。授業を受けた自学自習こそ成績アップの最重要ポイント。ザワナビはその自学自習を徹底管理する新しいスタイルの学習塾です。

内申書と高校受験との関係性

さてこの内申書はどの程度高校受験の合否判定に影響してくるのか。この点は非常に気になる所です。しかしその取り扱いは公表されていないため、確定的な事は分りません。

ただ、過去の入試ではいわゆる「逆転現象」と言われる、点数が高いのに不合格、低いのに合格といった事例が見られている以上、少なからず内申書は合否判定に影響を及ぼしていると考えておくと良いでしょう。

そして、その影響力は、偏差値が高い学校ではなく、中・下位の学校ほど大きいと思われます。

その理由の一つに、石川県の高校入試問題は全国的に見てもレベルの高さがあげられます。

石川県の高校入試問題の難易度ですと、学力中位以下の生徒では、点数差が開きづらいため、点数以外の要素として内申書を活用せざるおえないのではないかというのが、ザワナビ編集部の見立てです。

一方で、上位校は内申書ではなく本番の入試が重視されるのではないかと思います。

例えば、泉丘高校を例に考えてみましょう。

泉丘高校の定員は400名。金沢市内にある中学校27校でわると、1中学校あたり14名。各中学校とも1学年4クラスあるとしたら、1クラスで泉丘高校にいけるのは、3〜4人。実際は、野々市・小松といった他の市から受験する生徒も少なくないわけで、1クラスで1〜2人ほどしか泉丘高校には進学できない。それが泉丘高校です。

では、クラスで1番や2番の順位にいる生徒を想像してみましょう。だいたい優秀ですよね。で、おそらくそういった子の内申書の評定は大半が4か5で占められているであろうことは想像に難くありません。

つまり、みんな同じような内申点なので、逆に内申書では差がつきにくいため、上位校は内申書ではなく本番の入試を重視していると考えるのが妥当だろうと思われます。

内申書の評価の公平性

冒頭でも指摘した通り、内申書でもっとも気になるのは内申点の公平性です。

確かに観点別評価などは、担当する先生の恣意的要素が完全に排除できているかというと排除できているとは言い切れないと思います。

しかしながら、テストの点数や提出物の提出状況など、評価を決定するまでの要素は決まっているものも多いため、先生1人の力でどうにかなるレベルではないと思われます。

評価内容に疑問がある場合は、遠慮なく学校の先生に相談されてみることをオススメいたします。

部活動や生徒会活動と内申書の関係性

内申書には、内申点以外の、中学生活の様々な活動の記録を記入する欄があります。中3になると必ず内申書対策として「生徒会活動」に参加するような生徒が出てきます。本当にやりたくてやるのなら良いのですが、内申書対策と割り切ってやるぐらいなら、やらなくていいのではないか?! と思います。

そもそも、これらの諸活動が内申点ほどに合否に影響力をもつのかと言えば「否」。

私立高校などでは、英検・漢検3級以上で点数をプラスすると公表している学校もありますが、それでもそれが劇的に合否に影響を与えるレベルかというとそうではありません(気持ち程度です)。

一番の内申書対策は、日々の生活・学習にあることを肝に命じておきましょう。

 

以上、知っているようで、意外と知らないことが多い、石川県の内申書についてまとめてみました。

コメント

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copyright©学習サークル ザワナビ,2024All Rights Reserved.