これが本当の石川県 高校別 難関大学合格力だ !! 【国公立・医学部編】
中3生受験生にとって、高校選択の重要な指標となるものが「 大学合格実績 」です。大学合格実績が取り上げられる場面では、合格者の「数」がクローズアップされることが多いですが、卒業生の数が異なる学校を単純に「合格者の数」だけで比較することは時に間違った解釈を生む可能性があります。
そこでザワナビでは「 合格力 」という指標を用いて、高校別の「 大学合格実績 」を評価し、受験生の皆さんの志望校選択の参考にしていただけるようなデータを提供していこうと思います。
合格力とは ?!
合格力とは、ザワナビ編集部が勝手に作った指標です。
合格力=各大学の平均偏差値 × 合格者数 ÷ 卒業生数
と定義します。
各大学の平均偏差値は、「 最新 ! 大学・短大 偏差値情報 2017 」に掲載されている者を使用することのします。
【各大学の基準偏差値】
東京大 75.7
京都大 72.3
北海道大 65.8
東北大 64.7
名古屋大 66.7
大阪大 68.2
九州大 65.1
東工大 66.6
一橋大 71.5
神戸大 64.9
また合格者数は、月刊「 アクタス 」に掲載されている数値を使用します。本来であれば、高校の合格力は「 現役合格者 」の数だけで評価されるべきですが、現役合格者数を開示していない高校が多いため、浪人合格を含めた数値を使用することとします。
難関大学とは ?!
今回取り上げる「難関大学」は、月刊アクタスで難関10大学として紹介されている旧帝大と東工大・一橋・神戸大に医学部を加えたものとします。
空前の医学部ブームと言われている中で、医学部入試の入試難易度の平均は、旧帝大の平均偏差値よりも上の場合が大半で、東大・京大レベルと言って過言ではありません。したがって高校別の難関大学の合格力を語る上で、医学部合格者数は切っても切り離せない、むしろ医学部を取り上げないのはナンセンスだと考えます。そこで今回は医学部入試の結果も難関大学の一部として取り上げます(取り上げる医学部は国公私立を含みます)。
なお、慶応・早稲田といった難関私立大学も難関大学に含むべきですが、国公立とは科目数も異なる中で、偏差値を同列に扱うことに無理があるので、私立大学版はまた別の機会に作成することにします(なお、矛盾する点もあるかもしれませんが、医学部入試だけは「医学部入試」として、国公私立とも同列に扱うことにしますl)。
これが本当の合格力だ !!
近年、「 附属高校 」が「 泉丘高校 」に大学合格者数で大きく差をつけられているという情報が広がり、附属高校人気が低下していますが、これは完全なミスリードだと言えます。医学部を含めた難関大学(国公立大学)の合格力は、泉丘高校を大きく引き離しています。県内の高校で難関大学+医学部に強い高校をランキング形式で紹介すると次のようになります。
1位 附属高校
2位 泉丘高校
3位 小松高校
4位 二水高校
====== 大きな壁 =======
5位 桜丘高校
まずこのランキングをご覧いただければ分かると思いますが、1〜4位と5位には大きな壁があります。したがって、将来全国を代表する難関大学(国公立)+医学部に進学したいと考えている受験生は、附属か泉、小松か二水に入学することが最低条件となると考えましょう。
次に医学部入試と難関大学入試を切り離してみるとどうなるかを検証してみましょう。
難関大学に強い高校 は ?! 医学部に強い高校は ?!
さきほどのランキングとは異なり、泉丘高校が圧倒的な1位、総合「合格力」で1位だった附属高校は、小松高校にも及ばず、3位となっています。一方で、医学部合格力をまとめてみると、附属高校が他高校を圧倒していることが見てとれます。
医学部を含めた総合「合格力」で1位の附属高校は、医学部入試の合格実績が「合格力」の源泉となっていることが見てとれます。
したがって、将来医学部医学科を目指す生徒にとっては附属高校を志望することが王道になります。一方で医学部医学科にこだわらない場合は、泉丘高校を第一志望とすることが順当であると言えるでしょう。
自分が将来進みたい道・職業を踏まえて志望校選択ができるよう、これらの情報をぜひ参考にしてみてください。